首都圏の私鉄各社で、朝の通勤ラッシュ時に有料の着席サービスを提供する電車の導入が広がっている。

 追加料金を払っても座りたいという人が多くなっていることに加え、私鉄側には、少子化で沿線住民の減少が懸念される中、少しでも収入を増やしたいという思惑がある。

 東武鉄道は、東上線の座席定員制列車「TJライナー」を3月28日から通勤時間帯の上りで運行している。TJライナーはそれまで、夕方以降に下りのみで運行され、平日の乗車率は97%と好調を維持。
「朝も利用したい」との声が多く寄せられたことから、平日上りでも導入した。当初は空席が目立ったが、導入が知られるにつれ利用客は増え、現在は8割ほど埋まるようになっているという。

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