――ただ、これだけ認知されてしまうと、飽きられるのが怖くなったりしませんか? そのために何か注意されていることは。

「それはブームを作らないってことですね。2012〜13年に『コンポタ味』からブームになって、ちょっと失敗しちゃったなと思いましたから」
「『ガリガリ君』はロングセラー商品なんで、徐々に浸透していくのが一番いいんです。1981年に発売した当時の、小学生が学校帰りに食べて『あのアイス、うまかったな』と話す感じ。そういう口コミをずっと大事にしています。だから、そこは崩したくない。
ちなみに、話に出てきた『ガリガリ君リッチ コーンポタージュ』は2012年9月に発売されている。アイスでコンポタ味という斬新さが評判となり、予想を超える売れ行きとなったために品薄にもなり、一時は販売休止となった。
この時、『コンポタ味』の販促費は15万円しかなかったが、各メディアに取り上げられたため、実際の広告宣伝効果は5億円以上という。

「『ガリガリ君』は、ソーシャルメディアの発達とともに伸びてきた商品でもあるんです。年間2億本を突破した2006年頃にちょうどブログが盛んになりまして、2010年以降はツイッター、フェイスブック、LINEというように動線がどんどんと広がっていった。
ですから、同じ口コミでもツールが多様になり、今のような売上になってきたというわけなんです。
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