魔法使いの仕業か、自然のいたずらか。ポーランド北西部に、根元がぐにゃりと曲がった樹木が整然と並ぶ不思議な森がある。人呼んで「ゆがんだ森」。
どうして、こんな形になったのか。謎を残したまま、森は静かに消え去ろうとしている。

 ポーランド北西部グリフィノ近郊の国有林。林道を進むと、木立の変化に思わず足が止まった。直径25センチほどの太さの幹が根元近くで湾曲した後、頭上20メートルほどまで伸びている。
人を食ったオブジェのようだ。数メートルおきに整然と並ぶ光景に薄気味悪さすら感じる。

 「人の手でつくられたのは間違いないが、何のために?」。森林管理局の担当官リディア・クミェチンスカさん(40)は首をかしげる。管理局によると木々はヨーロッパアカマツ。
周辺の樹木も同じ種類だが、一角(約0・3ヘクタール)に群生する約100本だけが異形をさらす。樹齢は80年余とみられ、曲がっている方向はどれも北向きだ。
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http://www.asahi.com/articles/ASJ825QJ7J82UHBI01L.html
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「ゆがんだ森」の木々はこうしてできた?
http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20160802003453_comm.jpg
1978年4月に撮影されたとされる「ゆがんだ森」=グリフィノ第2総合高校提供
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