警察庁は「一時停止」と「徐行」の道路標識に、それぞれ「STOP」「SLOW」と併記する方針を決め、デザイン案を15日に公表した。
2020年東京五輪・パラリンピックに向けて訪日外国人の増加が見込まれるためで、今後、標識などのデザインを定める規則を改正する。
警察庁は昨年11月から、専門家の意見を参考にしながら交通標識の英語表記について検討。「一時停止」と「徐行」は同様の意味を示す海外の交通標識と形が異なり、
ドライバーが見落としたり、理解できなかったりした場合に重大事故が起きる可能性が高いと判断した。「一時停止」については、多くの国が八角形の標識を使用しているという。
「一時停止」の標識は約170万本、「徐行」は約1000本あり、来年7月以降、切り替えを進める方針。
警察庁は16日〜来年1月14日、改正案をホームページで公表し、国民の意見を募る。警察庁によると、国際免許や外国の免許などを所有するドライバーの事故は12年に178件だったが、
15年は216件起きている。うち「一時停止」の見落としによる事故は、両年とも13件だった。【川上晃弘】
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ソース元
http://mainichi.jp/articles/20161215/dde/041/040/051000c