具体的な課題の内容はソースによってまちまちだが、概ね以下のようなものだったという。

・手に特定の言葉を刻みつける
・飛び降りに適した高いビルを見つける
・ナイフや剃刀を使い、手首や脚に「クジラ」を描く
・毎日、ホラー映画を見る
・指定された音楽のみを聴く(オンライン掲示板によると、
 その1つがロシア人ミュージシャンWOODJUの「VACUUM」)
・深夜4時20分に起きる
・50日目(30日目)に死ぬ

「Blue Whale(ブルー・ウェール)」と呼ばれるこのゲームは、シロナガスクジラ(Blue Whale)が自ら陸に乗り上げ“自殺”することから名付けられたといわれている。
ロシアを中心に広がりを見せ、現在はカザフスタンやキルギスタンなど中央アジアにも進出しているそうだ。
東欧メディア「Balcan Insight」によると、事態を重くみた「ブルガリア・インターネット安全センター(Bulgaria’s Centre for Safe Internet)」は、ブルガリア中の親に注意を促したという。

■犯人は複数、模倣犯も?

実は昨年、8つの「自殺グループ」を運営していたと思しきフィリップ・ブデイキン(21)が逮捕されている。
ブデイキンは未成年らに、最高の物事はSから始まるsemiya(家族)、Saturday、sex、suicideだと教え、 「あとどれだけの退屈な日々をこうやって過ごすつもりだ?」と問いかけるなど、彼らの存在を巧妙に否定し、分かっているだけで15人に自殺するよう指示。
うち10人が実際に自殺したという。ブデイキン逮捕後には、一時的に未成年の自殺者は減少したそうだ。

しかし、今になって再び自殺者が増加した理由は定かではないという。
模倣犯による犯行も考えられるが、いずれにしろ「犯人は心理学に精通しており、思春期の少年少女を巧み操っている。
少女には自分が“太っている”と信じ込ませ、少年には自分が“負け犬”だと信じ込ませる。
そこで、この世界とは違う世界があると教え、彼らは別世界に行くことができる選ばれた人間だと納得させる」と、ロシア紙「ノーヴァヤ・ガゼータ」が報じている。

自殺した少女
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