ううり受けSS
マッカチン×ううり(ヴィクトル×ううり前提) 1/2

ヴィクトルと勇利は、昨日小規模な結婚式を挙げた。
親族や親しい友人に祝福された幸せな式、そして初夜。
幸せの絶頂にいるはずの勇利は、
これから別の相手の「妻」になるために寝室のドアノブに手をかけた。
「俺もう待ちくたびれたよー。でも待たせただけのことはあるなあ、とても美しい花嫁だ」
そう声を掛けてくるヴィクトル。
「うん、ありがとうヴィクトル。待たせてごめんねマッカチン」
相槌を打つように鳴いたのは勇利のもうひとりの夫、マッカチン。
昨日のヴィクトルとの結婚式では二人ともタキシード姿だったが、
勇利が今身に着けているのは女性ものの白い下着と花嫁のヴェール、そして首輪だった。
「でも勇利、その姿勢はよくないよ。わかってるね?」
一度頷くと勇利は跪いて四つん這いの体勢を取る。
顔を上げることができずにいると、床に着いた指が震えていることに気が付いた。
これから自分は獣と交わるのだ、そう実感した途端勇利は恐怖に襲われた。
勇利、と自分を呼ぶ声に応えるように足を……四足を進める。
ベッドではなく床に敷かれたタオルケットとその上に置かれたクッションの元へ、
何故ならそこが獣の花嫁としての勇利の寝床だからだ。
勇利が近づくと興奮したらしいマッカチンが勇利の臀部に鼻を近づけ匂いを嗅ぎだした。
粟立つ肌をこらえ下着をずらして孔の匂いを確認させてやる。
いつからだろう、マッカチンが勇利を同族の牝として扱うようになったのは。
勇利がマッカチンと散歩をしていると声を掛けられることがしばしばあった。
ところがある時から成人男性が近づくとマッカチンが警戒をするようになったのだ。
ヴィクトルにも相談していたが理由は一向に解らなかった。
意を決したヴィクトルがその理由と一つの提案を持ち掛けてきたのだ、
マッカチンと一緒に……二人と一匹で家族にならないかと。
揉めはしたが、結局勇利はその提案を受け入れた。
だがこうやって行為に及ぶポーズをとってみせたら、
勇利を人間の雄なのだと理解してマッカチンが正気に戻ってくれるのではないかと期待もしていた。
後ろからこすりつけられた濡れた感触でその希望を打ち砕かれたことを知る。
発情期の牝犬に遭遇した時のようにマッカチンは交尾する体勢を取ったのだ。