今季W杯3連勝など、スキー女子ジャンプで無類の強さを誇る高梨沙羅(17)。
そんな彼女の周辺で、「ある騒動」が起こったのが今夏のこと。高梨の父親や関係者から北海道のスキー担当記者らに次々と連絡が入った。

「ちょっと上川町(高梨の実家)の方に取材に来てくれないか。内容はこっち(上川町)で話す」
取材に関する公式リリースもなければ、内容に関しての説明も一切なし。これにテレビ、新聞のスキー担当記者らは
「沙羅パパからの突然の連絡となれば、沙羅に何かあったはず。ケガかソチ五輪断念か、はたまた恋愛か」と色めき立ち、おのおのの取材予定をキャンセル。
「我先に」と札幌から車で3時間以上かかる高梨の自宅近くの指定された焼き肉屋に向かった。

現地に集まった報道陣はおよそ30人。北海道でこれだけの報道陣が集まるのは異例のことだ。そこへ、高梨の父親が登場。固唾(かたず)をのんで見守るメディアを前に今回の「取材内容」を明かした。
「実は……、このたびウチがここの焼き肉屋を経営することになった。そこで、テレビや新聞でお店を紹介してほしいんだけど……」
唖然とする報道陣に、高梨の父親や関係者は満面の笑みで焼き肉を振る舞い始めた。「沙羅のことじゃなく、自分の店の宣伝のために俺たちを呼んだのか」と憤りが募り、目の前の焼き肉にも箸が進まない。
その後、店を出ようとした際には沙羅パパから5000円の「会費」まで取られた報道陣。「現場」を去る際、大半の記者の顔が怒りに満ちていたのは言うまでもない。