狼男×吸血鬼パロ 3/3
男体妊娠ありますご注意下さい




しばらくすると隣の部屋から安室君の声が聞こえてきました。
「いやだ…」とか「ダメっ…」とか辛そうな声です。
あむぬいは心配でたまりません。
やがて意味は分かりませんが、安室くんの啜り泣くような声がしました。
獣がハァハァ言うような声も聞こえます。
「はぁっ…やっそこやぁ…あっイクっイクぅ…イッちゃう…あっっんっ」
「あぁんっ…あかい…そこぉ…んっ…いじわるしないで…」
安室くんはあの狼男に虐められているのでしょうか?
あむぬいは鳥籠の柵をガタガタと揺すりますが、出られそうにありません。
いや、大丈夫。安室くんはとても強いし賢いのだから、狼男なんかに負けるはずが
ありません。
「やぁああもうやめてぇ!…もうむりぃ!孕んじゃう本当に孕んじゃうからぁ!」
安室くん、がんばれ!負けるな!あむぬいには応援しかできません。
…少し静かになると、今度は甘えたような可愛らしい声が聞こえてきました。
「にんしんしちゃう…あかいのこどもできちゃう…どうしよう…あかい…すき」
安室くんは無事なのでしょうか…。

鳥籠の中であむぬいがソワソワしていると、漸くドアが開いて安室くんが狼男と出て来ました。
安室くんは上手く歩けないようで、狼男がぴったり寄り添って支えています。
「あむぬいくん、ゴメンね」
掠れた声でそう言うと、安室くんは鳥籠を開けてあむぬいを出してくれました。
「ぬぬぬぬぃぃぃ〜!」
安室くんに飛びつきますが、安室くんは酷い姿です。
髪は乱れ、服装はシャツを着ただけで、ミルクチョコレートのような艶々した脚が丸見えです。
しかも安室くんの体にはそこら中に…首やシャツの開いた胸もとや太ももにまで…赤い痣が
出来ています。
「ぬぃぃぃ!」
狼男に対する怒りが爆発したあむぬいは、得意のボクシングで挑み掛かかりました…が、
呆気なく狼男に襟首を掴まれてしまいました。
「俺は彼に嫌われているようだな。君から俺たちの関係を説明しておいてくれないか」
狼男がそう安室くんに言いました。とてもご機嫌な様子です。
安室くんは真っ赤になって困った顔をしています。
あむぬいは狼男を睨みつけました。
「そんな顔をするな…君は今まで通り仕事をしてくれればいい。俺の妻とやがて産まれてくる
俺達の子供のためにな」
「ぬいい…???」
考え込んでしまったあむぬいを、安室くんは優しく撫でてくれました。