私は監視カメラの映像を再生した。
画面には死んだ娘の部屋が映し出されていたが、しばらくすると映像の隅に黒い影があることに気がついた。
「なんだこれは…」
吸い込まれるように影に釘付けになる。
黒い影はゆっくりとした動きで部屋の真ん中へと移動していった。
少しだけ右足を引きずりは特徴のある歩き方、あれは……
「チラシ!チラシじゃないか!」
それは紛れもなく娘であった。事故で死んだはずの最愛の娘…なぜ…。
影がゆっくりと振り返る。にたりと笑った口から真っ赤な下がのぞいていた。ぎょろりと動いた目がぼたぼたと床にわっふるわっふる