>>898
らんらんは目を覚ましました。
なんだか体が軽くてふわふわとした気持ちでした。
あれだけお腹がすいていたのに、今はなんともありません。
下を見るとお姉さんの頭の上が見えました。
らんらんはぷかぷかと浮いていたのです。
お姉さんの前には人間のごはんがたくさんありました。
「このトンカツおいしいよぉ」
お姉さんが話しています。
その声も遠くなってらんらんはどんどんお空に昇っていきます。
「よう」
かつてとなりにいたらんらんでした。
「久しぶり」
逆となりのらんらんもいます。
ほかにも楽園にいったあのらんらんやこのらんらんがたくさん居ました。
「そうか、ここが楽園ってところかぁ」

お姉ちゃんたちも豚を食べるときはそっと上を見上げて見てください。
らんらんたちがお空に帰るところかもしれませんよ。

おわり