はぁん

6月2日夜、森田さんは阪急門戸厄神駅近くの商店の前で、雨宿りする女子生徒に気付いた。
大雨で雷も鳴っていたため、持っていた傘を手渡した。
そのまま帰ろうとしたが、女子中学生が追いかけてきて、涙を流しながら「家に帰れない。父親に殴られている」と打ち明けたという。


森田さんは警察に行くことを勧めたが、
女子生徒が嫌がったため、大学の後輩の女性を呼び、森田さんの自宅で話をすることにした。
ジュースとお菓子を出し、後輩の女性とともに約2時間話を聞いた。
女子生徒は徐々に打ち解け、時折笑顔も見せるようになった。
 
森田さんは話を聞く中で、父親の暴力は「しつけとは違う」と感じた。
顔を殴られていると話す女子生徒は、マスクを一度も取らなかった。
「父親と顔を合わすと殴られる」といい、父親が起きる前に学校に行き、夜は父親が就寝してから家に帰る生活を続けていると打ち明けた。


森田さんは「助けてあげなくては」と思い、「県警なんでも相談電話(#9110)」に通報。
女子生徒は児童相談所に保護され、現在、父親とは離れて暮らしているという。