「So cute!勇利をそのままちっちゃくしたみたいだ!初めましてリトル勇利、俺がヴィクトルだよ」
「びくとる……」
本能的に胸に刻まれている神様みたいな存在、ヴィクトルなるものにやっと会えた
想像どうり…いやそれ以上の綺麗で素敵なものだった。キラキラした青い瞳はソーダ味に違いない
きっと肌は砂糖菓子、透き通る銀の髪はわたあめ、白い歯はミルク味
「ふふ……かっこいいでしょ」
ううりは手のひらの上でぽーっとなってるねんううを見て自慢するかのように囁いた
「たべてもいいの?」
「何を?」
「びくとる」
「ヴィクトルは食べちゃダメだよ」
「たべられないびくとる…………」
「食べられるヴィクトルなんてそもそもないよ」
「勇利は食べられるよ」
「ヴィクトル何言って……あーもうねんうう親指舐めないで…」
「勇利は何味だった?」
「ちょっとしお」
「あはは!じゃあ俺も後で味わおうかな」
「ヴィクトル!」
「だめううりはぼくの……」
「OH!ソーリー、ママを取ったりしないから安心してね」
指で優しく撫でられたねんううだが何かをごまかされたみたいでちっともうれしくない
「このひとぜったいううりをたべるよ……しおあじなのに」
「…………………」
ううりはチラリとヴィクトルを上目遣いで睨むと当のレジェンドはウィンクで返事をした