わいブラック企業から来た飛び込み営業マンモブおじ
超高額キッチン用換気扇を売り付けよと思ってううりの家にピンポンしたんやけど
出てきたううり、目をうるうるさせながらわいに向かって叫んできたんやわ
「換気扇なんていりません!!
 あなたの残り香さえもこの部屋から消し去ってしまうつもりなんですか?そんなの耐えられない…!」

流石はううりや
わいが間違ってたで
わいとううりの二人が生み出すグッドスメルは
無機質な機械なんかに吸わせたらあかん高貴なものやで

それでわいとううりでグッドスメルを作り始めようとううりをソファに押し倒そうとしたんやけど
急にううりがお腹空いた言うねん
ええでええで先に腹ごしらえしとかんとな、と思ってわいとううりでマクドナルドに行ったんやけど
美味しそうにポテトを頬張るううりはほんまに天使やったで
それにしてもううり、ハッピーセット注文し過ぎちゃうん?
自分で食べきれる分だけ頼むんやでって言うたら
ううり、可愛く指ぐるぐる回しながら「ミニオンコンプしたい」言うねん
ちょっと待ってやううり、その上目遣いは反則や!
しゃーないからううりが山積みのミニオン開封するの許してやったで
そしてわいの元へ寄せられたのは大量のバーガー、ポテト、ナゲットの山やったで……
でも「たくさん食べる男の人っていいよね」てううりが言うからわい口ん中揚げ油でぐっちょぐちょになりながらも完食したで
それにしてもミニオンでキャッキャ遊ぶううりは純真無垢なAgapeそのものやったで

そんでううりの家に帰って早速二人のグッドスメル調合始めるで!フヒ!!と思ったやん
そしたらドアの前に謎の銀髪外国人が立ってるやんか
なんや怪しいやっちゃな自分もミニオンが欲しいん?
これはわいとううりの二人でコンプしたやつやから譲らへんで
欲しいなら一人でハッピーセット大量食いしてきてやと思ったら


【次回予告】超超ノルマ積んでるんば!!戦慄!営業部吊し上げSP!
銀髪の外国人に悪徳商法マンとして警察に通報されたわい
一方のううりは謎の外国人に肩を抱かれてドアの中に消えていった
僅かに開いたドアの隙間からは二人の甘い囁き声が聞こえてくる
「勇利なんだか美味しそうな匂いがするね」
「ポテトの匂い、服に染み付いちゃったかな」
「良い匂いがするのは勇利のココからだよ」
「あっ駄目!そんなとこに顔寄せちゃ…………あんっ!」
「ふふ……良い顔してるね、そういうの大好きだよ」
「あ……んっ……僕も、ヴィクトルの匂い大好き/////もっと嗅がせて……」
やがて二人の声は途絶え、代わりに聞こえてきたのは衣擦れ音と二人の粘膜が擦れる水音だった
スマイル0円と謳いつつもただより高いものはないのだと
近付いてくるサイレンの音を聴きながらモブおじはそう思ったのだったーーーー