その日は朝から体調不良で二限の授業の時に余りにも頭が痛くなったので保健室に行くことにした
フラフラした身体を引きずりながらも憧れのううり先生に会えるのかと思うと期待に胸を膨らませたが
どうやら不在のようだ
少し残念に思いつつ取り敢えず熱を測りながらベッドに横になるとワイは急に睡魔に襲われてそのまま意識をとばした

パチュ…パチュ…
アッ…ンッ…

変な水音と小さな嬌声で目が覚める
時計を見ると昼休み15分前で結構長い間寝てしまったようだった

グチュ…グチュリ
それよりもさっきから聞こえてくるこの音はなんだろう
どうやら音は隣のベッドから聞こえてくるようで
ワイは区切られたカーテンの隙間からソーッと中を覗いた

…そこにいたのは枕に顔を埋めて声を抑えようとするうう先生とそんなうう先生に覆い被さって腰を揺さぶる銀髪の大人の男だった

「んっ…もう駄目だよ…!もうすぐお昼休み始まっちゃうからぁ…あっあっ」
「まだ大丈夫だって…ゆうりだってこんな中途半端なまま終わったら辛いでしょ?」
「でもっ」
「良いから…余計なこと考えられないようにしてあげる」

パンパンパン

何が起こってる…
いつも控えめに微笑んで性とは無関係そうな生徒皆に優しいううり先生の痴態を呆然と見つめることしかできない
そしてカーテンの隙間からの視線に気づいた銀髪の大人と目が合うとゆっくりとその男は口に人差し指を当ててウインクしながら
『ナイショだよ』
と音をのせず口を動かした

ああ思い出した
この銀髪の男はたまに学年集会で見かける、この学校の理事をしている男ではないか