バボ「気持ちがわかる、とか受け入れろとか。そんな月並みのこと言わないでくださいね。分かっててもどうにもならないことってあるじゃないですか。そんな簡単に言われても、ぶん殴りたいだけだ」

ライ「………」
バボ「帰っていいですよ。ぼくはここで少し頭冷やしますから。あなたは邪魔です。帰りたいって顔してるし、ぼくのことは気にしないでください。ちゃんと透にも伝えておきますから。あなたはよくしてくれたって」
ライ「………!」
バボ「……二人してぼくばっかりのけ者だ…」
ライ「……バーボン」
バボ「帰れ」
ライ「そのキャップ貸せ」
バボ「………はぁ?」
ライ「ここまで運転に使い走りだ。それくらいいいだろう」
バボ「………」ポイッ

ライ「借りるぞ」
バボ「………………………何してる?」
ライ「俺は眠る」
バボ「は?!」
ライ「睡眠不足ぎみでな。実は帰りの運転も危ないんだ。だから仮眠を取る。眩しいからキャップを目隠しにする。起こすなよ」
バボ「………なんだそれ」
ライ「…俺は眠る」
バボ「いりませんよ、そんな報告。さっさと寝れば」
ライ「俺は寝入るのが早くてな。だから何も聞こえないし、気づかん」
バボ「………」
ライ「おやすみ」










バボ「………ばーか」ボロボロ