モブおじの愛人をしてスケートを続ける資金を援助してもらってるううり
貧乏でスケーターにはなれなかった青年大チン
大チンはなけなしの稼ぎで時々リンクで滑るのがたまの贅沢
「素敵な振り付けですね。それ、もしかしてあなたが自分で?」
大チンが顔を上げると目の前にううりが
ううりはもちろん知ってる。大チンも憧れのスケーターだ
音楽を奏でるようなステップは青年の心を躍らせた
自分がもっとお金持ちならチャンスがあったらきっと一緒に滑れたかもしれない
「そうだよ。単なる下手の横好きさ」
「そういう風には見えないけど」
「あなたのことは知ってるよ。GPFは残念だったね」
「…………………」
「でも俺はあなたのスケートが一番好きだ」
「………あの、」
「ううり!ここにおったんか」
小太りの腹を揺らしてこれ見よがしな貴金属を身につけた男がううりの腰を抱く
「もうええやろ。みんな待っとるんや。応援してくれたみんなにちゃんとお礼参りせんとなフヒヒ」
「………………」
「引退したらわかっとるやろな?」
「………はい…………」
男に抱き寄せられたううりは人形のようだった