SS 狼赤井さん×吸血鬼安室くん 特殊 2/2




「あかい…」
青年が狼の名前を呼ぶと、狼は青年に覆いかぶさり二匹は絡みあって横になりました。
狼は熱い息を吹きかけながら、青年の体を舐め甘く噛みました。
首筋、腋の下、脇腹、足の指一本一本…そして淡い色をした乳首も。
青年は声を抑えていましたが、やがて甘く淫らな声をあげ始めました。
狼は青年の足の間に鼻先を入れて、足を開くよう命じました。
青年がおずおずと足を開くと、狼は青年の硬くなった雄の印の雫を舐め取り、さらに奥にある薄紅色の蕾を舌で突きます。
「あっ…」
青年は身を捩りましたが、狼は強く弱く絶妙に舌を動かし続けます。
「ふっ…ダメっ…あああっ」
狼がぴちゃぴちゃと音を立てて舐めると、そこは柔らかくほぐれ、そして魔物の体液を吸収した青年はますます昂ぶっていきます。
「あんっ… 中まで……きもちいいっ…あぁっ」
蕾の中まで舌で抉られ、青年は足を大きく広げ腰をくねらせて歓びました。
青年の蕾は妖しげにひくひくと震えています。
「ああんっ…!あかい…やっ…もぉほしい…」
舌だけでは我慢できなくなった青年は、自ら狼におねだりをしました。
「きて…」
四つん這いになって発情した雌犬のように尻を振る青年の姿には、もう吸血鬼の誇りはありません。
狼は獣の荒い息をあげ、青年の肩を前足で押さえつけてのし掛かかりました。そして、大きく硬く張り詰めた自身を青年の蕾に差挿れます。
「はぁ…ん…っ」
待ちかねていた強い刺激に青年が喘ぎました。
灼けるような快感を味わいながら、二匹の魔物は夢中でまぐわいます。辺りには甘い蜜のような匂いが立ち込めています。
蕩けた孔の奥の奥まで獣に犯され、夢中で腰を揺すりながら青年は何度も絶頂しました。
やがて激しく腰を打ちつけていた狼が動きを止めると、青年の中にドクドクと欲望を吐き出しました。
平らだった青年の腹が膨らみ始めます。
「うっ…くっ…」
端正な顔を涙と涎で汚しながら、青年はその苦しさに耐えました。
狼の雄の印は青年の中で根元が丸く膨らんで、子種を植え付けるまでは外れる事はないのです。
くぅんと心配そうに鳴きながら、狼は自分の伴侶の背中や頰を何度も優しく舐めました。
この夜、二匹は番いになったのです。

月日が巡って、とある満月の夜。
森の奥深くで、黒髪の背が高く逞しい男と金髪のすらりとした美しい青年が幸せそうに寄り添っています。
その視線の先には、黒い巻き毛に空色の瞳をした仔狼と金茶色の毛並みに翡翠色の瞳をした仔狼がじゃれ合って遊んでいました。