SS 赤受け




ふーっ、ふーっ
手負いのけもののように、いやけものそのものの息をあげ一人の男が床に転がされる
上半身に衣服は身に着けておらずあちこちに殴打の痕
腕は後ろに回され肘までがっちりと鉄線で巻き上げられている
きつく締められたためか血がいっていないのだろう、指先は青くなってきている
黒い革のパンツをはいた足は束ねられ身動きを封じられる
口にはめられたさるぐつわによって声も挙げられないが、男の目は今も殺意を失わず、
自分を取り囲む男たちをにらみつけていた
「おーこわ、しかしこんなになっちゃさすがの赤井秀一もおしまいだな」
「こいつ一人に何人やられたよ。15、いや16人?バケモンかってんだ」
「たっぷりお礼をしてやらなきゃな、おいアレク」
下卑たにやけ顔をしながらアレクと呼ばれた男が革製のベルトのような物を持って赤井に近づく
それは口枷だった
ベルトの先にまるいパーツが付いたそれはいわゆるボールギャグというものだ
「へへ、これからお前をBEAUTYにしてやるぜBEASTさんよ」
そういってアレクが赤井のさるぐつわを外した瞬間――!
「ぎゃあああああああ!」
「おいどうしたアレク!」
「こ、こいつ俺の指を噛み千切りやがった!」
いたいいたいと騒ぐアレクを見てニヤリと笑った赤井はぷっと何かを吐き出した
それは人間の指、たった今本体から引き離された欠片だ
「さっさと拾ってERにでも駆け込めば女が苦手な名医がくっつけてくれるんじゃないかアレク?」
この圧倒的な不利な状況で、なお闘志を失わない
その姿にさっきまで意気揚々といたぶるつもりだった捕食者はあっという間に獲物(ネズミ)に変貌した
「お、おいどうするよ大佐(カーネル)」
大佐と呼ばれた男(もちろん本名ではない)は赤井を見、続いておびえる男たちを見、再び赤井に目を向けると表情を消して命令した
「二人が顎を掴んで閉じない様にして、一人が口枷を付けろ。お前たちのチキンをこいつの穴で治療してやるぜ」

この後赤井はレイプされました
終わり