カテキョ沖安SS 家庭教師沖矢バージョン


「それでこのXを代入し……この公式を当てはめて……」
「ねえ先生」
「なんですか?さっきから手が止まってますよ」
「先生に見惚れてました」
「またそんなことを……」
「先生僕数学は得意なんです」
「ええ、前回の模試で満点でしたね」
「物理も現国も古文も英語も日本史も世界史も得意なんです」
「知ってますよ、正直家庭教師なんて要らないですよね君は」
「じゃあなんで先生が雇われたか知ってます?」
「さぁ?僕はただ登録していた家庭教師斡旋会社から言われただけですので」
「じつは僕苦手な教科あるんです」
「初耳ですね」
「先生、教えて?」
「良いですよ。何の教科ですか?」
「ほ・け・ん・た・い・い・く♡」
「わかりました」
「えっ?わっ!」
「さあ何がわからないんです?男性器の包皮の剥き方?マスターベーションの正しい作法?ああそれとも直腸洗浄の仕方ですか?」
「や、ま、まって……」
「上手なブロージョブ時の喉の締め方?男を煽る尻の振り方?……大人をからかうのもいい加減にしろよ」
「や、ちが、そんなんじゃ」
「……この程度で涙目になってるバージンが、下手なからかいをするものじゃありません。怖がらせてすみませんでした」
「せんせ、どこ、いくの……?」
「生徒を泣かせるようじゃ家庭教師失格です。斡旋会社に言って別の教師に来てもらえるようにしますから」
「待って!」
「零くん?」
「違うですからかいたかったんじゃないんです!本当は先生が好きだから!本当に先生が好きだったから!」
「なんですって?」
「東都大のオープンキャンパスに行ったとき先生を……沖矢さんを見てひとめぼれしました!
でも僕が入学する頃には卒業しちゃうって知って、どうしても知り合いになりたくて、つてを頼って家庭教師になってもらったんです!」
「そんな、僕になんでそこまで。君とは年も離れているの」
「恋をするのに年齢とか関係ありますか!」
「零くん……だが俺は君を襲って怖がらせたんですよ?」
「貴方にならなにされてもいい、って、思った……」
「……」
「せんせぇ?」
「……あと2年」
「え?」
「君が大学に入学するまであと2年、僕が家庭教師します。絶対に東都大に入ってください。僕は博士課程後教員に誘われています」
「それじゃ……っ!」
「勘違いしないで。君が高校生のうちは私と君はただの先生と生徒です」
「でも大学に入ったら」
「首席で」
「余裕です!」
「言いましたね」
「だって僕には沖矢先生がついてますから」
「じゃあこれは約束のしるし……」
「あっ……ん、ふぅ……ちゅる……はふ……ふぅ……ん……」
「おや?大人のキスは刺激強かったかな?」
「に、2年で先生が、腰抜かすようなテク、身につけますか……ら……」
「言っておくがどこかの馬の骨と予習なんてしたらそいつの命は保証出来ませんよ」
「は、はい」

2年間沖矢さんは耐えました