パリ零の出会いこれ前半書いたけど推理パート書けんから誰か書いてや
336 やまなしおちなしいみななし sage 2017/11/18(土) 20:22:59.35 ID:???
>>324
なんか事件起こる
→熱病に冒されて出ていこうとする
→金髪褐色のめっちゃかわいい子が容疑者にいる
→違う熱病に駆られるも出ていく前にかわいい子自分で解決
→ひゅ〜やるねえ

パリ零(警察学校時代)出会い(1/5)

久しぶりに降り立った日本の冬は覚えていたよりもはるかに賑やかだった。
日本人は生真面目な性質だと聞いていたが、ことクリスマスに関しては下手に信仰がない分アメリカなどよりもずっと奔放で娯楽に貪欲なようだ。
その割にデコレーションやイルミネーションの類はすべてを計算し尽くされたように規則的で、街全体が一種の作品めいていた。
赤井は見た目から来る印象に反してこうしたイベント事が嫌いではなかったが、それはごく内輪で盛り上がる場合に限ってのことで、このように行く先々に悪戯に人が多いのはやはり忌々しいだけだった。
来日の理由はせっかくの休暇をアメリカよりは雪の少ない東京でのんびり過ごそうという単なる思いつきに近いものだったがこれならばテキサスのモーテルにでも引っ込んでいた方がマシだったかもしれない。
日本の人口密度を甘く見ていた。その上何やら特に若い世代にはこの日は恋人と外で過ごさなければならないという強迫観念があるらしくいつもの倍は人が多い。
鼠算式に増えていく人々に幾度となく足を踏まれたせいで赤井のイライラはピークに達していた。こいつらはこんな中でデートなどして楽しいのか?と単純に思う。
予定では今夜はこちらで先行発売されている工藤優作の最新作を手に入れて一人でじっくり楽しむはずだったのだが、この人混みでは本屋まで行く気もとうに失せてしまった。
さっさとホテルに戻って一人酒でも飲んでいた方がよさそうだと、諦めて踵を返そうとすると、背後で不穏な会話が聞こえた。