「っあ!ぅ…??ッ!!」

ピュッと勢いが弱まった精液を吐き出したヴィクトルは、はーっはーっと荒い呼吸を繰り返した。
達した後で敏感なソレを勇利は手で再び扱き始めると、ヴィクトルからは悲鳴のような声が上がった。

「!?や…ッも、触らな…!!」

ガタガタと音を立てて刺激から逃れようとする。ヴィクトルは椅子に手足を括り付けられていた。あの後勢いのまま寝室に向かってさぁほら!
と闘争心丸出しでセックスに挑もうとしたのだが勇利が「ヴィクトルを最高に悦くしてあげるから」と言われ括り付けられてしまった。
自分でもどうして断らなかったのかと思うのだが、怖いの?とか言われてしまい変なところでプライドが許さなかった。

そして始まった勇利からのしつこいほどの愛撫。何度も何度もイかせられて、身体中が敏感になっていた。それでも勇利は狂ったかのように俺のペニスを扱き続けるのだ。

「あっは、ヴィクトル気持ちいいんでしょ?声出していいよ」

「??ッ、ん、ふ、誰が…っ!」

「はいはい、もうしょうがないなぁ」

勇利は楽しそうに笑うと、椅子に縛られていた足の拘束だけ外し、大きく開かせてM字開脚にさせた。
膝を抑えられている為足が閉じれずに下半身は何も着ていない状態で勇利からは全てが丸見えになっている。
ヴィクトルは自分のされている格好に羞恥を覚え顔をこれ以上ない程真っ赤に染めた。

勇利は人差し指と中指を添えて自分の口内に含んで唾液を絡ませる。くちゅ、ぬちゅ、と時折赤い舌が覗いて見せつけるような官能的な動作にヴィクトルは目が離せないでいた。

ちゅ、とリップ音を立てて指を離すとヴィクトルの蕾の縁を撫でた。さっき出した精液が伝っていて、すっかりそこは熟されている。

指を充てがわれただけでひくり、といやらしく蠢くそこはヴィクトルなんかよりよっぽど素直だ。

「…っ、勇利…」

名前を呼ばれて見つめれば、期待に高揚した頬と涙が滲む淡いブルーの瞳。