0380やまなしおちなしいみななし2018/02/27(火) 13:43:31.72ID:??? >>353 まるで休日の中華街の喧騒の隙間から漂ってくる食のかおり。 「あそこに行きましょう」 彼女もそのにおいに惹かれたようだ。 やれやれ、僕はその先の水餃子が食べたいと思っていたんだけどな。 ニコッ、と笑う。その微笑みが呆れた僕を従わせることを知っている。 もういない彼女の記憶が蘇る。柔らかな皮に包まれた餡のように僕を包み込んだ。 目を開けると台所に母親がいて、親子丼を作っていた。