俺はマジでヴェンダースの東京画にピンサロの風景を挿し込んで欲しかった。
ラースフォントリアーにもピンサロ舞台のミュージカルを作って欲しい。
ゴダールもピンサロを知ったら、題材に触手を伸ばすだろう。
何故、愛欲と即物、悲しみ、作業的、地獄でありパラダイスであるピンサロが題材にならないのだろうか?
あまりに無視されている。
いや、そのような作家主義的な叙事詩だけでなく娯楽的なスクリューボールコメディの舞台としても素晴らしい。あるいはヒッチばりのサスペンス、スリラーの舞台、アルトマンなら群像劇に仕上げたかもしれない。
題材のタブーになぜ挑戦しないのか?
女体、悲喜劇、堕ちる女たち、裸
ストリップのドキュメンタリーあるいはシネマヴェリテはあっても、ピンサロンのそれはない。
なぜ、映像作家は目をそむけるのか?
ピンサロで昼夜行われる饗宴と悲喜劇、人生劇場をもっと海外に報せる活動が必要ではないだろうか?