【野本岩男】野本は茨城県内の農家に次男として生まれた。
 筑波大学医学部を卒業  事件当時は、総合病院の内科医局長を務めており、年収も1300万ほどあった。
人を犯した彼に対する友人や上司の印象は悪くない。友人達は「ひとことでは言えないが、良い奴です」、病
院の医局長も「事件は残念だが、彼には感謝している」と語った。野本は外国人労働者に「治療してあげたい
」と申し出たり、入院費が払えない患者について「分割で入院させてやってほしい」と頼んだりしていた。後の
裁判では3000を越える減刑嘆願書が届けられている。
やがて野本はE子さんと出会い、結婚している。しかしE子さんが妊娠すると、野本はなぜか中絶させている。]
長女は2度目の妊娠で生まれた子どもだった。
 野本は結婚生活2、3日目にして後悔し始めていた。年上の妻に巧く騙されていたのではないか、と思った[
のである。