ベトナム戦争の時、米国の司教達はこの戦争は「十字軍遠征」だと言った。カトリック司教は北ベトナムの原子爆
弾攻撃で、南ベトナムのカトリック教会の防衛を望んだのである。また、プロテスタントの牧師キュンネトも「原子
爆弾は隣人愛の為に使える」と主張した。広島と長崎への原爆投下の十三年後の事であった。第二次大戦中、
米国のプロテスタントやカトリック教会の司教達も、日本への原爆投下のために尽力した。1945年8月、B29
爆撃機「エノラ・ゲイ」がテニアン島から離陸する直前、牧師が「あなたを愛する者の祈りを聞き届けてくれる全
能の神よ、お願いです、あなたの天の高さに向け、我々の敵と戦う乗組員を守って下さい。これからも我々は
、あなたを信頼しながらこの世の道を歩みます」と成功祈願を行なったのである。キリスト教の神の下に、広島
と長崎島で20万人が残虐に殺されたのだ。聖職者達は勿論、神に感謝した