−これまで市独自に対応できなかったということ。
「私たちにはやりようがなかった。市民や地元から声が上がるたびにそれを警察に伝えることしかできなかった。今回、警察と取り組みを進めようという話になった際には、消防法や建築基準法に基づく確認など、市も踏み込んだ姿勢で臨もうということは連携してきた」
−「踏み込んだ姿勢」とは。
「ほとぼりが冷めたら元に戻ることが決してないようにすることが第一。今回はかなり廃業届が出ている。権利関係が込み入っていて十分に把握できていないが、賃貸されていた方が出ていかれた後を注視しないといけない」
(同局長)「インターネットが発達し、仕事の内容が具体に書かれた求人情報や現地を撮影した動画が広がっている。これまでグレーだったものが現実に目の前に出てきている。これに対して市民から『市のイメージを損ねている』とお叱りをいただいている」
「働いている方の生活相談という部分も視野に入れている。弁護士にも相談が入っている。関係者が廃業届を出しに来た際には、市の支援窓口につなぐためチラシを渡している」
「こんなに一斉に閉めるようなことになるとは思わなかった。すぐ元に戻るだろうなと。(各店舗は)違法だということを自覚されているんだなということを思った」
−一帯が空き家、空き店舗になる懸念がある。
「まとまった閉店であれば対応のしようがあるが、現在はおにぎり屋さんなど、まっとうに飲食店をやっているところもある。市としては消防法などに基づき、定期的な調査に入らせていただくことになるかなと思っている」