振り向いてほしかった!かまってほしかった!!あてつけてやりたかった!
好意を持っていたが故に、信じて待っていたが故に、そして10年の歳月が
幼く、世間知らずなお嬢様だった彼女には長すぎたが故に、愛しさが、
憎しみが培養に培養を重ね極限を越えた相手、ユーリが今!また自分の前から
消えていなくなろうとしている!立場を変え、信条を変え、力を得ることで
彼女自身の存在を強くユーリに刻み込んだはずだった!その自負こそが
彼女が彼女であり続けるための「生きる拠り所」だった!ところが
当のユーリにとって自分は気にするほどの存在でもなく、ただの敵艦でしか
なかったのだと彼女が気づき、うちのめされたその時!漏らした本音が
「このままじゃ私が惨めすぎるだろおおおっ!!!」ですよ!そんでもって
断末魔が「どちくしょおおおおおおッッッ!!」ですよ!素晴らしい死に様!
マジで最高!こんなキャラクターを無限航路で見るとは思わなかった!
青年編での再登場以降、これまで強気に、サディスティックにユーリを
いたぶり続けてきたキャロが最終局面でそんな本音を叫ぶだなんて。
私は完全にやられてしまった。もう一度言いますけど、マジで
このテキストだけは声が聞こえましたよ。やべーゲームだと思った。