●会社構成によるブランドの形態

1.開発兼発売兼販売会社
全部自社で。中堅以上のブランド中心に最も多い形態。ただし会社さえ大きければ
ブランド自体はマイナーでもこの形態でできるし、リスクを背負う覚悟なら一作の
開発資金が安いエロゲでは零細会社でもこの形態でやれないことはない。
従って必ずしも有名ブランドだけがこのパターンという訳でも無く、数的には
恐らく一番良くあるパターン。

2.開発兼発売会社+販売会社
販売のみ販売代行業者任せ。ピコ手でよくある形態だが中堅級のブランドでも珍しくない。
また大手グループも発売自体は個々の発売会社毎でも、販売業務はグループ共通の
販売会社を作ってそこに一手に任せてるケースが多い(戯画系、VA系等のPB)。
在庫管理や営業は手間も費用も意外にかかるもの。特に規模が小さいと販売自前
では販管費の率が高くなりがちで、そもそも年1,2本の作品のために営業要員を
雇うのは無駄が多いのに、営業はアルバイトで済ますわけにもいかない。そんな
わけで中小の発売会社が多いエロゲ業界では販売をアウトソースするメリットが
あることが多く、販売専門会社なんてものが存在する余地が出てくる。

3.開発会社+発売兼販売会社
開発のみ外注。これもよくある形態。制作をフリー集めて賄うケースを含め
ロープライス路線のブランドなんかは たいていこれ。
複数のブランドを持っている大手会社は、ブランド毎に形態が違って1.と3.両方
やってることも多い。

4.制作会社+発売会社+販売会社
制作も販売も外注。流石に発売だけやってる会社はレアなので、珍しいパターンだが一応ある。