ではなぜ太一の死体が残っていたのか、だけど
あの世界は幾つもの世界の中から、太一の願いを叶える世界、に指定されたのではないかなって
合宿帰りに、ひとりになりたいという願いを叶えた
でも心のどこかでみんなと一緒という願いもやっぱりあって振り向き、それも叶えた
タイムリープ物で過去を改変すると未来も変わるってのよくあるけど
それとは逆に太一をひとりにするっていう未来を指定されたあの世界はそれに合わせるようにして過去が変わり人が消えていき
最後に太一だけが残った
なぜ一週間でループするのかは、それより長ければどこかで太一が暴れて悲惨な結末になるから
それは太一は望んでいない
それより短くても太一はなにも得られない、思い出も
だから一週間
みなを元の世界に都合よく戻せるのも太一は願っただろうし
七香という存在も母のぬくもりをどこかで願っていたのではないか
だから最後に太一が元の世界に戻りたいともし願ったのならば戻っていて
このままひとりこの世界で思い出を抱いてと願ったのならそのままで、そんな優しい世界であってほしいなと願います