ハロー・レディ! Part7 [無断転載禁止]©bbspink.com
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輝ける少女たちへ――
2014年3月28日発売
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WEB体験版公開中!
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企画:日野亘
シナリオ:日野亘、衆堂ジョオ
キャラクターデザイン・原画:さえき北都
オープニング主題歌:『Soul Release』
歌/作曲:真里歌
作曲/編集; Meis Clauson
Sound produced by Angel Note
前スレ
ハロー・レディ! Part5
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ハロー・レディ! Part6
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次スレは >>970 を踏んだ方が立ててください
無理な場合は速やかにそれ以降のレスを指定し依頼しましょう 顔を隠す為の黒尽くめを脱ぎ払う。
今夜は思わぬ出来事があった。
右手に掴んだ収穫物を、ベッドの上に投げ捨てる。 ───黒いマスク。
正体不明の黒尽くめ怪人からトレハンして奪い取った、戦利品だ。 成田「さて、初日から、思いも寄らぬモノが現れたが───」 まさか、私以外にも、この学園を人知れず動き回る者がいるとは思わなかった。 このマスクに隠された顔を確かめることは、さすがにできなかったが……。
いずれ、また出遭うこともあるだろう。 成田「だが、これは予想以上に手強いかもしれんぞ、菱吾」 立ち止まることは許されない。
成田真理には、成すべき『誓い』があるのだから。
あの日の約束を果たすのだ。
全てはその為に。 スレチかもしれませんがこの作品の朔さんみたいなヒロインが出るエロゲのおすすめってなにかありますか?
黒髪ロングだとありがたいです。 だが、これはロリの踊るレクリエーションの舞踏ではなく、 内在する力をコントロールして初めて成立する「型」だ。 これを教えた男の人間性は、知る限り五指に入るロクでもなさだが、
レクチャーの正しさは疑う余地がない。 3セットを終える頃には、僅かに残っていた眠気も疲労も 最新式洗濯機で洗ったYシャツのように跡形もなかった。 メリッサちゃんTシャツも洗濯済みで真新しい。最高のコンディションだ。 成田「まったくもって、よい風呂だ。身も心も清々しい」 昨夜から自分の住処となった部屋は、まるでホテルのスウィートルームの趣きである。 あるのは備え付けの家具だけだが、
殺風景という印象はなく、瀟洒な気品が漂う。 眠るだけなら岩山でも馬小屋でも十分とはいえ、上質のベッドが心に潤いを与えてくれるのは確かだ。 カーテン一つないのがやや落ち着かないが、このガラスはスイッチ一つで外からは不透過に変わるミスリル鉱石を使用した新素材である。 この学園の最先端好みは、こんな部分にも反映していた。 窓から見える広い庭の彼方には、まるで女性の身体のような雅な曲線を描く美山の稜線。 ここが高価な宿泊施設ではなく、学生用の寮の部屋だと知れば、大抵の者は驚くだろう。 グレードで評価される<スクール>の学生の中でも、最高位(エトワール)には、この部屋に象徴される、様々な特権が与えられる。 高グレードに到達したHMIへの報償、という一面は確かにあるが、それは事実の前後が逆だ。 <スクール>は、ノーブルに開拓者であると同時に、人々の範たれと教育する。 人格ばかりではなく、生き方において、数多の目標たり得るノーブル。 ─────それが、天河ノーブル・スクールを創設した、御門黒船という男の目指すところだ。 早朝の一番。
リビングに出た朔は、重たげな溜息を吐いていた。 金属製のケースからキャンディを取り出して、一つ口に放り込む。ぺろぺろ。 甘みはストレスを緩和して、知的活動を活性化させる。素晴らしい。 ここは、エトワール級の認定を受けた学生だけが住む寮だ。 他の学生たちの寮とは全く別の、まさに楽園と呼べる場所だった。 よりにもよって男で、しかも、変人でヘンタイで死んだ方がいい相手である。 これまでエトワール級は五人しかいなかった。
この寮も、朔たち<クラウン>の専用と言ってよかったのである。
そして、朔自身を含め、これまでのエトワール級HMIは、全員種族:女だ。 成田真理はそこ出現した、突然のビッグバンぱおーんなのだ。 成田真理はそこに出現した、突然のビッグバンぱおーんなのだ。
運命の悪ふざけか、神による悪意ある呪いかは知らないが。 自分や大切な仲間たちが、男、それも変人でヘンタイで死んだ方がいい奴と、同じ寮の一つ屋根の下で生活する事態だけでも十二分に暴挙だが、その上に───── 成田「高尚な理念だ。疑いなく美しいものであると認めよう。ただ─────私は賛同しかねるがね」 朔にとって、何物にも代え難い、この学園の在り方を。 朔「あんなヤツと、同じ場所に住むなんて……絶対に納得いかない!今日中に、是が非でも、時乃先生に話をつけないと」 食事前だが、もう一つ、キャンディを口に放り込む。ぺろぺろ。朔は、甘いものが好きだった。 筆頭の立場からくる重責のせいか、最近は、暇さえあれば舐めている気がする。……まあ、いいか。 珠緒「一番は朔か。今日はやたらと早ええじゃん、はふぅ」 欠伸を噛み殺しながら、珠緒が階段を降りてくる。普段、この寮で一番早くに目を覚ますのは彼女だ。 料理のできない珠緒は、他の誰かが起きてきて朝食が出てくるまで、バナナでも齧りながら庭でストレッチでもしているのが常である。 珠緒「イチ、ニー、サン、シー、カニッカニッカニッ 」 朔「昨日の今日だもの」
朔の傍までくると、良くできた飼い犬のように鼻をひくつかせる。 珠緒「……アイツ、面倒なことでもやりやがった?あのクソ野郎、その内、ぜってーシメるけど、今すぐやっちまうか?」 朔「昨夜はさすがに何もなかったわ。彼だって、初日は疲れてたでしょうし……まあ、昼間だけで十分過ぎるぐらいあったわけだけど」 珠緒「何もないんなら、取りあえずは見逃しといてやるか」
珠緒「何かあったら、言えよ。俺たちの寮でしでかしやがったら───珠緒姐さんが、今度こそキチッとカタ填めてやっから」 朔「貴女が暴れた後始末するの、結局私たちなんですけれど?」
珠緒「うぐぅ……そ、そこは役割分担ってことで……」
しばらくすると、他の三人も起きてきた。 エル「おはようございます。……すみません。朔が起きたのに、気づかなかったようです。起こしてくれればよかったのに」 朔「おはよう、エル。気にしないで。今日は私が早めに目を覚ましただけだから」 空子「おはよう、みんな。あれ?朔、今日は早いんだ」 朔は朝が弱い。寮で起きてくるのは、大抵空子の後か、一番最後だ。 美鳥「皆さん、おはようございます。あら、何ですの、音無さんが起きてるなんて、何やら悪巧みでもしていますの?」 朔「人聞きが悪いわね。揃ったのなら朝食───の前に、一応彼を起こした方がいいでしょうね」 朔「朝食どうすれば……とかも教えてあげないと、まだ右も左もわかってないから困るでしょう」 空子「それじゃあ今日は、成田君が仲間に加わったお祝いに、僕が朝食作るね」 美鳥「朝から重いモノを食べさせられるのは、美容によろしくありませんわ……」 珠緒「そもそもあんなクソ野郎、ぜってー、仲間じゃねーし!!」 エル「外交は最初が肝心です。最初にビシッとしめてれば、後の苦労はありません。最初にドジ踏みやがった負け犬、最悪。」 エル「恥ずかしい写真撮ってネットにバラ撒いてやろうか」 顔を見るのも腹立たしくても、だからといって、子どもじみたイヤガラセなんて、しようとは思わない。 珠緒「つーか、面白そうだろ、新入りの寝ボケ顔とか」 エル「自分、どっちでもいいですが、そういう流れでしたので」 美鳥「鷹崎さん、素っ気ないですわね。わたくしは、正直興味が大ありですわよ。何といっても、初めての種族:男性ですもの」 興味本位で、全員ついてきてしまった。
……はしたない。ノーブルレベルが足りてない。気持ちは解らなくはないけれど。何と言っても、初めての男なのだから。 男────イケナイ方向へ走りかけた思考を止めて、朔は扉をノックした。 朔「音無です」
成田「うむ。おはよう。朔。この早朝に、何か用かな?」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています