「おいっ!マドンナ!こっちに来い!
土管の声からおじさんの声がした。ミツエは怪しみながらも土管の方へ半歩ずつ歩いていったのであった。
瞬間−それは訪れた。土管の中から伸びた手がミツエを土管に引きずり込んだ。
「声を出すなよ!声を出したら、おじさんの息子がマドンナの娘をいいこいいこしてしまうよ!
ミツエは怖くなった。おじさんが怖いのではなかった。こんな風に土管に引きずり込まれても何故か期待してしまっている自分が。
怖かったのだった。