08142018.4.24 朝日新聞 (耕論)
2018/06/13(水) 18:46:40.90ID:G+7vB2ve高埜利彦さん(歴史学者)
(聞き手・池田伸壹)
たかのとしひこ 1947年生まれ。
元学習院大学教授。専門は日本近世史。著書に「近世日本の国家権力と宗教」など。
女人禁制をめぐり、相撲は千年以上の「伝統」があるからだとか、古くからの「神事」だからといった説明がされています。
しかし、よく引き合いに出される古代の相撲節会(すまいのせちえ)は、朝廷での行事ではあっても神事ではありません。
伝統や国技といった主張に流されるのではなく、事実に基づき、タブーなく冷静に議論をする必要があります。
現在の大相撲につながる職業集団による相撲は、それほど古くありません。
江戸時代の元禄以降であり、近世の産物なのです。