中学3年生のとき、風呂上がりのクラスメートの女子の裸を覗くのが私の日課だった。
当時互いの家の間には広い公園があり、200メートルほどの距離と50メートルほどの高低差があった。
倍率がごく低い玩具の望遠鏡でも、レンズの向う側のものを掴めるような感覚を覚える程度の距離だった。
日暮れかなの一時間、私は自室の窓から彼女の家を見下ろし、ひたすらに彼女の肉体をレンズ越しに目で追った。
彼女は毎日ほぼ決まった時間に入浴し、父親が不在の平日は風呂上がり直後の5分ぐらいの間一糸まとわぬあられもない姿のまま、キッチンで水を飲んだり晩御飯の支度をする母親とお喋りをして過ごしていた。