ttp://imepic.jp/20141224/483890
ひっそりとした部屋の中で、女のすすり泣きと男の荒い息遣い、パンパンと激しく肉と肉がぶつかりあう湿った音が生々しく響く。
(いや……誰か……)
女は固く目をつぶり、男の胸板に手をあてて押し返そうとしているが力はこもっておらず、鼻にかかった声で嫌だと抵抗することで、かえって男の嗜虐心を煽りたてているようにも見える。
男は女の拒絶を面白がるように口の端を吊り上げ、その強靭な肉体で女を揺さぶり、角度を変え、女を持ち上げたりひっくり返したりと自由気ままにその体を味わいつくしはじめた。
(やめ……て……うう……)
悲鳴とも喘ぎとも思えるような、かすれた声を漏らし続ける女の顔を観察している男の表情は、征服者そのものの不敵な暗い笑みをたたえていた。

淫靡な光景を映し出す画面から目が離せず、涙を流しながらどこか艶めいた表情を見せて男を受け止める女に自分を重ねて身体の芯が熱くなった。
(女の秘めた個所に埋め込まれた男のそそり立ったものは、彼女に何を感じさせているのだろう?)
以来、画面の中の女が感じた五感を想像しては、嗜虐的な夢想に浸る事を覚えた。
そして、もっと深くその世界を知りたいという欲求は抑えきれないほどに膨らんでいた。