>>440
申し訳ないです。蝋燭は苦手な人多いかと思ってこちらに。
毎時00分とスレが違えば大丈夫と思ったのですが、また連投規制になってしまった。
だめ元でルーター切ってみたけど書けるかな。
今度ひっかかったらしばらく書けなくなると思うので、その時は出直してきます。

ttp://imepic.jp/20141224/483900

仕事終わりの金曜日、その日私はいつか足を踏み入れてみたいと願っていた店――倒錯した性志向を好む人達が集まるという噂のカフェバーへと足を向けた。
SM系のチャットでよく話すようになった(Mr.S)という人物から、「女性一人でも安心して入店出来る」と勧められた店だ。
しっとりと落ち着いた店の外観からは中の様子はうかがえない。
意を決して木製の扉を開けると、予想に反して店内はナチュラルな木製のインテリアが中心で、所々に置かれた観葉植物もリラックスムードを感じさせ、明るく開放的な空間が広がっていた。
薄暗い中で赤や紫の照明でギラギラしたいわゆるアンダーグラウンドな場所を想像していただけに、イメージとかけ離れた空間に少しだけ肩の力が抜ける。
Mr.Sの教えてくれた情報によると「あくまでそういう嗜好の人達が自然と集まって語らうだけの場所」なのだそうで、後は大人同士、店を出て各々で……というのが暗黙の了解なのだという。
店内でハメを外したり、マナーを守れなかったり雰囲気を壊す客がいれば、即座にマスターと常連客の手によって放り出され、出入り禁止にされる。
そんな事情もあるせいか店内に足を踏み入れた途端、店内の人々の視線が一斉に値踏みするかのように私に集中した。
覚悟はしていたけれど店内にいる人達からあからさまに注がれる視線にいたたまれず、このまま引き返そうかという考えが頭をよぎる。
「ここははじめて?」
その瞬間、ざわついた店内でもよく通る落ち着いた低い声と共に、横から大きな手が伸びてきて腰を抱かれた。
人好きのする温和な微笑みを浮かべて声をかけて来たのは、驚くことに会社の同期のSくんその人だった。