ttp://imepic.jp/20141224/485580

S君の隣へと戻ると、彼はワンピースの上から私のお尻にそっと手を這わせ、大胆な手つきで尻の割れ目に食い込む縄を指でなぞりあげてきた。

「もう――逃がさないよ。」
直接肌を触れられているわけじゃないのに、縄の存在をまざまざと意識さらせられているようで、私は彼の指から逃げるようにモジモジとお尻をよじらせてしまう。
彼は私のそんな態度が気に入らないとでも言うように鼻を鳴らし、突然ワンピースの上から縄をつかみ(グイッ)と荒々しく引き上げた。
「――うっ……」
「会社ではいつもパンツスタイルなのにな。こうなる事を期待してスカートにしたんだろう?」
「……ちがっ――あうっ……」
形だけの否定を懲らしめるように更に縄を引き上げられ、こらえきれず小さなうめき声が漏れ出てしまう。
ハァ……ハァと息を弾ませうつむく私を見て、S君は満足そうに微笑み私の顎に手をかけ仰向かせた。捕食者と獲物――鋭く狙いを定めた視線と、哀れを乞うように見上げた視線が絡み合う。
「さっきまで気どって澄ました顔をしてたのに、すっかり牝の顔になった。」

店を出たあと、S君に導かれるまま向かったのは彼の自宅マンションだった。
こんな行為をした事は無かったし自分に出来るとも思わなかった。
ましてや会社繋がりのこの人と――でも、今はS君の成すがままに乱れてすべてを忘れてみたい。
バカげた考えだとわかっていたけれど、(なまじ知らない相手では無い)という事実が逆に私を大胆な行動へと移らせていた。