>>448からの続き

じっと私の表情を観察していたS君がふいに愛撫の手をとめて口を歪めると、一本の赤い蝋燭を手に取った。
目の前に突きつけられた蝋燭は今までに見た事の無い太さと長さで、滑らかに赤く艶めき凶悪なまでの存在を放っている。

「――ねえ、まさか……Mr.Sって……」
「ははっねやっと気づいたね?そう俺だよ。君が蝋燭を体験してみたいと言ったのも、狂いそうなほど乱れてみたいと告白した相手も俺だよ。」
「そんな……どうして?」
「チャットで話してるうちにね、どうもM子と共通点が多い事に気が着いた。――賭けてみたんだ。あの店に君が来たら、絶対に逃がさないって。」

チャットでの自分の卑猥な会話や行いの数々を、昼間の私を知っているS君はどう受け止めていたのだろう。
そう考えるだけで恥ずかしさに身を隠したくなる。
もし、この事を知っていたら私はあの店に行かなかっただろうか?
それでも、きっと――

「さあ、お喋りは後にしよう。怖がらなくていい。ローションを塗って高い位置から垂らせば多少は熱さが和らぐし、M子は初心者だから手加減してあげるよ。我を忘れて泣きわめくのはM子の特権だ。」
そう囁いて私の頬をそっと撫でたS君の顔は、征服者が勝利を確信している時の顔――いつか映画で見た男の不敵な笑みと同じ表情をしていた。

S君は私をひざまずかせると、(自分の両手で胸をすくい上げて、彼に捧げるように差し出してごらん)と命令した。
私は言われるがままにおずおずと乳房を持ち上げ、供物を捧げるように突き出す。
プライドも理性も粉々に砕かれて、従順に彼の前に自身を晒す事にこの上ない快楽を感じはじめていた。

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