【胸キュン】奇跡の血量 桃尻btk【きゅん】 [無断転載禁止]©bbspink.com
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0001私とMASARU 転載ダメ©bbspink.com(5段) (ワッチョイ 9f7a-2cV3)2018/06/15(金) 03:15:47.78ID:CvIIpP8C0

このスレはワッチョイです。
次レスを立てるときは一行目に「!extend:checked:vvvvv:1000:512」を入れて下さい

書き手も読み手も、「桃尻 btk きゅん」 な きゅぅぅぅん、きゅぅぅぅん精神でエロ優雅に楽しみましょう
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0021砂の岬4 Ponta de Areia (ワッチョイ 9f7a-2cV3)2018/06/16(土) 01:58:40.24ID:gfSp7+zR0
 俺の集落には、神様と、子供と、馬乗りと馬と、船乗りと、太鼓叩きと、乳牛たちと赤ん坊が居て、それで全部だ。あにぃも俺も馬乗りだ。馬乗りは戦いに出る。だから馬乗りは集落のスターだ。
 その中でも特に馬に乗るのが上手くて、特に敵をやっつけるのが上手くて、特にカッコイイ馬乗りが、あにぃだ。
 俺はついこの間、子供から馬乗りになったばかりなので、まだ戦に出してもらえない。俺のぽから白いのが出るようになったら、俺は戦に連れて行ってもらえる。

 馬に乗るのが上手くない奴は船乗りになる。馬乗りと船乗りは年を取ると太鼓叩きになる。だから太鼓叩きは皆ジイ様だ。
0022砂の岬5 Ponta de Areia (ワッチョイ 9f7a-2cV3)2018/06/16(土) 02:01:09.86ID:gfSp7+zR0
>>21
 丘に上がった林の中に、真っ白い乳牛たちが住んでいるらしい。乳牛たちは俺たちと似た形をしているが、中身はずいぶん違うと聞いている。俺たちは肩布腰布を着けているが、乳牛たちは丸裸で暮らしている。
 あそこはちょっと異様な雰囲気の不思議な場所だ。もっと小さかった頃、子供たちはあそこで乳牛たちの乳を吸っていたらしい。つまり俺もあそこに居たはずなんだが、良く覚えていない。
 俺たちと乳牛たちとの接触は無い。乳牛は小屋に入っている時以外は鎖に繋がれていて、太鼓叩きたちが交代で世話をしている。
 たまに、あにぃくらいの年の馬乗りとか船乗りが太鼓叩きに連れられてあそこに入って行く時があるが、なぜ入って行くのかわからない。あにぃはたぶん行ったことは無いんじゃないかと思う。
 あにぃは乳牛が嫌いだ。近くまで行ったとき、あにぃを見た乳牛たちがぎゃーぎゃー鳴いて気味悪かったから嫌いになったと言っていた。
 俺は乳牛をそんなに嫌いでは無いと思う。前の戦いの時に、捕ってきた乳牛を太鼓叩きが丘のほうに連れて行くのをちらっと見たことがある。その時、綺麗だなと思ったし懐かしいような気もした。

 神様は何人か居て、だいじな事は神様が決めているらしい。俺の持論では、良い神様も悪い神様も居るんじゃないかと思う。ずいぶん昔に神様に愛されて集落から召されて神様になった人が居るらしい。その人はきっと良い神様になっていると思う。
0025砂の岬6 Ponta de Areia (ワッチョイ 9f7a-2cV3)2018/06/16(土) 03:20:19.30ID:gfSp7+zR0
>>22
一番星が地平線を昇り始める頃からもう俺は落ち着かない。あにぃに会う前に、体を綺麗にしておかなくちゃ。今日は特別の日なんだから。
洗っても洗っても洗い残しがあるような気がして、俺は何度も小屋と川を往復する。空から夕焼けの赤色が消え始め、闇に変わろうとしている。
人差し指くらいの長さの魚が浅瀬に取り残されているのを見つけ、素手で捕まえた。魚は俺の手の中でぷるぷるぴくぴくと動く。

あにぃは、魚みたいにぷるぷるぴくぴくするお前がかわいくてしかたないと言っていたっけ。俺はこんな感じなのかな、と思った。
0026砂の岬7 Ponta de Areia (ワッチョイ 9f7a-2cV3)2018/06/16(土) 03:26:53.22ID:gfSp7+zR0
>>25
月が出た頃、川から小屋に向かおうとした時、遠くに、今日捕らわれてきた乳牛一頭を太鼓叩きが連れて来るのが見えた。
なぜか乳牛は目隠しされて薄い衣を羽織っている。どこに連れて行くのだろう?と思って木の陰に隠れて覗いていると、あにぃが三人の太鼓叩きに連れられてやってきた。
太鼓叩きは、乳牛をあにぃのほうに押しやって何か言っている。太鼓叩き三人に腰を掴まれたあにぃは、嫌だよと大声で抗議している。あにぃはずいぶん怒っている。
乳牛を連れたほうの太鼓叩きが乳牛の目隠しを取り、衣をさっとはぎ取って、あにぃに「見ろ」と言う。
0027砂の岬8 Ponta de Areia (ワッチョイ 9f7a-2cV3)2018/06/16(土) 19:31:39.66ID:gfSp7+zR0
「未通の乳牛だぞ。こんな上玉はなかなか居ないって。こいつにお前が付けるのは、みんなのためなんだよ」
小刻みに震えながらずっと泣いていた真っ白の乳牛の肌が、綺麗なピンク色に染まる。あにぃは、「泣いてるのに・・・可哀想だ。嫌だ」と吐き捨てるように言う。
一人の太鼓叩きが、乳牛の股に指を素早く突っ込み、引き出した指をほれっ!と言ってあにぃの鼻先に突きつける。
「確かにさっきまで泣いてたが、お前を見たとたんにすっかりこれだぜ」
「これじゃあ付けないで返すほうがかえって可哀想ってもんだ」
「お前はいつもいつもこうだ。お前がたくさん付けないでどうする。このままだと俺たちに授けられたせっかくのお前の血統が全くの無駄になっちまう」
「たしかにお前のおかげで俺たちの陣地はここまで広がったし良い乳牛もたくさん捕れた。お前はほんとに良くやってる。だが戦いはもうほどほどで良い。これからはこっちの仕事に専念してくれたほうがみんなのためなんだ」

何と言われようが、あにぃは言う事を聞かない。太鼓叩きたちは諦めて乳牛を連れて戻っていった。
0028砂の岬9 Ponta de Areia (ワッチョイ 9f7a-2cV3)2018/06/17(日) 15:09:03.91ID:LJzw+9FP0
>>27
ようやく解放されて一人になったあにぃは、肩布・腰布を外し、すっかり丸裸で川に入って身体を洗いはじめた。約束を守ってくれてるんだ、あにぃは俺のために身体を綺麗にしてくれているんだな、と思う。
夕焼けの残照も消えかかり、あたりはもうすっかり夜の闇に包まれ始めている。あにぃはまったく日焼けをしていない。前の戦のときもそうだった。
春の月の柔らかな光が水浴びするあにぃの真っ白で柔らかい身体を照らす。それを見ていると、俺はなんだか変な気持ちになってくる。
このまま木陰に隠れて、あにぃが身体を洗い終わったらすっ裸で出て行って脅かしてやろうと思った。

あにぃが水をいじる音が、川のせせらぎに混じる。ヨタカの鳴く声が遠くで聞こえる。
月や、星や、月明かりでキラキラ光る川面、見慣れたちょっと間延びした春の夜の景色なのに、あにぃの身体がそこにあるだけで、ぐっと締まって美しく見える。
あにぃがあんなに白くて柔軟なのは、ほんとうは人間じゃ無くて、白蛇だからなんじゃないだろうか、とふと思った。前にトンが、白蛇を見ると縁起が良いのだが、自分はまだ見たことが無いと言っていたことを思い出した。

身体を洗うのに飽きて遊びたくなったのか、あにぃは泳ぎ始める。あにぃのプリけつが水面に浮いたり沈んだりする。
あにぃが水の中にぐっと沈み込んだとき、次にあにぃが水面に浮いて来る時は、白蛇に変わってしまうような気がして、俺は急に不安になった。
俺は、「あにぃ」と叫んで木陰から飛び出し、川に向かって突進した。
0029砂の岬10 Ponta de Areia (ワッチョイ 9f7a-2cV3)2018/06/17(日) 15:25:15.86ID:LJzw+9FP0
>>28
あにぃは、驚いて一瞬身構えたが、すぐに俺だとわかると、「おぅ」と声をあげて浅瀬まで来て、両腕を大きく拡げ、俺を受け止めて川に引きずり込んだ。あにぃは人間の姿のままでいた。
あにぃは水の中で俺を無言でぎゅっと抱きしめる。
戦の話をたくさん聞きたい、あれもこれも話したい、と思っていたのに、俺も「あにぃ、あにぃ」しか言葉が出てこない。
俺の背中をあにぃの手がめちゃくちゃに撫で回す。嬉しくて嬉しくて、俺は小さな子供のように小便を漏らしてしまいそうだ。

あにぃは俺の顔を両手で挟んで、じっと俺の顔を見つめる。
「俺が想い出したかった顔だ。戦に行く前にもっとちゃんと覚えておけばよかった」
あにぃは、髪の毛一本一本まで記憶しようとでもいうように俺の髪を指で梳き、俺に横を向かせて、俺の生え際から耳、顎、首筋と、軽く手を触れながら、触れたところをじっと見つめる。
「会わない間にお前はずいぶん大人っぽくなった。賢そうになった」とあにぃは言う。
俺は反対側を向かせられ、正面を向かせられ、軽く唇で触れられたりする。

俺も同じ事をしたくなって、
「俺はあにぃの横顔が思い出しにくて悔しかった。途中まで目に浮かぶんだけど、すぐに馬だの鷹だのに入れ替わってしまってた」と言う。
あにぃは「ああ」と微笑んで、すっと横を向いてくれた。
俺もあにぃの真似をして、あにぃの顔を指でなぞりながら鑑賞する。
あにぃの顔があんまり綺麗で、カッコよくて、触れることを禁じられているものに自分が今触っているような気がして、俺はそっとそっと触った。
それなのに俺は、触っているうちにだんだんと興奮してしまい、突然あにぃの唇にむしゃぶりついた。
あにぃはためらったが、一瞬の後、あにぃもやはり俺の唇に吸い付いて応えた。

水の中なのに、あにぃの身体がすごく熱い。
0030砂の岬11 Ponta de Areia (ワッチョイ 9f7a-2cV3)2018/06/17(日) 16:07:32.76ID:LJzw+9FP0
>>29
あにぃは思い直したように身体を離し、
「びっくりして俺のぽが立っちまったぞ」と笑い、「それより、お前の身体ももっと覚えておきたいんだ」と言う。
俺は川原の大きな石の上に置かれ、あにぃにゆっくり点検される。あにぃは片手で俺の両手首を掴んで上げ脇の下を眺め、片手で片脚を掴んで拡げて股の間を眺め、「まだつるつるだな」と笑ってそのままじっと眺めている。
あにぃにじっと見られていると、ぽがふやけて重くなってくる。息が上がり、しゃくり上げるような感じになって、俺は口をぱくぱくさせた。今、俺はきっとさっきの魚のようにぴくぴくぷるぷるしているんだろう、と思う。

「白いのは出るようになったのか?」とあにぃは訊ねる。
戦に出る前に、俺はあにぃから、ぽを大きくするのと、白いのを出す方法を教えてもらっていた。
お前をかわいいと思いすぎて変な気持ちになった時、こうやって白いのを出すと変な気持ちがおさまるんだ、と言って、あにぃは自分で自分のぽをしごいて、白いのを出してみせてくれた。
俺も真似して自分でやってみて、白いのは出なかったけれど、気持ちよくなってぴくぴくした後、気持ちがおさまるのがわかった。

「まだ出てこないよ」うわずった声で俺は答える。
「そうか。でももうすぐお前もびゅんびゅん飛ばすようになるから。そうしたら俺と一緒に戦に行けるようになる」とあにぃは言う。
0031砂の岬12 Ponta de Areia (ワッチョイ 9f7a-2cV3)2018/06/19(火) 15:56:28.04ID:pdL2+tVM0
>>30
あにぃは俺の手脚を離して、今度は遠くから俺を眺める。「かわいいぞ、かわいいぞ」と言う。
俺はよく、あにぃと瓜二つだ、今にお前もあんな風にかっこよくなるぞと言われる。
その度に、俺はあにぃほど綺麗でも無いしカッコ良くも無いのに、と思っていた。
あにぃに「かわいいかわいい」と言われると、俺のどこがそんなにかわいいのかな?
どこにいても光り輝くあにぃと違って、俺なんかどこにでも居るただの未熟なガキだろうに、
あにぃはどうしてそんなに食い入るように俺を見る?と思う。

石の上に仰向けに寝せられている俺のところに、あにぃが寄ってきた。
俺の手脚をたたんで卵型に丸め、横向きにして石の上に置く。
あにぃは、動けなくなった獲物をいたぶる獣のように、石の上に置いた俺のまわりをぐるぐる廻る。
あにぃを見上げると、さっきまで優しく整っていたあにぃの顔は、獲物を前にした獣のような歪んだ顔に変わっていた。
俺は少しだけ脅え、でも、あにぃは戦から帰ってきたばかりだから仕方無いんだ、と思った。
0032砂の岬13 Ponta de Areia (ワッチョイ 9f7a-2cV3)2018/06/20(水) 01:06:12.66ID:mBTGBgj90
>>31
 俺がそう思ったのにすぐ気付いたのか、あにぃは俺に訊ねてきた。
「俺は変な顔をしているか?・・変な顔した俺が怖いか?」
 変な顔してる。でも怖いとは思わない。と俺は答える。
「俺がもっと変な顔をしても、俺を嫌いにならないか?」とあにぃは訊ねる。
 嫌いになるもんか。なんでそんな事を聞く?と俺は答える。
「だってお前はまだ・・・・」
 あにぃは言いかけて途中で止める。

 白いのが出てこないから一人前じゃ無いと言いたかったんだろう、と思い、俺は本気で腹が立った。あにぃが戦に行ってから、俺がどんなにあにぃの事を想っていたか。
「俺はずっとあにぃを思っては、ぽをしごいて気持ちを静めていたんだ。さっきもあにぃが水浴びをするところを隠れて見てて変な気持ちになってたんだ。俺だって変な気持ちになる、もっと変な気持ちになりたいくらいだ」

 石の上に丸まったまま首だけを持ち上げ、大きな動物を威嚇する小動物のように、俺はあにぃに抗議した。
0033砂の岬14 Ponta de Areia (ワッチョイ 9f7a-2cV3)2018/06/20(水) 01:30:53.79ID:mBTGBgj90
>>32
 「わかった」
と言って、あにぃは俺を抱き上げ、二つ折りにして肩に乗せた。
 「もっとゆっくりお前を見ておきたかったのに、お前のせいで、ぽがまた硬くなっちまってダメだ。そろそろ小屋に帰ろう」とあにぃは言う。

 あにぃはそのまま俺の尻をぽんぽんと太鼓代わりに軽く叩き、あにぃの自作の変な「ウサギの歌」を口ずさみながら、小屋に向かって歩き出す。12/16拍子だ。
 ♪おまえは 狩られた 白ウサギ〜♪ 脚を たばねて 吊される〜♪
 だんたた・たんたた・ひゅんたた♪ だんたた・たんたた・ひゅんたた♪

 ウサギみたいに俺をぴょんぴょん跳ねさせたくて、あにぃは俺の股の間に手を入れて悪戯をする。俺が声をあげそうになると、「シーーッ誰か来る」と俺を脅して制止し、すぐまた悪戯を始め、「お前のぽもずいぶん膨れるようになったなあ」などと俺をからかう。
 声を出せないウサギは足をばたつかせ、狩人の尻をぴしゃぴしゃ叩いて暴れる。

 小屋に着く頃、尻を叩かれたウサギは、すっかり出来上がったやわらかい肉になっている。
0034名前はまだにゃい (ワッチョイ 4325-fJsd)2018/06/21(木) 01:50:15.34ID:Ojs689HP0
今までの作品で癒されてる。ありがとう。続き待ってる。茂美バイトの続き、あれば読みたい。他所で
書いてるなら、そこのヒント教えて。
0035砂の岬15 Ponta de Areia (ワッチョイ a37a-68WZ)2018/06/21(木) 02:26:51.13ID:TQY1CfK60
>>33
 小屋に入り、あにぃはさっきの歌のウサギのように、俺の四肢を持ってちょっと吊してみた後、床に置いた。

 「お前は本当に変わった」とあにぃは言う。「背もずいぶん伸びた、声だって変わった。ケツに筋もついた。力も強くなったし動きのキレも増した。顔も締まってきた」
 「あにぃが教えてくれた馬と戦いの稽古はトンに見てもらって毎日ちゃんとやってたよ。俺も自分で技を発明してみたよ・・・・ちょっと変かも知れないけど・・・・」
 あにぃと俺は、あにぃが成長するまでは集落一番の馬乗りだった太鼓叩きのトンに馬を習った。あにぃと俺だけでは無く、この集落で馬に向いていそうな子供は皆トンに馬を習う。
 あにぃと俺は年の離れた兄弟弟子のようなものだ。あにぃは、なぜか俺が小さい頃から俺を特別目に掛けてくれて、トンが教えてくれることの他にも、色々なことを俺に教えてくれた。
 あにぃが戦に出るときには、必ず俺に稽古の宿題をくれる。こなしにくく辛い宿題だけれど、あにぃが居ない気持ちの空洞を埋めるにはちょうど良い辛さだった。
 
 「ああ。お前の事だからそれは心配していなかった。俺たちは戦っていたが、お前も俺と同じくらい全身全霊だろうと思っていた。明日は一緒に馬に乗ろう。お前の発明した技を見せてもらおう」
 とあにぃは言う。
0036砂の岬16 Ponta de Areia (ワッチョイ a37a-68WZ)2018/06/21(木) 02:34:09.87ID:TQY1CfK60
>>35
 「お前の年齢は毎日すごく変わるんだ。朝と夜でも違っている。今のお前には同じ時が一瞬として無い。
 だから、お前の顔や身体を覚えていようとしても無駄なんだ、と、さっきわかった。季節の移り変わりともまた違う。季節なら次に来る季節が想像できる。
 いや、ほとんどの子は俺にとって季節の移り変わりのようなものなんだが、お前は特別だ。予想がつかない。だから俺は今のお前を味わうしか無い」
 独り言のように言って、あにぃは俺の口を吸う。

 「今のお前はいかにも不安定だ。頼りないふわふわした ひな なんだ。明日はすごく良いものになっているかも知れないし、ものすごく醜いものになっているのかも知れない、振れ幅は大きいんだよ、とお前の身体全体が語りかけてくる。
 「辛抱たまらんこの唇は今だけのもの。明日になったらまた違う唇がここにある」
 あにぃはまた独り言を言っては、俺の口を吸う。
0037名前はまだにゃい (ワッチョイ a37a-68WZ)2018/06/21(木) 03:15:33.38ID:TQY1CfK60
>>34
ああ、茂美w・・・・・続き書いてないです ってか創作物っぽいのはここだけです 
(ってかそんなにすらすら文章書けないほうなので) 

今回リアル茂美がずいぶん話題になってますね リアルの需要の高さにビックリw
自分はさっき別板の某200円おもちゃ画像で大笑いしてましたが
あれより茂美グッズのほうがコア需要あるかも知れないですねw

でタイムリーだったんだけど、自分が今書くのは..と思うので
他の人がどこかで書いてくれればと思うんですけどね
(TKさんとかああいうの得意そうだけどなあ or34さん書かないですか?)

ここワッチョイで書き込みにくいと思いますがRESつけてくれてありがとうです
ではではまた
0038砂の岬17 Ponta de Areia (ワッチョイ a37a-68WZ)2018/06/21(木) 03:55:24.47ID:TQY1CfK60
>>36
「もう一度お前をゆっくり見たいんだ」とあにぃが言う。

 あにぃは俺に、そこに立って、両腕を高く上げて脇の下を見せろ、そのまま腰を廻せ、顔は天井を向け、などと命令する。
 あにぃが、次々に色々な変な形を思いつくので、俺は次々と色々な変な格好をさせられる。
 開いた両脚の間からあにぃを見たり、片脚で立ってもう片脚を高く上げたり、胸をつき出して反ったり、腹ばいで腰を高く上げて尻をぐるぐる廻したり。

 「腹ばいで尻をまわす時は、もっとゆっくりゆっくり動かすんだぞ」
とあにぃは言う。
 自分でもすごく変な格好をしていると思っているのに、ゆっくりゆっくり尻を回すのはとても恥ずかしい。
 あんまり恥ずかしくて悲鳴をあげてしまったりするのに、何度も変な格好のやり直しをさせられる。
0039砂の岬18 Ponta de Areia (ワッチョイ a37a-68WZ)2018/06/21(木) 04:00:28.16ID:TQY1CfK60
>>38
 やり直しをしているうちに、あにぃに命令されてやっているのでは無く、好きで自分でやっているような気になってきた。
 俺はあにぃに自分の尻を見せつけたくなって、∞の字を描くように回転させたり、わざと脚を開いたり閉じたりしてみせる。そんなことをしていると、あにぃに甘えたくなってきて、おもわず鳴き声が「きゅん、きゅ〜ん」と口から漏れる。
 「いいぞ、それでいいんだ、かわいいぞ、かわいいぞ」とあにぃが言う。
 あにぃのぽが立ち、あにぃはまた飢えた獣のような顔をして、食い入るように俺の身体を見ていた。
0040砂の岬19 Ponta de Areia (ワッチョイ a37a-68WZ)2018/06/22(金) 23:50:25.52ID:76s2bVv60
>>39
 「俺も、お前にして見せてやる」とあにぃが言った。
 あにぃは、さっき俺に命令してさせたのとすっかり同じ格好を俺にして見せる。
 あにぃの身体と俺の身体は相似形の図形のようによく似ているから、まるでさっきの俺の格好を見せられているような気がして、思わず手で顔を蔽う。あにぃは、「ちゃんと見ろ」と言う。
 あにぃはどんどん興に乗って、その場で思いついた他の格好もして見せる。腰を左右にゆっくり振りながら髪をかき上げたり、腕で胸をさっと擦ったり、身体を大きく反らせて両手で片脚を掴んで上げたり、しゃがんだ片脚の上に上半身を亀のように覆い被せたり。
 あにぃの身体は俺と同じでクラゲのようにふにゃふにゃで柔らかい。長い手足がくねくねと蛇のように自在に曲がったり伸びたりする。素早く動くと、だらんと脱力させた腕が勢い余って身体にからみつく。
 あにぃの表情がさっきとはまた違う表情になっている。さっきと同じように歪んではいるのだが、傷ついた弱い動物のような表情。助けを呼んでいるのに声すらも出ないせつない動物の表情。
 それなのにあにぃはますます興に乗って、ますます隙だらけの姿を俺に晒す。まるで俺が襲いかかるのを誘うように。俺はあにぃにむしゃぶりつきたくなってくる。 俺は変だ。でもあにぃはもっと変だ。
0041砂の岬20 Ponta de Areia (ワッチョイ a37a-68WZ)2018/06/23(土) 00:39:27.32ID:2vUk3ddV0
>>40
 時折あにぃの尻の穴まで見えてしまう。あにぃはずっと無言で、狂ったように変な格好を俺に見せつけ、俺も無言でそれを凝視している。

 気がつけば、とても静かな夜だ、無音なんだ、と俺は思った。さっきから俺の荒い呼吸音だけが聞こえていた気がする。
 いや無音では無い。波打ち際に波が砕けては引いていく音が小屋の外で、ざーっ、ざーっと鳴っている。だから無音では無いが、小屋の中を支配しているのは沈黙だ。
 沈黙の中のあにぃと俺の熱狂は、はたから見る人が居たら、とても変に見えるだろうなと思う。あにぃと俺は、とても奇妙な時間を過ごしている、と思う。

 あにぃが仰向けに床に寝て、腰をあげてデカくなったぽを天井に突き出して腰を廻したとき、俺はとても興奮して、
 「あにぃ、すごく変な格好だ・・」と、長い沈黙を破った。
 普通に言ったつもりなのに、自分の声がうまく出ず、いやらしいような低い声、喉から絞り出すような声が出た。
 あにぃの身体がさっと朱に染まった。
 俺と同じなんだ。大人でもこんな格好を見られるのはやはり恥ずかしいんだ、と思った。それなのに、変な格好だなんて・・しかもあんな変な声で。

 「ごめんなさい、俺、変なこと言ってしまった」と言って俺は、あにぃに飛びついた。
 「いいんだ」とあにぃは我に返ったように言って、あにぃの身体の上に俺を覆い被せて俺をぎゅっと抱きしめた。
 あにぃは俺を抱きしめたまま、固まったように動かない。あにぃが少し震えている。
 「あにぃ・・どうしたの?」
0042砂の岬21 Ponta de Areia (ワッチョイ a37a-68WZ)2018/06/24(日) 09:47:27.83ID:pxAP5Xbr0
>>41
 俺が不思議そうにあにぃを見ると、あにぃは
「俺は・・自分がお前になったような気がしていた・・そうしたら・・」
と震える声で言う。
「・・ああ・・すごく変な気持ちになっちまってる。まるで魔物に取り憑かれてしまったようなんだ。怖い・・一体、どうしたら良いんだろう・・」
 あにぃがこんなに、子供のように困っているのを俺ははじめて見た。あにぃは何をやっても完璧にこなす英雄なのに、こんな変なことで困るなんて。魔物だなんて大げさな事を言って・・。
 ひょっとしたらこういうことでは、あにぃより俺のほうが賢いところもあるのかも知れない、俺がしっかりしないと・・と思う。
 俺はあにぃとは逆に神様がとりついて自分を動かしているような気持ちになって、
 「こうすればいいんだと思う」
と言い、俺はあにぃの伸ばした脚の間に自分の両脚を入れて、あにぃの脚を俺の腰にからみつかせた。
0043砂の岬22 Ponta de Areia (ワッチョイ a37a-68WZ)2018/06/26(火) 02:22:41.05ID:XixJTG2T0
>>42
 堰を切ったように、自然に、二人の相似形の身体が、大小2匹の白蛇のようにからみあった。同じ向きの相似形になったり逆さまの相似形になったりする。
 最後の糸が切れたように夢中で身体を擦り合わせているうちに、あにぃのぽが嘘みたいにどんどんデカくなっていった。俺は嬉しくてとても興奮して、あにぃのぽを口に含んでちゅうちゅう吸う。俺が口を離すとあにぃは俺を引き上げて俺の口を吸う。

 あにぃはすっかり元気を取り戻して、
 「お前の顔がキモくなってるぞ、キモかわいい。もっとキモくなれ」
と言って、俺の体中を吸いまくる。俺は身体をくねらせて「きゅ〜ん」と鳴く。あにぃの身体から俺の身体に鼓動が伝わってくる。あにぃの呼吸に時折り獣のような呻きが混じる。
 「あにぃだってキモい。ぽがでかくなってて赤くなっててキモい、声までキモい」と、俺も上ずりながらも精一杯の力で貶し返してやる。
 「キモいガキが、キモいガキが..」
と罵って、あにぃは俺のぽを執拗に吸う。俺も逆さになってあにぃのぽを吸う。
 「あにぃのぽがぬるぬるしてキモい、臭くてキモい」
 俺はどんどん興奮して、あにぃのケツにしがみつき、ちゅうちゅうちゅうちゅう吸いまくる。あにぃも俺のケツをめちゃくちゃに揉みながら俺のぽを吸いまくる。
0044砂の岬23 Ponta de Areia (ワッチョイ a37a-68WZ)2018/06/27(水) 05:53:11.87ID:bEobK8Qb0
>>43
 俺もたくさん鳴くが、あにぃも鳴き、嘶き、声が混じり合う。鳴き声と唸り声と吐息。
 急に、何かが来た、という感覚に襲われ、俺はあにぃのぽから口を離してのけぞる。
 「きゅ〜〜ん、きゅ〜〜ん、きゅ〜〜ん」
 気が遠くなるほどすごく気持ちよくなって激しくぴくぴくひくひく痙攣した。気持ちよさが腰全体に広がってゆく。俺はしばらくひくひくし続ける。

 「あぁーー、かわいいぞ・・かわいいぞ・・あーーー、あーーー」
と、あにぃは叫び、すぐに「どけ」と言って俺を強く押し、俺の身体をあにぃのぽから引き離す。
 身体をくねらせ、あにぃのぽから白いのが勢いよく飛び散る。

 あにぃの薄く開いた目が一瞬虚空を彷徨い、すぐに軽く瞼を閉じた。一瞬こわばった頬もすぐに脱力し、唇が少しだけ開いて、ちいさく微笑むように緩んだ。

 今のあにぃは俺のことを思ってはいない、あにぃの心は誰も知らない世界に1人で連れて行かれたと思った。

 俺が今まで見たもののうちで一番神々しく美しい瞬間を見た、と俺は思った。
 さっき熱に浮かされて、あにぃのことをキモいと罵ったことを、俺は少し後悔した。
0045砂の岬24 Ponta de Areia (ワッチョイ a37a-68WZ)2018/06/27(水) 06:12:59.41ID:bEobK8Qb0
>>44
 波の音が聞こえている。天井の隙間から漏れる月明かりが、あにぃの白い裸体にそっと触る。

 魔物は去って行った。

 「こういうことか・・・こういうことだったんだな・・・」
 あにぃは目を閉じたまま、独り言のように言った。色々な考えが頭の中で駆け巡っているようだった。
 「馬のアレに似てるが、馬とはだいぶ違うもんだ」
と、あにぃは言う。
 「もっと吸ってたかったよ」と俺が言うと、あにぃは、
 「まだダメだ。お前も出るようになったら最後の最後まで吸い合おうな」
と言う。
 「俺もあにぃみたいに早くかっこよく白いの出したい。そして一緒に戦いに出るんだ。そしたらずっと一緒に居られるね」
と、俺は言う。
あにぃは微笑み、俺の頭を撫で
 「お前はほんとにかわいいぞ、かわいかったぞ」
とまた言って、あにぃの口で俺の口を塞いだ。

 裸で抱き合っているうちに、あにぃが先に寝息を立て始めた。
 「ほんとに疲れてたんだな。帰ってきたばかりだもの」と思う。綺麗でカッコいいとだけ思っていたあにぃの横顔を、かわいらしく、はかないとすら思う。この人を俺が守らなくちゃと思う。
 あにぃの事がとても誇らしい。そんなあにぃを独り占めにしている自分のことも誇らしい。

 今日はほんとうに不思議な日だった、と思う。
 俺は、一晩中波の音を聞きながら、一睡もしないでずっとあにぃを眺めていた。
0046Intermission (ワッチョイ d37a-mZdC)2018/06/28(木) 03:49:59.45ID:c9yf46t50
MASARU 独白

>>9

>>45までで、あにぃと俺の物語(砂の岬)の第1部が終わった感じかな

 「彼」を見ているうちに、まあ桃尻のせいが大きいんだと思うけど、どんどん自分のヰタ・セクスアリス的なものの方向に行ってしまう。
 あっちでやってた、知恵遅れの青年と少年の物語から抜け出せなくなってる。
 ショタというと大人の視点で見る少年なんだけど、ヰタ・セクスアリスはショタ側から見た性の世界で、色んな意味で「彼」は俺をそっちに向かわせるような気がする。
 ショタから見た憧れという意味あいでも、ショタ自身という意味合いでも。
 これは女性も同じなんじゃ無いかな。「彼」は、ロリから見た憧れのお兄様でもあり、ショタそのものでもあるんじゃ無いかと思う。
 
 乳牛を出したのも、それなんだ。
 中坊の頃だったと思うけど、アメリカ黒人の民話だったか、アフリカ黒人の民話だったか忘れたけど学校の図書室で借りてきた本で、女を見たことが無い少年だか青年だかが初めて「真っ白な乳牛」を見て、懐かしいような切ないような気持になる、って話ですげー興奮したことがある。
 恋とも性欲とも家族愛ともつかない、未分化な感覚ね。
 (今回ちょっと失敗したなと思ったんだけど、話を聞いてる側には、俺の「乳牛」は四つ脚では無く、二つ脚だと思われてしまったかも知れないね。俺たちと見た目はそっくりだなんて言っただけだったのが、舌足らずだった。
 でもこの集落の乳牛はあくまでも原則、四つ脚のつもり。次回あたりでフォローするつもりだけど遅かったかも)

ヰタ・セクスアリスと、民話(?)エスニック的土俗 っていうのは自分の中ではどうもつながっているようだし
少年時代の加虐・被虐・介抱したいされたい感覚の延長がどんなものになるのか?というのも、有史以前のほうが展開しやすい気がするので
自分の気持ちが一段落するまでこの設定でと。

 今回は、昔話(?)を展開するにあたって色々調べることも多くてそれも面白かったんだけど、
>>38-41は、天岩戸のアメノウズメの神懸かりストリップが原イメージ
 *古事記
 「槽伏(うけふ)せて踏み轟こし、神懸かりして胸乳かきいで裳緒(もひも)を陰(ほと=女陰)に押し垂れき。」(岩波文庫版)
*日本書紀「巧みに俳優(わざおぎ)をなし」
 日本書紀は面白いことを演じて皆を笑わせたというだけなので、天岩戸ではストリップまでは、やってないんだな。違うシーンでは、やってるようだけどね。
 色んな解釈があるようだけど、自分はそれを見ている神様たちが「どっと笑った」というのと、アマテラスは女神なのにこれで岩戸から出てきてしまう、というのが興味深かった。

 もう一つ、BGMも是非聞いて下さい。まあ、面倒くさいだろうし、曲の歌詞や題材は割と無視していて、自分のフィーリングだから、85%は自分の自己満足なんだけど。
 こういう遊びも出来るのが活字だけじゃ無いネットの良いところで、youtubeとはいえリンク貼るまではどうかなというのもあるから、5CHの過疎スレでしか出来ない事だと思うのでやってますw
0049名前はまだにゃい (ワッチョイ 9367-HrKv)2018/06/28(木) 21:41:49.11ID:+Wh5eWJl0
段々面白くなってきたね。
続き待ってます。
0050板の向こうに何が見えるの (ワッチョイ b325-HrKv)2018/06/29(金) 00:13:14.92ID:NKcme5/D0
>>46
34です。第一部終了、お疲れ様です。
MASARUさんの文章、ここんとこ待ってる自分がいて、
MASARUさんを少し好きになっちゃったかも。ハイパーすぎるよねw(‘◇’)

・・ショタは詳しくないけど、某所で「市井の美少年という存在を、一般の人たちにも知らせてくれた、初めての存在」って
書かれてたこと、思い出します。「中性的な美しさ」とも。

「未分化な感覚」は、中性美、中間美、オス・メスっぽさ、etc幾通りもの表現に繋がっているような気がして、
時系列や場を超えるのも、さもありなんと。
かの「つぼみ」は、夢の体現。花開くさまを見続けたいという想いと
MASARUさんの文書が、心のどこかでリンクしてる。

・・これっきりになるかもしれないから、もう少し書かせてね。
MASARUさんの放った「btkこそ優しい心の源泉」「赤ちゃんで逝く」「本当の初体験」と嗜好。
気絶すると思うくらい共感したり、心が動いた。
あなたの尽力..その目線、気づき、レトリックのおかげで、この夢に触れることができた。ありがとう。

音楽も、いいね。ここの更新に気づいたときの気持ちって、こんな感じの音。
(Jim Hall and Petrucciani live "Beautiful Love" www.youtube.com/watch?v=bd0ap9_cJaQ)
これからも、書いてね。
0051MASARU (ワッチョイ d37a-mZdC)2018/06/30(土) 05:31:07.05ID:C7rGPLV20
>>47-50 見てくれててありがとうございます。
 これから再度、話のツナギの部分(背景説明みたいな)に入るので、ポルノとしてはしばらく物足りない部分に入りますが、自分でもこの先どうなってくのかなこれ?・・みたいな感じで続けてますw

>>50 いろいろ大変参考になりました。
"Beautiful Love" thnks です。若きPetrucciani氏のpiano、マシンガントークのようでcute

お返しに同じセッションだからご存じかとは思いますが、
https://www.youtube.com/watch?v=U_AdRdG4mDQ
Michel Petrucciani, Wayne Shorter & Jim Hall - "Morning Blues"をプレゼントw 

「赤ちゃんで逝く」は、まあこれ、現実には逝き方として高難度なんでしょうねw 無理あるかなと思いつつも「きゅん」ならあり得るかも、えいやっちまえ!だったので、共感して下さった人がいたのは驚き&喜びでした
やはり原イメージがあるからか。光源が一緒なら、観念的なやりかたでも全く離れてしまうわけでも無いんだなと少し安心しました(グロ、キモいという人のほうが多数だろうなというのも十分わかる)

自分もショタなんて興味無かったのが、まさに市井の美少年を知らされてしまった一般人です。ああ「市井の」美少年なのでしょうね。モデルや俳優のような予想のつく整い方では無く、どこかちょっと変なのがかえって予想を超える美になるものですね。

>未分化 
レセプターの自分が感じるだけでは無く、彼自身も未分化なのか。理詰め?な求道者&勝負師の部分と、つぼみとの乖離、どっちの方向にも「激しく」という形容詞がつくほどですよね
少年時代というのは全体に淡い未分化だけど、大人だと「激しく」未分化って感じになるのかも
直近は天女と言われてますが、自分は風神とも思う。風神の天女か
自分側でしか考えていなかったですが、「未分化」って単語を強調していただいた事で、次からのキーワードになりそうな気がしています

つぼみ性、少年時代より今のほうがかえって表に出てきてる部分もあるような気がします 少年時代は今より声も低い頃もあったり、大人っぽい安定を感じる時期もある
途中のどこかの時点でパーソナリティが断絶してるように感じることもある
そんなに不思議な事でも無いのか??成長するって一般にそういうものなのか??
などとも思いますが、やはり不思議です 
今回の話の「俺少年」は一時的に大人っぽかった昔、「あにぃ」は激しく未分化な今を、群盲象を評すの一盲の仮説として挑戦したいと思ってます。
でもつぼみさんの事をよくわからないからなあ、そこまでいけないかも知れない 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
前にも書きましたが、他の人のいろんな仮説も見たいです。ポルノ・エロにこだわらず、是非、UPして欲しいなと思っています
SSよし、論文w ・随想よし 実人物特定無ければすべて良し
それを離れて、一般的なエロ・ポルノもあって良いと自分は思うし
0052砂の岬25 Beauty And The Beast (ワッチョイ d37a-mZdC)2018/06/30(土) 07:43:36.20ID:C7rGPLV20
<Beauty And The Beast>

あにぃ23才  俺11才  梅雨

BGM:Wayne Shorter - Beauty And The Beast from the Native Dancer album
https://www.youtube.com/watch?v=0PQKnjwlN6g

 梅雨があけるころ、集落では年に一度の太鼓叩きたちの集会が開かれる。
集会は3部にわかれ、1部は元馬乗りの太鼓叩きたち、2部は元船乗りの太鼓叩きたち、3部は両方の長老だけが集まる。
 重要な議題がある時には、3部には神が降臨くださることもある。集落の重要な決まりはここで決まる。
 3部の話題は、この数年ほとんど同じだった。そして今年もそうなるだろうと皆が思っている。

 皆の心配は、集落で最も高貴な血統のアニが、さっぱり乳牛に関心を示さないことだ。何代にもわたる計画的な血統づくりによって、この集落はここまで勢力を伸ばしてきた。
 優秀な馬乗りたちの血脈は、戦に出る集団を強化するだけの結果にとどまらない。
 この集落では、馬に乗るのが不得手な者は船乗りになるが、その強化にも良い結果を及ぼしている。優秀な馬乗りの子孫の中にも、成長するにつれ身体が大きくなり過ぎて馬乗りには不向きの体格になる者は一定数現れる。それが優秀な船乗りのリーダーとして育ってゆくのだ。ここの船乗りが優秀だということは、この集落の豊富な漁獲量を見れば明らかだ。
 この集落は、船造りも盛んだ。他の集落でこんな良い船をたくさん持っているところは無い。要は、皆が賢いのだ。
 さらに、戦いに勝って捕獲した良い乳牛を運ぶのに適した大きな船を、この集落は何隻も持っている。戦に勝った後、良い乳牛をたくさんこの集落に連れてくることが出来るのだ。
 
 つまり、血統は、この集落の繁栄の基礎になっている。
0053砂の岬26 Beauty And The Beast (ワッチョイ d37a-mZdC)2018/07/01(日) 02:06:48.27ID:a/Te7p/10
>>52
 神がアニをこの集落に授けて下さったときは、皆が大喜びしたものだ。
 特別の始祖の血統。奇跡の血統。これで100年は安泰だぞと。
 皆の予想通り、アニは奇跡のような若者に育った。戦の天才・・・・智恵や勇気だけでは無い。本気で敵を倒そうとする時、アニの身体はクラゲのように光る。その光は戦う敵を金縛りにして腰抜けにしてしまう。あれは誰にも真似のできないものだ。
 ついでの事だが、アニは容姿がとびきり美しい。アニが光を放つことと関係しているのかも知れない。
 とにかくアニは集落の宝なのだ。
 それなのに・・・・・このままではアニの血統がアニ一代で途絶えてしまいかねない。そろそろ本腰を入れて何か対策を考えなくてはいけない時が来ている、というのが全員の共通認識だ。集会を前にして、あちこちでその話題が交わされている。

「こうなったら縄で縛ってでも大勢で連れていくか」
「いや、あんまり無理矢理でも拗らすばっかりだろう。そうなっては元も子もない」
「俺たちと違って、乳牛は四つ足だからな。アニはまだ気味悪がってるのかも知れんぞ」
「四つ足ってのがかえってたまんねえのにな・・男盛りの年齢なのにまだわからんのかな」

「あんまり特別に育て過ぎたのが失敗だったかも知れん。覚える暇が無かった」
「いや、逆にちょっと早すぎたんだ。アニが白を出したぞって大喜びして、無理矢理あっちに連れてったときのことを覚えてないの?乳牛どもは妙に興奮しちまうし。あれが一番の失敗だった」
「失敗なんて言うなよ。なんとかしなくちゃいけないってときにさ」
「欠陥があるってことは無いのか?」
「それは無い。最近は綺麗な弟抱いて、ビンビン立てては派手に飛ばしてるさ」
と、覗き自慢の太鼓叩きが言う。
0054導火線、始まりはココだよ→☆ (ワッチョイ b325-HrKv)2018/07/01(日) 22:28:54.15ID:5MhMps6w0
>>51
50です、これっきりと言いつつ割り込みになっちゃって、すみません。第二部開始お疲れ様です。
「赤ちゃん」「未分化」etc・・これからのお話を楽しみにしています。もしも流れで色んなファクターがなくなるとしても・・。
ワタシに書く力があれば、少しはお役にたてるのだろうに・・。頓馬ですみません。

ワタシもそう詳しくないですが・・ただ「どこかの時点でパーソナリティが断絶してるように感じることもある」
・・このへんは、気になっていて、書き込みしたかったです。

つぼみは、その美・その修得能力・その環境・その運命のため、成長過程で「自分本位の・自らが主体としての・自らがありのままでの」
意思決定、環境への働きかけ、自信・自己肯定感・パーソナリティー形成、それらの醸造が、成しずらかったのではないかと。

「(特別な人である某が)こう言ってくれたから〜」「特別に目を懸けてくれて〜」「お世話になったから、恩返ししないと」・・。
家族・社会・子供の頃の夢etc・・のために生きたい(生きてて良かった)と思う裏に、・・そこを離れたら、そこにハマらなかったら、
独りぼっちなのだという寂しさや悲しさが見え隠れするように思えて。

孤独と立場を背負い、一方、未分化でゆらぐ部分もありで、いろいろな光や色が放たれるんじゃないかと。
さらに言えば、時に、人から神への贄のようにも感じられるし、限界に挑戦する様は、意図して林檎を食べる人間のようにも感じられます(風神のイメージに近いかも)。
・・人の信心ってスゴいもので、本人が意図するしないに関わらず、見えない後ろ盾も関わっているのかもしれないし。
色々の世界につながっていく不思議さがありますよね。

さて、"Morning Blues"ごちそうさまでした。ジャズもそう詳しくなく(‘◇’)、とっても楽しめました。
ギターの泣く音が好きで、Petruccianiさんの前曲では、彼のピアノもさることながら、Jim Hallさんのつぶやき音によろめきました。
返歌というほどのものではありませんが、ワタシが好きなエリック・ドルフィーさんの曲をおいておきます。
Eric Dolphy - You Don't Know What Love Is  www.youtube.com/watch?v=gc5u5Uc7HRU
いつもありがとうございます。
0055導火線、始まりはココだよ→☆ (ワッチョイ b325-HrKv)2018/07/01(日) 22:29:18.80ID:5MhMps6w0
>>51
50です、これっきりと言いつつ割り込みになっちゃって、すみません。第二部開始お疲れ様です。
「赤ちゃん」「未分化」etc・・これからのお話を楽しみにしています。もしも流れで色んなファクターがなくなるとしても・・。
ワタシに書く力があれば、少しはお役にたてるのだろうに・・。頓馬ですみません。

ワタシもそう詳しくないですが・・ただ「どこかの時点でパーソナリティが断絶してるように感じることもある」
・・このへんは、気になっていて、書き込みしたかったです。

つぼみは、その美・その修得能力・その環境・その運命のため、成長過程で「自分本位の・自らが主体としての・自らがありのままでの」
意思決定、環境への働きかけ、自信・自己肯定感・パーソナリティー形成、それらの醸造が、成しずらかったのではないかと。

「(特別な人である某が)こう言ってくれたから〜」「特別に目を懸けてくれて〜」「お世話になったから、恩返ししないと」・・。
家族・社会・子供の頃の夢etc・・のために生きたい(生きてて良かった)と思う裏に、・・そこを離れたら、そこにハマらなかったら、
独りぼっちなのだという寂しさや悲しさが見え隠れするように思えて。

孤独と立場を背負い、一方、未分化でゆらぐ部分もありで、いろいろな光や色が放たれるんじゃないかと。
さらに言えば、時に、人から神への贄のようにも感じられるし、限界に挑戦する様は、意図して林檎を食べる人間のようにも感じられます(風神のイメージに近いかも)。
・・人の信心ってスゴいもので、本人が意図するしないに関わらず、見えない後ろ盾も関わっているのかもしれないし。
色々の世界につながっていく不思議さがありますよね。

さて、"Morning Blues"ごちそうさまでした。ジャズもそう詳しくなく(‘◇’)、とっても楽しめました。
ギターの泣く音が好きで、Petruccianiさんの前曲では、彼のピアノもさることながら、Jim Hallさんのつぶやき音によろめきました。
返歌というほどのものではありませんが、ワタシが好きなエリック・ドルフィーさんの曲をおいておきます。
Eric Dolphy - You Don't Know What Love Is  www.youtube.com/watch?v=gc5u5Uc7HRU
いつもありがとうございます。
0056導火線、始まりはココだよ→☆ (ワッチョイ b325-HrKv)2018/07/01(日) 23:30:39.38ID:5MhMps6w0
>>51
50です、これっきりと言いつつ割り込みになっちゃって、すみません。第二部開始お疲れ様です。
「赤ちゃん」「未分化」etc・・これからのお話を楽しみにしています。もしも流れで色んなファクターがなくなるとしても・・。
ワタシに書く力があれば、少しはお役にたてるのだろうに・・。頓馬ですみません。

ワタシもそう詳しくないですが・・ただ「どこかの時点でパーソナリティが断絶してるように感じることもある」
・・このへんは、気になっていて、書き込みしたかったです。

つぼみは、その美・その修得能力・その環境・その運命のため、成長過程で「自分本位の・自らが主体としての・自らがありのままでの」
意思決定、環境への働きかけ、自信・自己肯定感・パーソナリティー形成、それらの醸造が、成しずらかったのではないかと。

「(特別な人である某が)こう言ってくれたから〜」「特別に目を懸けてくれて〜」「お世話になったから、恩返ししないと」・・。
家族・社会・子供の頃の夢etc・・のために生きたい(生きてて良かった)と思う裏に、・・そこを離れたら、そこにハマらなかったら、
独りぼっちなのだという寂しさや悲しさが見え隠れするように思えて。

孤独と立場を背負い、一方、未分化でゆらぐ部分もありで、いろいろな光や色が放たれるんじゃないかと。
さらに言えば、時に、人から神への贄のようにも感じられるし、限界に挑戦する様は、意図して林檎を食べる人間のようにも感じられます(風神のイメージに近いかも)。
・・人の信心ってスゴいもので、本人が意図するしないに関わらず、見えない後ろ盾も関わっているのかもしれないし。
色々の世界につながっていく不思議さがありますよね。

さて、"Morning Blues"ごちそうさまでした。ジャズもそう詳しくなく(‘◇’)、とっても楽しめました。
ギターの泣く音が好きで、Petruccianiさんの前曲では、彼のピアノもさることながら、Jim Hallさんのつぶやき音によろめきました。
返歌というほどのものではありませんが、ワタシが好きなエリック・ドルフィーさんの曲をおいておきます。
Eric Dolphy - You Don't Know What Love Is  www.youtube.com/watch?v=gc5u5Uc7HRU
いつもありがとうございます。
0058MASARU (ワッチョイ d37a-mZdC)2018/07/03(火) 00:52:06.42ID:h4L4UdYz0
>>54
実際問題として、
>「どこかの時点でパーソナリティが断絶してるように感じることもある」
というのは、少年時代から継続的に見ている人だと、あまりそう思わないものかな?

自分みたいなニワカは、成長を追うのとは逆に現在〜過去に遡って見るじゃないですか
ぜんぜんあさってなこと感じてるかな などと思ったりします

>そこを離れたら、そこにハマらなかったら、独りぼっちなのだという寂しさや悲しさ
勝たないと、自分は生きていけない・・みたいなとこありますよね(それはもう過去形なのかも知れないけど)

>自己肯定感
先天的に 脳天気な自己肯定物質分泌しているタイプとは対極で
ものすごい高いハードルをクリアしつづけないと、それが得られない人という印象があります
そういう人って、一見、ナルシストに見えるんだけど(常に、鏡よ鏡・・って確かめたがるから)
実は逆なんだろうな

You Dont Know 。。ドルフィーのこの演奏は自分も好きです  
お返しのお返しのお返しは、ドルフィーとコルトレーン共演のNAIMAにしようかなと思ったんだけれど
(最近友人に、きゅんはコルトレーンだと言ったら呆れられた・・・・同じ業界のスタイル革命者ではある
けどたしかに醸し出す雰囲気があまりにもちがいますねw)

で、本日の話題と、歌詞的にぴったりなのということで、JAZZから離れて
井上陽水 勝者としてのペガサス https://www.youtube.com/watch?v=pL1wtqSrr-w
にしましたw  悲しいよ敗れ去ることは♪

 
0059砂の岬27 Beauty And The Beast (ワッチョイ d37a-mZdC)2018/07/03(火) 01:06:21.14ID:h4L4UdYz0
>>53
「弟?ナギのことか?」
「弟つっても血のつながりは全く無い。なのに瓜二つ。あれは不思議だな」
「ナギは赤子の頃に川に流れ着いた子で、血統は全くわかっとらんのよ。桃の中に入っとったんじゃ。あの賢さ、すばしこさを見ても、ナギも並の血じゃ無いだろうな」
「ああ。アニの次は、ナギの時代になるだろうな」
「遠いってことは、ナギが乳牛だったら理想的だったんだな。次の世代同士で付けるしか無いな」

「アニとナギは離したほうが良いんじゃ無いか?」と1人の太鼓叩きが言い出した。「ナギの抱き心地が良すぎて、アニのぽがカン違いしてると思う」
「普通は、若い馬乗りの稚児遊びは、乳牛に付ける前の良い稽古になるものなんだがな」
「そうなんだが、ナギに妙な色気があるのがいかん」
「べたーーっと甘えて身体預けて来たりな」
「いや、あれはナギにまだ白が出てないってだけのこと。稚児の色気は一時的なもんだて」
「ああ。ナギに毛でも生えれば、自然とアニがナギを構う気も薄れるだろう」
「俺もそう思う。今離したら2人とも拗らせる。そうなったら・・・それこそ集落の死活問題だぞ」

「トンはどう思うの?」と2人に馬を教えたトンに話が振られる。トンはアニが成長するまで集落一番の馬の名手だったし、流れ着いたナギを川で拾ったのもこのトンだった。
「あいつらがああなったのはつい最近のことだろう?ずっと一緒に暮らしていたことを思えば、それは清らかなものさ。アニはほんとに晩生なんだよ。逆にナギは早熟だと思う。だからあと少しの時間で自然に解決するだろう。もう少し待ってやりたい」

「しかし待つといってもな、何人かの神は、天上にアニを戻したがっておられる。神がいつまで待って下さるか・・」
「ああ。アニにあまり時間が無いというのは確かなことだ」
0062砂の岬28 Beauty And The Beast  (ワッチョイ d37a-mZdC)2018/07/04(水) 02:33:25.79ID:xK9tKuZE0
>>59

 あの不思議な日から今日まで、あにぃと俺は、昼は馬の練習をし、夜は抱き合って過ごした。
 あれから俺たちはお互いの色々なことを発見したし、自分のことについても色々なことを知ったと思う。
 俺はいつ頃からあにぃと仲良しになったんだろう?物心ついた時には俺はもうトンのところであにぃに抱っこされていたと思う。はじめはずいぶん小さかったことだろう。
 
 徹底した血統管理をしているこの集落に、家族という生活単位は無い。馬と同じだと思うとわかりやすい。
産まれたての仔馬は肌馬にずっとくっついているが、半年もして牧草を食うのが上手くなると肌馬から離され、仔馬たちが集まるところに集められ、人を乗せるための訓練を受け、独り立ちする。
 俺たちも同じで、あの乳牛たちが住んでいる丘の上は、肌馬が集まっている牧場と同じようなもの、俺たちの小屋は、馬の厩舎のようなものだ。
 俺たちの小屋は小さなものなのでたいていは一つの小屋に1人が住んでいるが、広めの小屋だと、童(子供)と一緒に住んだりする。
あにぃは元々はトンと一緒に住んでいたが、トンが年とって太鼓叩きになって丘の上に住まいを移して1人になった時、自分の希望で俺を引き取ってくれたらしい。
 
 見せてもらったことは無いが、集落には血統表という絵があって、ほとんどの者の出自ははっきりしているらしい。ところが俺の出自は誰に聞いてもわからない。
0063砂の岬29 Beauty And The Beast (ワッチョイ d37a-mZdC)2018/07/04(水) 02:36:56.11ID:xK9tKuZE0
>>62
子供心にも落ち着かないことだったので、俺はあにぃに聞いてみたことがある。
あにぃが19才くらいで俺が7才くらいの時だったと思う。 

「俺の肌馬みたいなもんは誰なんだろう?あそこの乳牛たちの中に居るの?」
「お前にはたぶん居ないんだ。お前は桃から産まれた子だから。トンが川で拾って、拾われたばかりの頃、少しだけあっち・・乳牛のところにやられたらしいが、すぐに戻されて、トンが毎日乳牛の乳を絞ってきてお前に吸わせていた」
「あにぃは?」
「俺にも居ないらしい。俺は風神の袋に入れられて空から降ってきたと聞いている」
「じゃあやっぱりトンが乳を搾ってきて飲ませてくれてたのか」
「ああたぶんそうだ。俺らのことを、皆がトンのとこの兄弟と言ってるのはそれでだと思う」
0064砂の岬30 Beauty And The Beast (ワッチョイ d37a-mZdC)2018/07/04(水) 02:55:05.37ID:xK9tKuZE0
>>63
 俺は乳を吸う仔馬のことを考えた。あにぃも俺も、ああやって肌馬の乳を吸うことは無かったんだなと思うと切ない気がした。

 あにぃにも俺にも小さなbtkが2つだけ胸にある。俺は、あにぃの衣の上から、あにぃの小さな突起を探り当て、頼んでみた。
 「あにぃ、あにぃの乳を吸わせて」
 「乳なんて出ないぞ」と笑いながら、俺の気持ちをわかってくれたのか、あにぃは衣をはだけて俺に乳を吸わせてくれた。
 仔馬になったつもりであにぃの左右のちいさな突起をかわるがわる吸うととても心が落ち着いた。
 俺は仔馬のように肌馬の乳を吸うことはできなかったが、俺にはこんなに素敵なあにぃの乳を吸えるんだから良いじゃ無いか、と思ってあにぃに甘える。そんな時、あにぃは俺の髪をずっと撫でてくれていた。

 その後も俺は、不安になったりしてあにぃに甘えたくなると、「仔馬ごっこして」とあにぃに頼んで乳を吸わせてもらった。
 あにぃも、「どんな感じか?」と言って俺の乳を吸ってみて「良いもんだな。心が落ち着く」と言って俺の乳を吸うようになっていった。吸っているときのあにぃは仔馬のように愛らしくなる。

 でも俺もあにぃも、すぐにくすぐったくなって笑い転げてしまう。いつもそれが仔馬ごっこの終わりの合図だった。
0065Kwaidanの空の色は綺麗だけどコワイっ(^^; (ワッチョイ 4325-q+oR)2018/07/05(木) 21:12:34.02ID:NO4mhgB30
>>58 雨、よく降りますね。大雨被害があった方おられましたら、お見舞い申し上げます。
陽水氏の声とシンセサイザー音でメロってます。子犬は「震える」のでなく「増える」のですね。
勝者であり、早世気味な気配もある点と対比しお示しくださったのかな。
コルトレーンのくだりも、知らないことだらけで、とっても深淵。
・・お話の続き、MASARUさんのペースでお願いしますね。
今日のおまけ☆彡「どうぞこのまま」丸山圭子 www.youtube.com/watch?v=DT0bHanq8iY
0066名前はまだにゃい (ワッチョイ a37a-DRU1)2018/07/06(金) 00:33:03.83ID:O3QAfHCz0
>>65
>子犬は「震える」のでなく「増える」のですね。

ネットで出ている歌詞だと「増える」なんですよね たぶん元の歌詞集も「増える」なんだろうなあ
自分はずっと「吠える」だと思っていたから、youtube聞いても「吠える」としか聞こえないですw
意味としても「草むらに逃げ込んだ子犬が増える」ってどうなのよ?と思うので
自分ではもう「吠える」だと勝手に思っています
意味的には「震える」でも良いと思うんですが、あそこ3音(3文字)っぽいでしょ
0067砂の岬31 Beauty And The Beast (ワッチョイ a37a-DRU1)2018/07/06(金) 00:39:20.92ID:fgkjPofL0
>>64
 最近、あにぃと俺は、無言で抱き合うことが多くなってきた。抱き合ってしばらくすると、あにぃと俺の儀式に入り込む。

 この世のものでは無いようなあの一瞬のあにぃの美しい表情を見たい一心で、俺はあにぃと抱き合う。
あにぃも、異界に連れ去られる瞬間の俺は、この世のもので無いくらいどうしようもなくかわいい。それを見たいんだと言う。
 はじめは、自分たちのためじゃ無くて、あの瞬間のあにぃを魔物に捧げるために、こんなことをしているのか、と思いもした。
 あの一瞬、あにぃの心は俺を忘れてしまうし、俺もあにぃを忘れてしまう。でもだんだんと、あれはとても澄み切ったもので、連れ去ってゆくものは魔物では無く、もっと神々しいものだと思うようになった。だからあにぃはあんな表情になるんだ、と思う。

 ひとつ大切なことがわかった。完全に魔物に支配されてしまわないと、あの瞬間の美しさも無いということだ。
 つまり、いったんものすごくキモい獣にならなければ、あの神々しいほどのあにぃの美しさはやって来ないということ。俺は、もっともっと美しいあにぃを見るために、もっともっとあにぃとキモいことをしたい。

 俺は生き物同士のからみは、馬と犬しか見たことが無い。あにぃも同じだと言っていた。
 あにぃは、やりかたはずいぶん違うが、あいつらにも魔物がとりつく。俺たちにも魔物がとりつく。だから、基本はあいつらと同じことをしていると言う。
 でも俺はかなり違うんじゃ無いかと思っている。馬も犬も、あにぃのように美しくならない。あいつらは、一瞬魔物に取り憑かれるように見えるが、熱狂は一瞬だし、それが去っても獣のままだ。あいつらに取り憑くのは、魔物に似た別のものなんじゃないか?

 俺は、あにぃと俺はまだやり残していることがあるような気がする。俺はあにぃに「俺はあにぃと一本の棒のようになりたい。あにぃと俺は、どうしたら一本の棒になれるんだろう?」と聞いたことがある。
あにぃは、ああ、と頷きながらも、
「あまり余計な事は考えないほうが良い。アタマで余計なことを考えるのは、キモいことに対する冒涜のような気がするんだ。何も考えないで身を任せていれば、そのうち魔物が自然に俺たちをどこかに連れて行ってくれる」とあにぃは言った。
 俺もそんな気がしている。でも俺はどうしても余計な事を考えてしまう。
0068砂の岬32 Beauty And The Beast (ワッチョイ a37a-DRU1)2018/07/06(金) 23:51:47.53ID:fgkjPofL0
>>67
 魔物は気まぐれで、来い来い、と思っているとかえって来ない時もある。そんな時は2人でとりとめのない話をしたり、歌でも作っていれば良い。来なくても良いと思っていると、魔物はしびれを切らして必ずやってくる。

 絵を描いていても良い。お互いの姿を描いた絵も、2人が抱き合っている絵もたくさん増えた。絵は見直してみるとかなり笑える。描き始めは冷静にそのままの形を描いている。でもしだいに熱に浮かされてくるから、気になるところがデカくなったり、濃くなぞられたり、派手な色が付いたりする。刀を突き刺していたりもする。
だから、だいたいの絵は、全体的に見るとぐちゃぐちゃでめちゃくちゃなものだ。

 何事にも研究熱心なあにぃは、戦いについて、馬について、たくさんの絵を描き、その絵に対応する歌を作って歌っていた。覚えておきたい大切なことはそうしておくのが一番良いとあにぃは言っている。
 最近では2人の変なことについても同じように記録を残すようになった。
 たとえば、疾走する馬の上でケツを高くあげている俺の絵。
 空に浮かぶあにぃが俺のケツに、二つの眼を突っ込んでいて、一つの眼は俺の体の中を見ている。眼といってもカタツムリのように触角の先に付いている眼だ。もう一つの眼はびよーーんと長く伸びて、俺の口から出てきている。

 あにぃはこれに対応する「ケツの中の厳粛な暗黒♪」という歌を作っているが、まだ完成していない。「ナギの中には何がある?♪ケツの中の厳粛な暗黒♪不思議な何かが中にあるのか?♪それともカラの筒なのか?♪カラだからこそ吸い込まれるのか?♪」
と歌い、あにぃは「ずいぶん適当な歌だと思うかも知れないが、この歌は難しい。わからないことを歌っているんだからな・・」と言う。旋律はこんな感じだ。
 https://www.youtube.com/watch?v=FhKJgqxNDD8
0069砂の岬33 Beauty And The Beast (ワッチョイ a37a-DRU1)2018/07/07(土) 00:19:14.54ID:rS8WSiol0
>>68
 不思議な何かが中にある?♪ という部分で俺が思うのは、あにぃのbtkのことだ。
 あにぃのbtkは、昔の俺たちの無邪気な仔馬ごっこの頃とは性質が違ってきていると思う。あの不思議な夜以降、あにぃは乳を吸われてもくすぐったがらずに「あふん」などと声を漏らしたりするようになった。一番大きな変化は、俺が吸っているうちに、あにぃのbtkがだんだん固くなり、尖ってくるようになったことと、全体に前より大きくなったことだ。

「身体ってうまくできているもんだ、吸っているとどんどん吸いやすい形に変わってくるのか」
と俺が言うと、あにぃは「そうか?」と言って、俺に吸うのを止めさせる。
 「吸いやすい形になるのは、そのうちあにぃから乳が出る前触れじゃ無いか?」
と言うと、あにぃは胸を隠して「まさか・・」と笑うが、そこには俺には言わない羞恥のようなためらいがある気がする。

 俺自身のbtkについてはよくわからない。あにぃに聞くと、少し固くなりはするがすぐに戻ってしまうな、と言っている。
0070砂の岬34 Beauty And The Beast (ワッチョイ a37a-DRU1)2018/07/07(土) 05:59:44.38ID:rS8WSiol0
>>69
 今日も雨だった。俺は馬の稽古を早めに切り上げて帰ってきた。あにぃはその後、馬の種付けの立ち会いにかり出されてさっき戻り、俺が沸かしておいた湯で身体を綺麗にした後、「かっこ良いだろう?」と言って、もらってきたばかりの白い筒袖の衣を羽織った。
「お前の分ももらってきたから、後で渡す。今日は優秀な馬の初めての種付けだったから、立ち会いの者はゲン担ぎで正装した。そういう時には新しい衣をもらえるんだ」
とあにぃは言う。あにぃの身体からは良い匂いがするし、新しい衣はとても良く似合って、あにぃは実に凜々しく見える。
「種付の時に、横で仔馬が鳴いてるのを見るのはいつ見ても哀れなもんだな」
とあにぃは言う。「しかし仔馬を遠くに離すと肌馬が暴れるしな。横に置いとくしか無いんだ」

 俺は、あにぃが種付けに立ち会うと聞いたときから、仔馬にかこつけて今日はあにぃのbtkをいじり倒してみようとたくらんでいた。俺は、
「まだ乳吸いたい仔なのにね」
と言って、あにぃの綺麗な上衣の上から、あにぃの小さな突起を探り当て、左右の突起にそっと触れた。
「馬には乳がたくさんあるのに、俺たちにはなんで2つしか無いんだろうね」
と言いながらあにぃのbtkを触っていると、あにぃが我を忘れたように、急速に反応してきたのに俺は少し驚いた。こんなに反応したあにぃを初めて見た。馬の種付けで仔馬を見たから、あにぃも知らず知らずに自分のbtkに気をやっていたのかもしれない。
0071砂の岬35 Beauty And The Beast (タナボタ a37a-DRU1)2018/07/07(土) 16:44:08.36ID:rS8WSiol00707
>>70
 あにぃは静かに瞼を閉じ、俺に触られるがままに、身体の中の声に耳を澄ますようにじっとしている。btkが立っているのが衣越しにもはっきりわかる。俺はあにぃの唇を吸い、時折、口を離すと、あにぃののどの奥から「あふん」と甘えるような声が漏れる。俺はあにぃの上衣をはだけてあにぃのbtkに吸い付く。
 あにぃは、うっとりした表情になって、「あふ〜ん」「あふ〜ん」と鼻にかかった甘え声を漏らす。
 いつもは俺が先に声を漏らすのにあにぃが先に俺に甘えている。こんな凜々しい新品の衣を着ているのに無防備に俺に甘えて。俺が仔馬の役なのに肌馬のほうが仔馬に甘えている、と可笑しくなる。
「あにぃ、気持ちがいいのか?・・こんなの初めてだぞ、すごく良いんじゃないのか?」
と聞くと、あにぃは我に返ったように上衣でさっとbtkを隠し、「お前のも吸う」と言って、俺のbtkを吸ってきた。
 あにぃの髪に手をやり髪をなでているとあにぃが子供のようにかわいらしく思える。しかし、すぐどうにもくすぐったくてしかたなくなり、俺は吹き出してしまった。
「ダメだ、今日は俺はくすぐったくてダメだ」
 あにぃがいつものように俺の身体をひっくり返してケツを撫でようとするのを察知し、俺は今日は先手を取ってあにぃの身体の上に馬乗りになり、もう一度あにぃの上衣をはだけてあにぃのbtkにさっと吸い付いた。
 虚を突かれて、あにぃの腕の力がすっと抜ける。
「あにぃ、さっきみたいに、もっと、あんあん言って」
 あにぃは、身体をくねらせ「・・やめろ・・」とかすれた頼りない声で言うが、俺も気持ちの良いときにやめてと言ってしまうことがあるのでわかる、これは相当気持ちが良いということだから、やめなくても良い。あにぃが本気で止めて欲しい時は、こんな頼りない感じで言わない。「やめろ」と言って俺を突き飛ばしてでも止めさせる。
0072砂の岬36 Beauty And The Beast (ワッチョイ a37a-DRU1)2018/07/08(日) 01:31:13.98ID:LjUncOqr0
>>71
 案の定、あにぃはどんどん乱れ、俺の髪を撫で回しながら「きゅーん、きゅーん」と鳴く。時々は、「もうほんとにやめよう」と言うのだが、そう言いながらも、あにぃのbtkは充血して固く突起し、吸って、もっと吸って、と俺を誘ってしまっている。
 「あにぃ、ほんとはすごく気持ち良いんだろう?」
と言って突起を指で摘まむと、あにぃは言葉を失った。我を忘れたように口を三角形に開き、白い喉を晒し、高い声をあげてのけぞる。
 「あにぃ、あんあん言って、もっと言って」
 俺は、あにぃの両腕をあにぃの頭の上に上げ、脇の下を舐める。あにぃの茂美はふさふさの直毛で、しかも上品な芳香がする。ひょっとしたら敵を腰抜けにする時にはここから何かの物質が出てくるのかも知れないが、俺は敵では無いのでただただあにぃの茂美に顔を埋めて芳香に酔っていれば良い。
あにぃは全くくすぐったがらず、俺の舐めるまま、かすれた声で素直に鳴いている。
 俺はあにぃの茂美からbtkの間を何度も唇でなぞったり吸ったりする。俺の口の動きにあにぃの身体は素直に反応し、btkに近づくにつれて切実になりbtkを舌で転がすときにあえぎが最高潮になる。あにぃの悶える様はとても美しい。
無防備なときのあにぃはもともととても素直で従順な人なんだろう、純白なんだと思った。そんな純白な人だから、俺みたいな未熟なガキに組み敷かれて、身も世も無く鳴き悶えてしまうんだと思う。
 俺は、2回り大きな身体のあにぃにしがみついて、そのbtkに毒針を刺し、痺れさせ、純白なあにぃを快楽の赤に染めてしまう毒蜘蛛だと思った。
0073砂の岬37 Beauty And The Beast (ワッチョイ a37a-DRU1)2018/07/08(日) 02:54:14.67ID:LjUncOqr0
>>72
「ああ、どうしてこんなに?」とあにぃは言う。
今日のあにぃはもう俺を逆襲できないだろう。俺は今、あにぃを玩具のように思い通りにしている、と思った。
「どうして、って、俺があにぃの乳に毒針を刺したから」と俺は勝ち誇って言う。
「あぁナギ・・あぁナギ・・」と、あにぃはすすり泣く。
 俺がbtkをわざと無視すると、あにぃは耐えられずに「あぁ、ああ」と鳴いて、両手で自分のbtkを擦って、身体をよじる。俺がそれを真似てbtkを擦ってやると、あにぃは自分で擦った時よりももっとたくさん鳴き、もっと大きく身体をよじる。
 
 あにぃの白い綺麗な上半身には、ぽちっと3つの点が付いていて、それは夏の天の川にぽちっと付いている3つ星のようだ。https://kids.yahoo.co.jp/zukan/astro/summer/0016.html
 あにぃが身体をよじるたびに、3つ星の形が変わり、二等辺3角形が崩れたり戻ったりする。btkを自分で触れなくしたら、あにぃの3角形はもっと捩れるんじゃ無いか?と思い、俺はbtkを軽く舌で転がしすぐ離し、あにぃの両手首を束ねてあにぃを観察する。あにぃは予想通り、恨めしそうに身体をくねくねと捩らせた。三つ星の形が大きくたわむ。無防備に白い喉を晒して苦しそうに呻く。
 あにぃと戦った敵は、きっとあにぃをこんな風にして首を切り落としたかったに違いない。でもあにぃに触れることすらできず、あえなくあにぃに首を切り落とされてしまった。哀れなヤツらだ。
0074砂の岬38 Beauty And The Beast (ワッチョイ a37a-DRU1)2018/07/08(日) 22:55:05.08ID:LjUncOqr0
>>73
 俺が同年齢のヤツらと練習する格闘技でも、相手はこんなに簡単に翻弄されてはくれないのに、あにぃはなんとたやすく俺の手の内で、俺に嬲られてしまうのだろう。
 俺があにぃの身体に触れ、離れるたびに、あにぃの身体は、俺の思い通りに曲がり、よじられる。3つ星と天の川がこんなによじれたら、きっと宇宙は大変なことになるだろう、と、両胸を突き出し、熱いbtkを俺に晒して泣くあにぃの身体を見下ろして、俺は思う。

 気がつくと俺は頬を緩めていやらしく笑っていた。
 今、俺は、いつもあにぃが俺を弄る時のような、獣のような血走った目をしているんだろうと思う。あにぃの白い綺麗な身体がたわむのはとても美しいのに、あにぃが美しくなればなるほど、俺は興奮し、意地悪になり、キモくなっていく。
 魔物が来ていると思う。でも、魔物が来ているのに、興奮しているのに、俺はとても冷静だ。あにぃが乱れれば乱れるほど、俺は冷静にあにぃを観察している。
 
 魔物が俺に、そろそろ潮時だ、btkを吸ってやれ、と教えた。
 俺があにぃのbtkに吸い付くと、あにぃは悲鳴に近い声で鳴き、
「あぁナギ・・ナギ・・ナギ・・」と言って、俺の頭を抱き、目を開けて、潤んだ目で俺を見た。あにぃの目は俺を見てはいるが視覚は虚ろだ。あにぃの目は、俺を見るためでは無く、俺に快楽の深さを訴えるために開かれているんだなと思う。
「あにぃ、わかるよ、よくわかるよ」
俺はあにぃの目の訴えに言葉で答える。

 あにぃはほんとうに俺の玩具になってしまったんだな。そう思うと、自分が万能の存在になったような気がする。あにぃに弄られているときの俺も、きっと同じようにあにぃの玩具のようなんだろう。そしてその時はあにぃが万能なんだろう。
 でもたぶん俺よりもあにぃのほうが乱れる度合いが大きいような気がする。身体が成熟している大人のほうが、乱れるときのマグマが大きいのかも知れない。

 俺は熟れきったぶどうのようになってしまったあにぃのbtkを舌で転がし、指でもころころ転がした。あにぃは「あぁ〜〜、いい〜、あぁ、いい」と自分の快感を俺に訴えるように鳴き、俺を見て涙を流す。
 「かわいいよ、あにぃ、今、すごくかわいい」
今のあにぃは、俺の胸がつぶれてしまうほどかわいい。と俺は思った。
0075砂の岬39 Beauty And The Beast (ワッチョイ a37a-DRU1)2018/07/09(月) 23:19:24.83ID:ez19/X+t0
>>74
 あにぃのぽも俺のぽも、大きく固く膨らんでいる。いつもなら耐えきれずに俺はあにぃのぽを吸い、あにぃに俺のぽを吸ってもらうと思う。しかし魔物は俺に、このままあにぃのbtkを責め続けて、あにぃがどうなっていくのかを見ろ、と教える。
 俺は、あにぃの下の衣も取り去った。もらってきたばかりの新品の衣は、あにぃのぽから出る透明の液体で濡れてしまっていた。

 魔物が教えるとおり、俺は無言であにぃの反応を見つめながら、ひたすらあにぃのbtkを吸い、転がし、擦る。あにぃを俺の舌と指と掌の加減で、しばらく色々な鳴き方で鳴かせていると、あにぃは焦燥したように腰を振り始めた。見ろ、と魔物に注意を促されて視線を移すと、あにぃの手は快感の転移先をさがすように、腰のくびれから桃のあたりを探っていた。
 「あにぃ、そこも感じてきてるのか?」
 そのままあにぃを観察していると、あにぃは自分の手で桃の谷間をしばらく撫でた後、桃穴を探り当てると円形を描くようにこね始めた。

 感じているのは桃穴なのか・・と思い、俺は、あにぃが俺に良くやるように、仰向けのままあにぃの脚を開かせて桃を持ち上げ揉みしだきながら、剥きだしにした谷間を眺める。
 「あにぃは今、とても恥ずかしい格好をしてるんだよ。俺は今魔物と一緒に、あにぃの痴態を見て楽しんでる。もっと腰ふって」
 桃の谷間を舐めると、あにぃは錯乱し「やめて、やめて、やめて」と言いながら全身をくねらせる。

 俺があにぃの桃の谷間の穴を探り当て舌を差し込むと、あにぃが痙攣し始めた。
 あにぃは必死で力を振り絞り、俺の口をあにぃの穴から剥がし、俺の身体を引き上げ、震える手で俺のぽを握り、あにぃの穴に導いた。
0076砂の岬40 Beauty And The Beast (ワッチョイ a37a-DRU1)2018/07/11(水) 00:02:54.55ID:16Z2R9Hb0
>>75
 突然、俺は天啓のように、これだ、俺が一本の棒のようになりたいと思っていたのはこれなんだと確信した。俺は衣を脱ぎ捨て、獣のような声をあげて、何度も失敗しながらも、俺のぽをあにぃの穴にすこしずつ入れ、根元まで入れ込んだ。俺はついに冷静さを全く失い、あにぃの穴の中を突きながら獣声で吠えていた。
 あにぃはずっと泣き叫んでいた。俺は興奮と快感と征服感で、何度もガクガクと痙攣した。そしてあれが来た。俺はあにぃと一本の棒になった、俺はあにぃをやっつけている、すごいやり方で征服している、と思った瞬間、いつもより数段大きな興奮が訪れ、俺はあにぃの身体の上で気が遠くなっていた。

 気がついた時、あにぃは俺の下でぐったりしていた。あにぃのぽからは白いのが飛び散っていた。あにぃは目を閉じて放心したように動かない。
「あにぃ、大丈夫か?」
と言っておれのぽをあにぃの穴からそっと引き抜くと、白いのがあにぃの穴からこぼれだした。
 この白いのは俺のだ。ああ、とうとう俺も白を出したんだ、だからあんなに痙攣したんだ。

「あにぃ、でたよ、でたよ」とあにぃの頬を叩いて言うと、あにぃは「見せろ」と言って身体を回す。「まだ少しあにぃの中に入っている」と言うと、あにぃは自分で穴の中に指を入れて確かめた。
「ああ、とうとう出たなあ、出たんだなあ・・しかも俺のケツ穴でだ」
とあにぃは、子供のようにはしゃいだ。
0078寝不足で頭痛い (ワッチョイ 4325-q+oR)2018/07/11(水) 20:53:46.97ID:xq25SJJI0
>>66「吠える」御意。文書が輝いてる☆“seeing is believing”って言葉が心中を巡って。
その後不意に「神様どうか!この先過酷な試練は与えないで」と身勝手に妄想世界で祈ってる。
www.youtube.com/watch?v=RLpGo_tDlBY(Perfume of a murderer)
www.youtube.com/watch?v=5_qn2bOD5fU&list=RD5_qn2bOD5fU&t=5(Martyrs ちょいグロ)
0079砂の岬41 Beauty And The Beast (ワッチョイ a37a-AjBx)2018/07/12(木) 00:00:15.40ID:PRSRYys30
>>77 ありがとうw 

>>76
 「ほら、やっぱり馬と同じだった」とあにぃは言う。
 「それにしても、あにぃが肌馬で俺が種馬やるとは思わなかったぞ。一本の棒みたいになりたいと言ったでしょう?実は、俺は逆のことを考えていた」
 「逆は無理なんだよ。お前の穴に俺のぽはどうやっても入らない」
とあにぃは言う。
 「確かにそうだね。なんで今までこうしなかったのかなと思うと可笑しいね」
と答えつつ、俺は、あにぃの言う事は道理のようだが、馬のあれとは違うと思う。最後は同じかも知れないが、それまでが全然違うし。
 「あにぃはケツ穴に入れたことはあったのか?」
と聞くと
 「あるもんか。初めてだ」とあにぃは答える。
 「あにぃも初めて、俺も初めて、全部が全部、初もんだね」
 「お前のは筆おろしって言うんだ。俺のほうは?何って言うんだろうな?」

 あにぃと俺は嬉しくてたまらず、夜中まではしゃぎ倒し、朝になったら俺に白が出たことを早速トンに報告に行こう、2人とも新品の筒袖で正装してカッコ良く行こう、と言っては、喜ぶトンの顔を想像して、またはしゃいだ。
0080名前はまだにゃい (ワッチョイ a37a-AjBx)2018/07/12(木) 00:34:08.80ID:PRSRYys30
>>78
>「神様どうか!この先過酷な試練は与えないで」
リンク先youtubeのような世界は無いのでご安心下さいw
香水、面白いですね 匂いというのは何なんだろうなあ 記憶というか デジャブというか
 
0081砂の岬42 (ワッチョイ a37a-AjBx)2018/07/13(金) 00:38:42.27ID:UuBvHcBg0
>>79
 俺たちのはしゃぎように比べて、トンはそんなに喜ばなかった。いや、俺に白が出たと聞いたときはとても喜んでいたのだが、俺が、「筆おろしはなんとあにぃのケツだぜ」と勝ち誇って言い、あにぃが頬を染めて恥ずかしそうに頷くと、トンの様子が変わった。
「このことは、しばらくの間は誰にも言うな。時期が来たら皆には俺からちゃんと話をするから。それからおまえらがしているところを誰にも見られないように十分気をつけろ」とトンは言った。
 あにぃは、はっとして、トンの言う事の意味がわかったようにうなずいた。
 俺は不思議に思ったが、確かにいますぐに戦があるわけでも無いから、黙っていても同じかな、次の戦いに間に合えば良いのだから、と思う。

 トンに、あにぃとちょっと話があるから、と言われ、俺だけ先に帰された。
 なんでだよ、俺の目出度い日なのに、せっかく新しい筒袖着てきたのに、と俺は少し膨れながら1人で小屋に帰った。
0082砂の岬43 Beauty And The Beast (ワッチョイ a37a-AjBx)2018/07/13(金) 18:49:50.30ID:HAZm+Ito0
>>81
 年齢を重ねると、1人で墓場まで持って行かねばならない秘密というものをたくさん背負わされるものだ。よかれと思ってつく嘘も沈殿する。俺はまた秘密と嘘を背負うことになるのかも知れない、とトンは思う。

 一日がかりの長い話になった。ナギの精通が予想よりずっと早く訪れたことで時期が早まったが、いつかは話しておかなくてはならない事だった。
 アニの背負った使命について、集落のことについて、乳牛の意味について、ナギのことについて、アニと話し合った。話し合ったと言うよりもアニに語り聞かせたというべきだろうか。

(その1)アニの使命

 「何度も聞かされた話だろうが・・」
とトンは話し出した。
 アニは風神の「直系」の御子である。アニは風神のあばら骨から作られた子である。我々人間の血統図でいう「直系」では無く、交接の無い血量100%という意味での直系である。つまりアニは風神の生まれ変わりと言って良い。
 風神は、もう150年も前にこの集落から天上に召されて神になった方で、人間として地上におられた頃は、アニのように美しく天才的な馬乗りであった。

 風神は地上におられた頃にたくさんの子を作られた。今の集落のほとんどの者は風神の血をひいていると言って良い。つまりわが集落の優秀さは、風神の血に依存している。しかし時代を経れば当然風神の血量は薄まってしまう。
 ちなみにトンは風神の4代目と3代目の間の子いわゆる4×3=(1/16+1/8=18.75%)の奇跡の血量と言われる者だが、この奇跡の血量の出現はトンの世代で最後を迎えている。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/奇跡の血量
0083砂の岬44 Beauty And The Beast (ワッチョイ a37a-AjBx)2018/07/13(金) 19:11:01.57ID:HAZm+Ito0
>>82
 集落はトンが現役を退いた後のリーダーとなるべき人材の不足に悩んだ。皆平均的に優秀ではあるが、小粒な若者に育ってしまっていた。やはり風神さまの血が薄くなるとこの集落は弱体化してしまうのか。
そんな危機感から、天にお願いして、風神さまの生まれ変わりとして特別に授けてもらった子がアニである。つまりアニはこの集落のリーダーになることとともに、その次のリーダー候補としてのアニの血をわけた子をたくさん作る使命を帯びて、この集落が神からお預かりした特別の人なのだ。

 期待通りに成長し若くしてリーダーとなったアニは、すでに申し分の無い実績をあげた。しかしアニは子作りに全く興味を示さない。
 ゆくゆくはアニを天上にお返ししなければならないことになっているのだが、神々の中には、アニに子作りの興味が無いのであれば、もう地上に置いておく必要も薄いのでは無いか?近隣の集落を全部制覇してしまった現在、アニ無しでも集落は十分やってゆけるだろう、というご意見の神すらおられる。
 これが現在集落が抱える最大の悩みとなっている。

「アニは乳牛が嫌いなのか?」と単刀直入にトンは訊ねた。
しばらく考えた末に、アニは答えた。
「好きだと思ったことは一度も無いし、他の馬乗りや船乗りが言うように身体が乳牛を欲する、というような感覚に陥ったことも今まで一度も無かった。だからといって蛇蝎のように嫌っているというわけでも無い。興味が無かったし、深く考えもしなかったというのが正直なところだ」
「子作りは無理だと思うか?」
「トンや皆から愛され育ててもらった恩義に報いたいと思っている。子作りが使命なのであれば、そういう位置づけで使命を全うすることは自分の意志力なら出来る筈だ。集落の皆を悩ませるのは不本意だし」
そう聞いて、トンはほっと胸をなで下ろした。
0084砂の岬45 Beauty And The Beast (ワッチョイ a37a-AjBx)2018/07/13(金) 19:24:59.76ID:HAZm+Ito0
>>83
「ところで、俺の使命=乳牛との子作りとは、具体的にどんなことをすれば良いのか?あらかじめ何か準備をしておいたほうが良いのか?」
 トンはアニの質問に驚き呆れた。
「アニ・・アニの感覚はやはり人間離れしている・・準備など何も要らない。具体的には・・昨日ナギがアニにしたことを今度はアニが乳牛にすれば良い。というより種馬が肌馬にするのと全く同じことをすると言ったほうが正確か。種馬は仔馬作りの仕事をしているということだ」
 アニはしばらく思いをめぐらすように黙って考え込んだ後、合点がいったように頷いた。
「そういう事だったのか・・ナギが俺たちのと馬のとでは少し違うと言っていた意味がわかった。俺よりナギのほうが正しいことを言っていた。乳牛のところに行ったことのある馬乗りや船乗りから聞いたことにも、今、ようやく合点がいった」

「ナギを愛しているか?」とトンは訊ねる。
「それはもう。俺たちはずっと一緒だった。ナギがそばに居ない日々など考えられない」とアニは答える。
「しかしそれは心と身体の問題。使命というのはまた別の問題だ。戦に出るのと同じことと位置づければ、俺は気持ちをそういう方向に持って行ける。だから俺は乳牛ともできると思う」とアニは言う。
「心と身体が求めていなくてもか?」
「使命とは、心と身体では無く、知的好奇心と鍛錬の分野に属するものだ。それはそれで誠実なもの、真実なもの。両方併さってこそ自分の魂なのだ。だから大丈夫だ。俺は誠実に鍛錬する」

 ・・そういう思考回路になるのか・・とトンは改めて驚く。アニはもともと交接無しで生まれてきた。だから交接に関する身体感覚がもともと俺たちとは全く違うのだろう。もとは人間であった風神さまとも異なっている部分なのだろう。自然にわかるなどと思っていたのは甘かった。アニには理詰めで説明しないとわからない事だったのだ、とトンは思った。
0085砂の岬46 Beauty And The Beast (ワッチョイ a37a-AjBx)2018/07/14(土) 22:57:21.19ID:b4MU29gX0
>>84

(その2)乳牛

「昔々の事だが」とトンは言う。
「乳牛も、元は俺たちと同じような2本足で、話をすることも出来たと言われている。つまり全く俺たちと同じ種の生き物だった。当然、乳牛という呼び名も無く、人間というひとくくりの中の、雄・雌でしか無かった」とトンは言う。
「ところがいつの頃からか、雌だけが必ず4つ足で生まれてくるようになり、話をすることも出来なくなっていった。そして知っての通りの現在の姿だ」
「近隣の集落も皆同じことが起こっているね。戦に行った先でも人間の雌など居なかったし、乳牛は牧場に隔離されていた」とアニも言う。

 「血の煮詰まりに原因があるのでは無いかと我々は考え、戦に勝った先の乳牛を大量に捕獲してきて、なんとか血の煮つまりを解消しようとしてきた。そして少しずつだが改善してきているから、恐らく我々の考えは正しいのだと思う。
4つ足には違いないが、乳牛と俺たちとの中間的な子も少しずつ生まれてきている。遠い血をもっと入れて中間的な乳牛が増えれば、昔のように2本足の時代に戻すことが出来るんじゃ無いかと我々は考えるようになっている」

「風神の血つまり俺の血に何か欠陥があるのだろうか?・・遠い血というと・・ナギは俺たちと血が遠いと言われているが?・・」とアニは訊ねる。
「乳牛の形になったのは風神が生まれるはるか前からのことだ。風神の血自体の問題では無い。昔からのかけあわせ方に問題があって風神を含む集落全体の血に歪みが生じたのだと思う。
そしてアニのいうとおり、そう、鍵はナギなんだ。乳牛問題への反省から、アニを授かったとき、俺たちは、ゆくゆくはアニの血を片方の始祖にし、もう片方の始祖にアニと全く遠い優秀な血を置きたいと考えた。ナギはもう片方の始祖の条件にぴったりあてはまる」
0086砂の岬47 Beauty And The Beast (ワッチョイ a37a-AjBx)2018/07/16(月) 00:07:23.17ID:ua1H+bsC0
>>85
(その3)ナギ

 長い間トンだけが抱えていた秘密だった。神々はトンに、話せる時期が来たらナギ本人のほかに、アニだけには話しても良いと仰った。今がその時だとトンは思った。

 「天にお願いして授かったアニとは全く違い、ナギは偶然授かった天の恵みのような子だ」とトンは言う。
 「桃の中に入って川に流れ着いたというのは本当なのか?ナギはどこの神の血筋なの?」とアニは訊ねる。

 「ナギは神の血では無く、怪物の血だ。遠い異国の神が、遠い異国の怪物サスの膝から、ナギを作られた。サスの100%直系だ。そして捨て子だった。異国の神は、サスと瓜二つの怪物を作ろうとした。しかし、ナギは人間の形で生まれて来てしまった。それで疎まれた。
 異国の神は、たまたま出逢ったこちらの神にナギの話をされた。捨てるならうちの川に流しなさい、うちの者たちは子供好きなので、拾って大切に育てるはずだ、とうちの神は仰った。そしてこの地で流され、俺が拾った」
 アニは驚いた。
 「サス・・有名な異国の天馬じゃないか。それでナギにはあんなに馬乗りの才能があるのか。サスは海神と怪物ドゥサとの間の子だったね。ナギは海神とドゥサの孫でもあるのか」
 「海神の血もひく天馬、この集落に最適な血だろう」とトンは言う。「ただ・・」と少し口ごもったが勇気を出して言った。「ドゥサの血がある。伝承のドゥサの話はあまりにおどろおどろしい」
 「馬乗りのナギがドゥサの運命をたどるとは思えないし、ナギ自身は自分の出自を切実に知りたがっているんだけどね。でもナギにはまだ言わないほうが良いだろうな」とアニは言う。
0087砂の岬48 Beauty And The Beast (ワッチョイ a37a-AjBx)2018/07/16(月) 00:14:30.12ID:ua1H+bsC0
>>86
 アニは海神とドゥサの言い伝えに思いをはせた。
 ドゥサはそれは美しい少女だった。美しすぎて海神の愛人にされたあげく、女神の神殿で海神と愛し合ってしまったため、神殿を汚されたと怒った潔癖な女神に怪物にされてしまった。
 怪物になってからは血なまぐさく恐ろしいが、元はとても気の毒な少女なんだ。ナギの誘いかけるような魅力は、純潔美と背徳美を併せ持つドゥサの血をひいているからかも知れない、とアニは思った。

 少し疑問に思うことがある・・とアニは言う。
 「俺の血統とナギの血統は、本当にそんなに離れているのか?皆が、俺たち2人は似ていると言う。神々が何か大きなカン違いをしておられ、実は俺たちはとても近い血だったなどということは無いのか?それだと後々の血統にとても不味いことになるが?」
 「アニ、お前たちの容姿について普通の人間と同じに考えてはいけないよ。いいか、アニの素は風神のあばら骨だ。ナギの素は怪物サスの膝だ。アニはあばら骨の形をしているか?ナギは膝の形をしているか?アニもナギも神の創作物なんだよ。人間とはこういう形だという神のイメージがお前達なんだ。似てしまうのは当然だろう」とトンは笑って言った。
 
 アニは納得しない。
 「神のイメージの人間なら、ナギはどうして疎まれ捨てられたんだ?神は天馬をイメージしたのに、ナギはなぜ人間の形で生まれてきたんだ?」
 アニの疑問には理がある、と思いながらもトンもそれ以上のことを知らない。神がそう仰っていた、としか答えようが無い。
 ただ、顔かたちが似るかどうかについてのトンの持論はある。血統が近くても双生児以外はそうそう似ることは無い。人も馬も全血の兄弟でもそんなに似ない。全体の印象よりも爪の形とか肘の角度とか、部分だけが判を押したような形で似る。
 アニとナギが似ているのは部分では無い。むしろ遠く離れた地でも生き物は同じようなバリエーションが出現するものだ、という感慨に近い。
0088砂の岬49 Beauty And The Beast (ワッチョイ a37a-AjBx)2018/07/16(月) 01:09:24.61ID:ua1H+bsC0
>>87
 最後に、トンはアニに忠告した。
 ナギが居たときにも言ったことだが、2人がしているところを誰にも見られないように十分気をつけるように。
 精通まもない頃に、アニを乳牛のところに連れて行ったことは得策では無かった。だからナギの精通は、機が熟すまで、皆に知らせたくないというのが理由の一つ。
 もう一つの理由は、さっきのナギの話では、ナギの筆おろしはアニのケツ穴だと言っていたが、それを皆が知ることになるのは、アニの権威にとって良いことでは無い。皆が許容しているアニとナギの関係は、あくまでアニの稚児遊びとしてのものだ。
 アニもナギも目立つ存在だから、2人のことは皆が興味を持っている。高嶺の花と知りつつ、心の底では本気でアニに惚れている馬乗り・船乗りも居る。ナギにしても同じだ。
 アニはアニ自身の権威で身を守っている。ナギはアニの権威に守られている。それが崩れるのは集落全体にとっても危険なことだ。

 アニは納得した。アニは稚児遊びの概念を知らなかったようだったのでトンは稚児遊びについても少し説明した。

 翌日、アニは、ナギの出自以外の話は全部ナギに伝えたと言ってきた。そして、早速できることから始めよう。いつでも乳牛のところへ行って種付けをするよ、今度は俺の筆おろしだな、と言う。
 「筆おろしがナギ相手じゃ無くても良いのか?」とトンは訊ねる。
 「だって・・まだナギは・・トンが教えてくれたように油塗ってみてもまだまだ全然。ナギにその時が来てからでかまわない。自分の筆おろしなんかこだわらない」とアニは答えた。
 「そうか、ほんとうにありがたい事だ」とトンは言った。
0089砂の岬50 Beauty And The Beast (ワッチョイ a37a-AjBx)2018/07/16(月) 04:16:43.85ID:ua1H+bsC0
>>88
 あにぃはいずれは天上に召されてしまう運命だと聞いて、俺はたくさん泣いた。あにぃもたくさん泣いた。
 近く乳牛のところに行ってあにぃが乳牛たちに種付けすることになる。それが使命だから、と聞いたときも、あにぃのぽを乳牛なんかに入れるのなんて嫌だと言って俺は少しだけ泣いた。
 どうして一度に悲しいことばかり聞かされなくてはいけないんだ?と思う。あまりにも嬉しいことが続いていた。今度は悲しいことが続くのだろうか。今のままでいたいのに、時間が止まって欲しいと俺は思った。

 でも俺もがんばって素晴らしい馬乗りになれば、風神さまのように天に召されるかも知れない。そうしたら天上であにぃと永遠に一緒に居られる。俺は風神さまやあにぃのように素晴らしい人になろう。俺にはそれしか救われる道が無い、と泣けるだけ泣いた後の今は思う。

 俺は計画をたてる。天上では歳をとらないと聞く。あにぃと俺の今の年齢差は少し離れ過ぎていると思う。同じ歳くらいが良い。いや俺は可愛がられるよりも可愛がるほうが好きかも知れないから、あにぃがもし25才で召されたら、俺は26才で召されることにする。あと15年だ。
 あにぃが居なくなっても俺は気を抜いてはいられない。それまでに立派な実績をあげて、たくさん種付けをして地上に俺の子をたくさん作る。あにぃの子とぴったり同じ数にするのが理想的だろう。

 25才のあにぃは、26才になってすっかり男らしくなった俺を見てきっと腰を抜かすだろう。そして俺にぎゅっと抱きしめられて、俺のたくましい腕の中でたくさん鳴いて、嬉しくて気を失ってしまうだろう。それが俺の使命だ、と思う。
0090砂の岬51 Beauty And The Beast (ワッチョイ a37a-AjBx)2018/07/17(火) 00:14:46.94ID:PzM+OyPH0
>>89
 ぴちっと閉め切った小屋の中であにぃと俺が抱き合うとき、この世界はほんとうに静かだ。外では波がざーーっ、ざーーっと絶え間なく音を立てているが、物心ついた頃からずっと波の音を聞いて育つと、聞こうとした時にしか聞こえないものだ。
 俺たちは鳴くし、喘ぐし、呻き声も漏らす。でもそれは波の音と同化した静寂な音だと思う。

 波の音がしない場所、何の音もしない場所というのは、どんなものなんだろう?
何の音もしないと、時間が止まったように感じるんだろうか?俺はあにぃに聞く。
「あにぃは、波の音のしないところに行ったことはあるか?」
「ある。戦に行くと、世界には、波の音が聞こえないところのほうが多いんだ、とわかる」
「そういうところは、何の音もしないのか?」
「波が無くても、川の音、風の音、雨の音、鳥や虫の声、獣の声、何かしらしているものさ。何の音もしないところへ行ったことは無いな」
「何の音もしないところって、この世にあるのかな?音が無いということは、時間も無いのかな。そんなところへあにぃと行ってみたいよ。ちょっと怖い気もするけど」と俺は言う。
「どこかにあるのかも知れないな。探しに行ってみたいな」とあにぃも言う。 
0091砂の岬52 Beauty And The Beast (ワッチョイ a37a-AjBx)2018/07/17(火) 01:54:20.69ID:PzM+OyPH0
>>90
 乳牛は、生殖に特化してしまった俺たちの奇形なのかも知れない。乳牛のほとんどは20才半ばで死んでしまう。
 俺たちの先祖はその性的片割れに対し、生殖の便宜のみを求めたのだろうか?性的片割れもまたそれを望み、時の蓄積が、俺たちの性的片割れを乳牛へと変えてしまったのだろうか?

 自分を産んだ乳牛個体の記憶がある者は、この集落には誰もいない。
 この集落の者にとっての母系とは、血統表の名前と、潜在意識の底に沈んだ赤ん坊の頃の記憶でしかない。だから多くの者が乳牛に対して抱く感情は、個体に対してでは無く乳牛全般に対してのものであり、赤ん坊の頃の乳房への憧憬と、成長してからの性的欲望とが渾然一体となったものなのだろうと思う。

 しかしアニはそのどちらの身体感覚も持ち合わせていないかも知れない。アニは種付けをできると言っているが、ほんとうに可能なのだろうか、とトンは心の底で危惧を抱きながら、乳牛係のシンと現場に向かった。

 相手の乳牛は、春、アニが戦から帰ってきてすぐに付けようとしていたハツという名の未通の乳牛だった。この前の戦で連れ帰った敵の乳牛だから血は遠く、血統的に最適であろうし、何よりも抜けるような柔らかい白い肌が美しく、アニとハツの間にはどんなに綺麗な子が生まれるのかと期待がふくらむ。
 ハツは、5本指で、乳も我々と同じ2つ乳、身体全体も柔軟で、もし二つ足で立つことが出来さえすれば、我々と見違えるような姿をしている。これもアニの最初の相手として抵抗が無いだろうと思われた。
 確実性から考えると、筆おろしに慣れた年上の乳牛なのだろうが、シンと相談した結果、落ち着くところに落ち着いた。

 10年ほど前のことだが、精通して間もないアニを乳牛の牧場に連れて行った時は、アニの可愛らしさに乳牛たちが興奮して大変な騒ぎになり、結局アニの筆おろしは中止になってしまった。その時の教訓をふまえ、今回は牧場には入らず、人里離れた小屋の離れでアニとハツを会わせることにした。
0092どーんといってみよう! (ワッチョイ 4325-kMcx)2018/07/17(火) 03:25:09.28ID:MnxLtLDR0
>>80ありがとう。4本足・・ムーミンの「ノンノン/フローレン」的ファンシーを想起しました。これからのお話も楽しみ。
さて、MASARUさんが語り始めて、1か月が経ちましたね、お疲れ様です。今まで本当にありがとう。
突然ですが、他でMASARUさんのことを好きな人とか、話してみたい人、書いてみたい人とかいるのでは?と思ってます。日々の慰労会の意味合いも含め、MASARUさんを囲んでオフ会しませんか?8月盆後あたりが比較的ヒマなので、その頃が希望です。
MASARUさん、ご無理のない範囲でお時間いただけたら、とっても嬉しいのですがいかがでしょう?ダメでももちろんOKです('◇')ゞ。詳細はこちらosasoi@f5.siにお願いします。
0093名前はまだにゃい (ワッチョイ a37a-AjBx)2018/07/17(火) 20:23:58.48ID:PzM+OyPH0
>>92
2chのしかもこういうスレでオフ会に誘われるとは思っても見なかったw
どういうノリで返事しようかと迷いましたが・・マジレスします
自分はリアルはリアル、ネットはネットというスタンスでいるので、OFF会には参加したこと無いし、これからも参加するつもりは無いです
匿名には匿名の良さがあるので

>ムーミンの「ノンノン/フローレン」的ファンシー
あ、やっぱそっちに行きますよね 
「乳牛」のエロ感をうまく書けなくて苦労してますw
黒人民話で「乳牛」が出てきたときに自分が感じた衝撃を、なんとか再現したいんですが、難しい
・・やはり黒い少年が、白い乳牛に出逢う、って設定でこそなのかもなぁ・・

ネーミングを「乳牛」以外にしたほうが良かったのかもな、などとも思ったりしましたが
もう動き出してしまってるのでこのまま「乳牛」でいきます すみませんw





  
0094名前はまだにゃい (ワッチョイ 4325-kMcx)2018/07/18(水) 00:04:42.66ID:xfhsH8f70
>>93
マジレスありがとうございます、了解です('◇')ゞ
OFF会のお誘いや参加は私も未経験ですが、MASARUさんの感性に触れて、会えるものなら会ってみたいと我欲が走り、codeを無視して清水の舞台から飛び降りてみました。
「恋ひ死なん のちの煙にそれと知れ つひにもらさぬ 中の思ひは “葉隠”」
ぽもないし、「煙友達」になれそうな志もないけど、引き続き続行して拝読させていただきます。本件については、ここまでで。
おまけ☆彡 Azymuth - Outubro www.youtube.com/watch?v=CctdI6qZ_GQ
0095砂の岬52 Beauty And The Beast (ワッチョイ a37a-AjBx)2018/07/18(水) 02:33:26.59ID:B62lxD+q0
>>91
 ハツはアニを一目見るなり、恥じらうように身を固くしうつむく。集落に連れてこられた日にアニに会って以来、ハツはずっとアニを待ち侘びていたのかも知れない。
 アニの反応は実におおらかなものだった。アニは自分の黒い肩布を脱ぐと、ハツの上半身に掛け、気の利いた器かなにかを愛でるようにじっと眺める。
 「ハツは丸裸よりも、こうしたほうが綺麗だよ」とアニが言うと、アニが掛けた黒布が四つ這いの自分の尻を強調しているのに気付き、ハツはかえって恥じらい、身を固くする。
 アニはハツの身体の下にするっと潜り込み、身体中をくまなく点検していった。
 「聞いていたとおり確かに2つ乳だ。張りがあって柔らかいものだな。馬にも犬にもこういうのは居ない。皆から聞いていたとおり乳牛は優雅な動物だね」
 前側をひととおり探り終わると、アニは後ろに回ってハツの尻から背筋の中央を通る背中の線をたどって見る。
 「綺麗な背中をしているな」と言い、尻を軽く持ち上げ、割って覗いてみる。
 「肌馬と同じなのか?こっちのほうの穴に入れれば良いんだろう?」
 シンも近寄って来て確認する。
 「ああ、そっちで間違い無い。濡れているからもう入れられる。ハツは初めてで痛がるかも知れないから、優しく時間をかけて入れてやれ。終わった後は血が出ると思うが、おぼこはそういうものなので、驚かなくてもいい」
 「ありがとう。位置がわかったらもう大丈夫だ。ずっと見られてるのもハツは恥ずかしいだろう。母屋で待っていてくれ。終わったら呼ぶ」
 ハツの身体はすでにアニを待ちわびる風情であるし、アニのぽが腰布の下で勃起しているのもわかった。大丈夫そうだな、と顔を見合わせて頷き、トンとシンは、離れから退出し母屋で待つことにした。
0096砂の岬54 Beauty And The Beast (ワッチョイ a37a-AjBx)2018/07/18(水) 02:41:03.64ID:B62lxD+q0
>>95
 アニがなかなか呼ばないので、シンが心配そうに言う。
 「ずいぶん時間がかかってるな。大丈夫なんだろうか?行ってみようか?」
 「いや、アニの知的好奇心というやつで、あれこれ試しているんだろう。大丈夫だと思う。もう少し待とう」
 「そうか。それにしてもアニにはずいぶん心配させられたもんだが、やっとここまでこぎ着けたなあ。ハツが目出度く受胎してくれるといいな」
 馬と異なり、我々の種付は同じ相手と5日間続ける。乳牛の排卵はかなりずれる事があるから念のためだ。特にハツのような若い未通の乳牛は日を測るのが難しい。万一今回受胎しない場合は、また来月、種付けることになる。

 「今回、神は集会に参加されるのか?」シンが訊ねる。
 「アニが種付を始めたとお知らせすれば、今回はおいでにならないよ」
 「ああ、それは良かった。集会も平穏にすすみそうだ」
 「次につける乳牛のことも考えておいてくれ」
 「血統と受胎日からいけば次は熟乳のモモ。おぼこを続けるってことならサワになるかな」

 離れからハツの鳴き声が聞こえた。しばらくしてアニが呼ぶ声が聞こえた。
 「どうやら目出度く仕上げたか。さすが、やると決めたら立派なもんだ」

 アニはうっとりと寝そべるハツを抱き、髪をなでてやっていた。終わった後もこんなに優しくしてやる馬乗りは珍しい、とトンは思う。
 シンはハツの穴をさぐり、アニの白液とハツの破瓜の血が穴からこぼれるのを確認して「成功、成功」と言う
 「ハツは少しだけ言葉を話すよ」とアニは言った。
 「何って言ったんだ?」と聞くと
 「ああ、いぃ、いぃ、と何度も言った」とアニは言う。
 気のせいだろう、とトンは笑ったが、ハツならあり得るかも知れないとも思う。
0097名前はまだにゃい (ワッチョイ a37a-AjBx)2018/07/18(水) 22:00:42.62ID:B62lxD+q0
>>94
ああ葉隠・・なんかこう盲点というか・・実は頭の中からちょっと抜けていました
ちょっと目・鱗でした
葉隠はちゃんと読んだこと無いのですが、衆道の分野でも、死ぬことと見つけたり・・的な武士道的な方向に行きますよね
自分はどっちかというと室町時代あたりの寺の稚児のイメージで、こっちは実際的には即物的な感じで文化的にはエロ美学に行くって方向性ですよね
同じ日本男色文化でも、両者はかなり違う性質なんだろうなぁ・・武士(儒教)とお寺(仏教)の違いなのか、時代の違いなのか

Azymuth 面白かったです リンクたどったら 「Tarde」って曲もやっててビックリ
(ブラジリアンだしミルトン・ナシメント・リスペクトで当然なんでしょうけどね)
サブタイトルに使ってるNative Dancerのアルバムの一曲目がponta de areia(砂の岬)、2曲目がBeauty And The Beast
3曲目がそのtradeという
0098砂の岬55 Beauty And The Beast (ワッチョイ a37a-AjBx)2018/07/18(水) 22:18:56.57ID:B62lxD+q0
>>96
 「筆おろしの感想はどうだ?」
と、帰り道、トンはアニに訊ねた。
 「悪くない。無理なくできた」とアニは答える。
 「明日もハツに付けることになるが、良いか?」
 「ああ、もちろん。ハツは素直な良い子だと思う。無理矢理連れてこられた恨みもあるだろうに、素直なのはありがたいことだ」
 乳牛に対して見せたアニの優しさに逆に懸念を覚え、トンは言った。
 「ハツがすんだら他の乳牛ともやらないといけないぞ。気の荒いのもたくさん居る。そういう場合は俺たちも立ち会うことになるが・・」
 「性悪なのがたくさん居るのは知っている。初めて連れて行かれたとき、俺はぽをかみちぎられそうになったんだからね。ああいう時は、誰かに馬のように押さえつけといてもらって、さっと付けるしか無いんだろうな」
とアニは笑う。
 アニはちゃんと相手を見て対処できそうだ。ずっと馬を御してきた経験も大きいのだろう、とトンは安堵した。
0099砂の岬56 Beauty And The Beast (ワッチョイ a37a-pG6y)2018/07/19(木) 23:12:38.00ID:5HzT9VL30
>>98
 梅雨が明け、集落の集会が開かれた。
 アニが乳牛に種付けをするようになったことで、太鼓叩きたちの年一回の集会は祝賀ムードに包まれていたが、トンは集会を引き締める意味でも、かねてから気になっていたことを演題に挙げた。すぐにどうこうという話では無く100年後を見据えた話として、頭の片隅に入れておいて欲しい、と。

 「わが軍の馬と船の比重の問題だが」とトンは切り出した。
 近隣の集落は全部平定した。戦はしばらくは起こらないだろう。万一起こりえるとしたら、海の戦であろう。遠い異国に、もしわが集落より進んだ船を持つ国があったら、それが海上から攻めて来ても不思議は無い。だから長い目で見ると、もっと海の備えを固めておく必要がある。
 船造りをもっともっと充実させ、船乗りの質も高めてゆく。わが船乗りは腕力にも優れ、個人個人は優秀であるが、馬乗りにおけるアニのような、全体を統率できる人材が出てきていない。
 この前の戦ではアニが総司令官の役割を担っていたが、海や船の知識が乏しいアニにはさすがに手に余ることもあり、船隊は若干混乱することもあったと聞く。今のように、戦における輸送と、漁業のみの目的で船を使うのであればこれで十分であるが、これからは戦える船隊を組織する必要がある。

 少しずつで良いが、船乗りを強化し、馬乗り、船乗りの力を合わせて大戦隊を組織できれば、わが集落にとってこれほど心強いことは無い。今年を、わが集落の水軍元年としようでは無いか。

 多くの者はちんぷんかんぷんであったが、元船乗りの太鼓叩きは共感し、トンの識見の深さに感動した。
「さすがトンは長い目でものを見る」
「今まで聡明な人材ほど馬乗りにとられていったからな」
「船も改良されて、さほど腕力が必要ではなくなってきている。船乗りも変わらないといけないね」
 
 トンの念頭には、実はナギの存在があった。というよりも、ナギを見ているうちに、集落の将来の姿を夢想するようになったと言っても良い。アニが天上に召された後の集落の将来・・水陸両方の軍のリーダーとしてナギを育てられれば、とトンは次第に考えるようになっていた。
 馬に熟達しながら、船の知識も豊富な総司令官。アニに匹敵するほどの聡明さを垣間見せるナギなら、その役割をこなせそうな気がしているのだ。
0100豆かんが好き(´▽`) (ワッチョイ 4325-yhN8)2018/07/20(金) 00:01:47.87ID:ZKcaPFw30
>>97
>Native Dancer-Azymuth、本編との結びつき、面白いですね(^_-)☆
>「葉隠」・・私も部分読みで引き出してしまい、恐縮ですが、大友浩氏の解説で本編世界観に近い部分もあると感じました。
“「忠」も「恋」も「美」の領域にある”(blog.livedoor.jp/a30a988/archives/52359924.html)
アニが忠をたて、交わることで、アニの何が変わっていくんだろう。

“Seeing is believing,Believing is seeing.”という言葉が頭を巡ります。
転じて、MASARUさんの文書を介して、自らのエロがどこから想起されるのか、とても不思議な体験をしています。
関わり方からして面妖な、そして素晴らしいこのファンタジーにどっぷり浸かりながらも、体が最も応えるのはアニのbtkとハツ登場の場面だったりする。
人一人分の、与えられた分だけのお道具で、現世の性の享楽を、リアルで素直に楽しむべし、と神託されているような心持にもなるし、
この体で生まれ、運命(⊃エロ)は決まってる、逆らうんじゃないよ、と窘められているような気持にもなります。

おまけ☆彡以前動画でこの曲がBGMに使われていました。アニの清冽で美しいさまを表現しているように感じたので。
The Sanctuary  www.youtube.com/watch?v=RMkXr5rF0pk&list=RDRMkXr5rF0pk&t=76
0101砂の岬57 Beauty And The Beast (ワッチョイ a37a-pG6y)2018/07/21(土) 00:01:54.01ID:0bVbCxGh0
>>99
 アニは実に勤勉に種付けに励んだ。
 ハツの受胎が確認された後、熟乳のモモと未通のサワを昼・夜でこなし、気性難のベベもこなした。

 熟乳のモモは、種付にも慣れており、性格も温和で、ハツ同様人と四つ足との中間の身体を持っている。何の心配もいらない乳牛だったので、トンとシンはハツのときと同様、母屋で待っていただけだった。
 未通のサワは噛み付き癖があったので、トンとシンは立ち会ったが、念のため轡をつけただけで拘束もせず、丁寧に鳴かせて事を終えた。
 皆が手こずった気性難のベベにも二人は立ち会った。ベベはさすがに拘束したが、これにもアニは馬を乗りこなすように上手に対処し、手際良く短時間で鳴かせて終えた。

 「ついこの間筆おろししたとは思えないな。まるで百戦錬磨の手練れじゃ無いか」とシンは舌を巻く。
 アニはまさに、使命感と仕事に対する誠意でこなしているんだな、事前に伝えた情報で予習してきている節もある、戦でもそうだったな、とトンはアニの初陣を想い出す。
 「アニ、乳牛は鳴かせても鳴かせなくてもどちらでも良いんだぞ」
 とシンが言った。
 「鳴いたか鳴かないかは、受胎と関係無いのか?」
 とアニは聞く。
 「鳴けばぽのある子が生まれ、鳴かなければ乳牛が生まれるという話もあるが、本当かどうかわからない。戦や労働力を考えれば、ぽのある子が多く欲しいが、乳牛は寿命が短いし、繁殖の観点からは乳牛が多いほうが良い。今の時点での需要は乳牛のほうが大きいな」シンは言う。
 「ということは鳴かさないほうが良いのか。ちょっとつまらん気もするな」
とアニは笑う。
 「アニの好きなようにやってくれよ。何のかんの言っても、全体としては同じくらいの比率で産まれてくるもんだ」とトンは言う。

 「俺の希望を聞いてくれるか?」とアニが言い出した。
 「大人しい乳牛も癒やされて良いんだが、俺には難しいほうがやりがいがある。今まで難しくてやり手が無かったような乳牛を相手にしてみたいんだ」
 実にアニらしい発想だと思った。「考えてみよう」とトンは答えて、突然、自分の集会での発言を思いだした。・・そうだ・・船乗りの強化。
 船乗り系の乳牛にもアニの血をかけてみたら面白いかも知れない。とトンは考え、シンに、今まで敬遠されがちだった大型乳牛のリストアップを頼んだ。
0102砂の岬58 Beauty And The Beast (ワッチョイ a37a-pG6y)2018/07/22(日) 09:20:06.27ID:FGJAsKbA0
>>101
 シンがハツの受胎とアニの種付け状況を公表すると、集落の者は喜びにあふれた。
 これまでずいぶん心配させられたが、実はアニはとてつもない好色なのでは無いか?とまで噂され始めている。船で乳牛を拉致することをしなかった時代のことではあるが、アニの父君である風神は大変な好色で、戦に出た先でもたくさんの乳牛を抱き、たくさんの子を産ませたと言われている。
 外見は優雅で繊細なのに、中身は勇者にして絶倫、さすがアニは風神さまの生まれ変わりだ。と皆は噂する。
 
 生殖能力まで心配された反動で、逆に今度は好色・絶倫に振り子が振れているのか、とトンは苦笑する。アニが今まで乳牛に触れようとしなかった事も、これまで戦のために厳しい節制をしていたからに違いない、と畏敬をもって受け止められているほどだ。
 しかしそんな噂の一人歩きも歓迎だとトンは思った。アニの神話がこれで完成する。アニの権威はますます揺るぎないものになる。ナギとのことも無邪気な稚児遊びとして、かえってアニの神話に花を添える挿話になるのかも知れない。

 そして、この強力なアニの神話は、トンの夢見る集落の100年計画の追い風になってくれるだろう、とトンは思う。
 そしてそれが軌道に乗ったならば、ナギが天馬の生まれ変わりにして海神の孫であることは、ナギの神話の形成に大いに役立つだろう。ナギの祖母がどのような怪物であろうと、人々はそれを気にもとめなくなるのでは無いか、とトンは高揚した気持ちで思った。
0103砂の岬59 Beauty And The Beast (ワッチョイ a37a-pG6y)2018/07/24(火) 03:07:25.01ID:gpVgdtMg0
>>102
 種付けの仕事をするようになってからも、あにぃと俺は変わらなかった。
 あにぃのbtkはどんどん敏感になり、今では衣の上から触れただけで身体が反応するようになった。反応したときは衣の上からでもbtkがはっきりその存在を主張してしまう。
 「あにぃ、こんなの危ないよ。乳牛のところに行く時だけでも、胸にさらしを巻いて行ってくれよ」と俺は言う。
 「btkに触る乳牛などいない。だいいち暑苦しい。この暑さじゃ汗疹になってしまう」
とあにぃは嫌がる。

 あにぃと俺は、お互いを玩具にし合いながら小屋の床を転げ回る。あにぃを鳴かせるとき、俺はしてはいけないことをしているような気がすることがある。なぜだろう?あにぃは英雄なのに、弱く繊細なところを俺が引き出してしまうからなのだろうか?そして、してはいけないことをしていると思うと、逆にどんどん興奮し、俺に魔物がやってくる。
 「それは背徳感というんだ」とあにぃは言う。「俺もお前を鳴かせるとき、同じようにしてはいけないことをしている気持ちになる。こんな無垢な少年に俺はこんなことをして、と思う。逆に俺がお前に鳴かされているときは、こんな可愛い手にこんなことまでさせて、と思うんだ」
とあにぃは言う。
 「背徳感という言葉は、同僚の馬乗りが使ってた言葉なんだ。やつは乳牛を背後からやっつける時に、背徳感で興奮すると言う。俺たちと同じ腹から生まれてきたのに、食って寝て、子を産んで、若い内に死んでしまう。そんな動物が俺に四つ足で穴を差し出していると思うと、してはいけない事をしてるって気がすると言っていた」
 「あにぃも背徳感で乳牛に興奮するのか?」と俺は聞く。 
 「頭ではやつの言う事を理解するが、やつが感じたような直接なものとは遠い。
背徳と感じるには・・俺は乳牛に対する共感がもともと薄いのかも知れない。むしろ、やつはこれに背徳感を感じてたんだなと思うと勃つんだ」
 俺はあにぃに頼んで、あにぃが乳牛をやっつけている絵を描いてもらった。俺も想像でいろいろ描いてみた。描いているうちにぽが立ってきた。
「背徳感かどうかはわからないけど、俺は、これは結構興奮する」
というと、あにぃは、「お前は元気な種馬になりそうだな」と言って笑う。
0104砂の岬60 Beauty And The Beast (FAX! 427a-hGFV)2018/07/26(木) 03:30:31.20ID:ITw5YO150FOX
>>103
 あにぃは「稚児遊びをしよう」と言う。あにぃはトンからもらってきた油を俺のケツ穴に塗って指をそっと入れたり出したりする。「背徳感で俺は興奮してるぞ」とあにぃは笑う。俺もじっとしてケツをあにぃの手に委ねていると、少し変な気持ちになってくるが、自分の変な気持ちよりも、あにぃが興奮してぽを固くすることが俺には嬉しい。
 逆稚児遊びもする。あにぃのケツ穴に油を塗っていじり廻すと、あにぃは鳴く。俺が意地悪く「あにぃにいじられる乳牛もこんな風に鳴くの?」と聞くと、あにいはたくさん腰を振って鳴く。

 たいていは俺があにぃをたくさん鳴かせた後、俺のぽをあにぃの穴に入れて1本の棒になって2人で果てる。そうで無いときはお互いにぽを舐め合って白を吸い合って果てたり、2本のぽを束ねて4本の手で擦って果てたり、魔物の導きに従って、その時々だ。
 そしてどんな時も、異界に連れ去られる時のあにぃは本当に美しい。無防備で純潔で、背徳で、俺の存在を忘れている、あの空白の時。あにぃは何を見て、感じているんだろう?と思う。

 最近、よく奇妙な夢を見る。あにぃの髪がたくさんの白蛇に変わって俺の体を這い回る夢だ。あにぃが戦から帰って水浴びをしてしていた時、俺はあにぃが白蛇になってしまいそうな気がしたが(>>28)、あの時俺の心に見えた白蛇と同じ形だ。 白蛇に身体中に絡まれる快感に興奮して目を覚ますと、たいてい俺のぽから白がこぼれている。

 こんな夢も見る。俺は戦に出ている。敵にやられそうになりとっさに盾で防ぐと、盾が光り、あにぃの生首が飛び出して恐ろしい眼で敵を睨み、敵を石の塊にしてしまうのだ。あにぃの生首の髪は白蛇で血がしたたっている。あにぃ、助けてくれてありがとうと言って俺が盾を見た時には、俺の盾にはもう何も無い。

 あにぃの生首の夢はとても怖い夢なので想い出すまいとしている。たぶん二人でお互いの喉の話をしたから、生首の夢を見るようになってしまったのだろうと思う。
 あにぃは、俺がのどをのけぞらせた時、戦で敵の喉を剣で突き刺したときのことを思いだして、お前の喉を切ってしまいたくなって怖くなることがあると言っていた。俺もその気持ちがとてもよくわかる。あにぃが無防備に喉を晒すと、のど仏を食いちぎりたいような気になることがある。だって余りにも綺麗なんだもの。俺はあにぃの白い喉が大好きだ。と言った。
 でも喉のことを考えるのは怖いから、もうよそうと思っている。
0105砂の岬61 Beauty And The Beast (ワッチョイ 427a-hGFV)2018/07/28(土) 01:35:00.12ID:km/fq/OI0
>>104

 ナギはこのところ年上の種付経験者に、乳牛の情報を聞きまくっている。あにぃの相手をする乳牛が気にかかって仕方無いのだ。
 トンに、あにぃの種付に自分も立ち会わせてくれ、と頼みもしたが、断られた。
 俺もあにぃのように乳牛とやりたくなった、あにぃと一緒に行かせてくれとも頼んだが、そのうち嫌と言うほどやらせるから今はまだ鋭気を養っておけ、と却下された。

 情報収集の結果、乳牛の居住地は3ヶ所あって、@良血乳牛+戦で拉致してきた他集落出身のうちから選ばれた乳牛 A妊娠・授乳中の乳牛 B一般乳牛 に分かれて生活していることがわかった。
 @Aの居住地は太鼓持ちを何人も配置して厳重に管理しているが、Bは、馬乗り船乗りはいつでも好きなときに出入りして種付可能だ。ただし血統表づくりの資料として種付後には乳牛係に名前と交接日時を申告しておく必要がある。と知った。

 馬乗り船乗りが良血の乳牛に種付けするのは年に数度の頻度で、ほとんどの時は一般乳牛を相手にしている。時期によってはほとんどの乳牛が妊娠して、交接できる乳牛が不足してしまう時もある。そんなときは可愛らしい稚児や、容姿の綺麗な若者が同僚に追い回されるものだが、さすがにアニの庇護下にあるナギに手出しをする者は誰も居ない。
0106砂の岬62 Beauty And The Beast (ワッチョイ 427a-hGFV)2018/07/28(土) 01:44:13.11ID:km/fq/OI0
>>105
 ナギが話を聞きに行った年上は「ナギもやりたくなってきたか?」「ナギなら乳牛にぽをたっぷりかわいがってもらえるぞ」「その前に俺がかわいがってやってもいいぞ」「俺も乳牛よりナギの桃尻かわいがりたいよ」
などとさんざんナギを冷やかしたが、本音ではみな、ナギはあにぃのことが気がかりで仕方が無いのだな、とわかっていて微笑ましく思い、「かわいいもんだなぁ」「稚児の純情たまらんね」「アニも罪作りだね」などと噂しあった。
 
 良血乳牛が可愛いとは限らないし、できることの制約もあるので、良血に種付けするのはさほど面白いものではない、一般の乳牛のほうが面白いことが多い、と言う者が多かった。しかし、あにぃの相手をする乳牛は良血に限られることは間違いがない。良血は数が少ないので、ナギは、おぼこ以外の全部の良血の情報を集めることができた。

 あにぃの弱点はbtkだ。会話も知力も失い、生殖に特化した乳牛の本能の力を舐めてはいけない。指を器用に動かせる5本指の乳牛は特に危険だ。あいつらはあにぃに何をしてくるかわからない、とナギは思う。
 ナギは警戒する乳牛を、シチとサダに決めた。どちらも5本指で床上手だと聞いたから。
   
 俺もやろうと思えばもう一般乳牛の厩舎でやれるんだな、やってみて乳牛というものの本性を知りたい、とナギは思うが、乳牛の厩舎などに行ったりしたらあにぃに酷く叱られるだろうな、とも思う。
0107名前はまだにゃい (ワッチョイ 427a-hGFV)2018/07/29(日) 01:14:17.72ID:NjgApNFU0
>>106
 あにぃとサダの種付けが夏祭りの頃になると聞き、俺は、あにぃにも秘密であにぃの種付け現場に潜入するための綿密な計画を練った。
 場所はいつもの山中の小屋の離れに違い無いだろう。時間も前日あたりにあにぃに聞けばわかるはずだ。
 俺は前もって離れを何度も訪れて、身を隠すものが無いかどうか下見をし、隅に置いてある何体かの大型の筒型(埴輪)、瓶などの中に俺の体の大きさであればするっと入れること、天井の梁と梁が交差するところに下からの死角があり、これも俺の体なら十分隠れられることを知った。
 万一、見つかってしまったときの言い訳も考えた。「あにぃの話を聞いて、実に不用心だと思い、あにぃの護衛に来たんだ。現に俺がこうして身を隠していても今まで気がつかなかったじゃ無いか」そんなことを言えば、トンもシンもあにぃも俺を強く叱ることは出来ないはずだ。

 サダの予定はわかったが、警戒するもう一頭のシチについての種付け時期はまだわからない。代わりに俺がノーチェックだった何頭かの乳牛の名が入っていたのは意外だった。なぜあにぃの種付相手に選ばれたのか不思議に思うので、まずはその時に潜入してみようか、と思っている。
0108砂の岬64 Beauty And The Beast (ワッチョイ 427a-hGFV)2018/07/30(月) 03:27:25.37ID:1V88E/f00
>>107
 「ナギにも困ったものだ」とアニはトンに言う。
 「俺にもいろいろ言ってきてるし、乳牛のことをあちこちで聞き回っているようだな」とトンも言う。
 「ここに潜入してのぞき見しようとしている節があるんだ。種付けへの単純な興味も大きいが、俺が乳牛に絡め取られてしまうんじゃ無いかとずいぶん心配していて・・」とアニは苦笑する。
 「ナギは春からずいぶん背も伸びているが、あっちの発育はどうなんだ?声はまだ子供声だな」とトンは訊ねる。
 「毛もまだうぶ毛だがな。ただ、あの年のころの俺と比べると、あいつは格段にませている。やれと言われたらやれるんじゃ無いかと思う」
 「やれたとしても受胎させるまでいくかどうかは疑問だがな」
とトンは言う。
 ただ、実際にやらせる前にアニの種付けを見せて学ばせるのも良いかも知れない、とトンは思った。
 「アニがかまわないのなら、気付かないふりをしてあえてのぞき見をさせておく手もある」
 「俺はかまわないが、シンには何と説明する?」
 「シンにも言っておくよ。アニは経験無いだろうが、一般乳牛の厩舎へなら、年上の種付けに未経験の年下がついて行くことは珍しいことでは無いし、こっそり覗き見してる子もたまにいる。シンはそれも知ってて見逃してやっているから」
 トンは自分自身が、年上の種付けについていった時のことを懐かしく想い出していた。

 ナギの種付け準備が整ったら、手初めにシチを付けてみるか。細身で小柄で床上手だから若い子には最適だ、とトンは思い、とりあえずアニの種付け候補のうちシチの順番を後ろに繰り下げた。
0109砂の岬65 Beauty And The Beast (ワッチョイ 427a-hGFV)2018/07/30(月) 04:43:15.92ID:1V88E/f00
>>108
 暑い日だ。こうして梁の上にじっとしているだけで汗が瀧のようだ。俺は今、あにぃの種付け現場に潜入して、天井の梁の上からあにぃたちを見守っている。汗が下に垂れないように注意しなくてはいけない。俺は上衣で何度も顔と首の汗を拭う。
 シンに連れられて入ってきた乳牛は、ヤラという大型乳牛だった。
 昨日あにぃから聞いた話では、ヤラは4年前の戦のときに捕獲してきた乳牛で、目立つ存在ではあったものの、気性が荒いので種付けが難しく、おぼこでは無いが、妊娠・出産経験は無いらしい。俺のリストから漏れてしまっていたのも無理は無い。

 ヤラは、実に立派な体格をしている。骨格がしっかりしていて肉付きも良く、引き締まって厚みのある均整の取れた身体は、どこか毅然とした雰囲気がある。後足で立ち上がったら、たぶんあにぃより背が高いだろう。
 乳は二つで綺麗な円錐形をしており、背筋が発達していて背中の線が美しい。くびれた腰が、大きな尻をさらに強調しており、腰にえくぼのようなくぼみがある。何よりも目立つのは、体毛が金色で目が青いことだ。
 乳牛にはいろんな種類がいるんだな。以前見たことのある乳牛とずいぶん違う、と俺は思った。腕力だけの勝負なら俺はヤラに負けてしまうかもしれない。でも俺はこの乳牛、嫌いじゃない、と思った。

 用心のためなのだろう、あにぃは鞭を持っている。噛み付かれないように轡を装着し、縄を持って来ていたトンはシンと手分けして手際良くヤラの四脚を縄で束ね、無雑作に床に転がした。
 ヤラは、見慣れぬ人間が居ることや、いつも優しく世話をしてくれていたシンまでが自分を手荒に扱うのに脅えたのか、床からなんとか立ち上がろうと暴れるが、拘束された四脚はむなしく空を切るだけだ。
 俺は少し驚いた。あにぃや年上の馬乗りに聞いた話から想像していた種付けとずいぶん様子が違う。いくら気性難とはいえ、可哀想なくらい手荒に扱うものだな、馬の種付けよりもずっと雑な扱いをするじゃないか・・と思う。
0110砂の岬66 Beauty And The Beast (ワッチョイ 427a-hGFV)2018/07/31(火) 04:41:53.35ID:bebKsVKb0
>>109
 トンとシンが離れると、あにぃがヤラに近づき、顔を覗き込んで何か話しかけた。ヤラは少し落ち着いたが、あにぃがヤラの乳を掴もうとしたとたんに再び暴れ、あにぃから逃れようと半狂乱になって床を転がって抵抗した。
 あにぃは持っていた鞭を一発ヤラの尻に食らわす。一瞬あにぃが見たことも無いような冷酷な表情になったのに俺は驚く。馬に鞭を入れるときの表情とは全く違っていた。
 鞭を入れられヤラはもがくが、自由のきかない身体は、背中を撓ませることしかできない。あにぃは表情ひとつ変えずに、さらにもう1発尻に鞭を入れる。ヤラの抵抗が止んだ。鞭の痕が白い尻に浮き出た。

 あにぃは、ヤラの四肢を天井に付き出す形に持ち上げ、四肢の間から手を入れてヤラの乳を両手で揉む。ヤラは、嫌だ嫌だというように激しく首を左右に振るが、あにぃは頓着しない。
 あにぃの指が鷲の足のようにヤラの乳に食い込み、粘土遊びでもするように、前後左右に乱暴に揉みしだいて、乳房をぐにゃぐにゃと変形させる。全ての抵抗を諦めたヤラは、力なくあにぃのするがままにまかせ、絶望したように目を見開いて虚空を見つめる。
0111砂の岬67 Beauty And The Beast (ワッチョイ 427a-hGFV)2018/08/01(水) 03:31:11.25ID:iYemmW8N0
>>110
 あにぃは、片手をうっそうと茂るヤラの下毛に掌を押し当て、円を描くように丁寧にまさぐり始めた。あにぃはヤラの反応を注意深く観察しながら、円周を狭め、中央を探り当てると、ふたたび茂美をゆっくりまさぐり、円を狭め、中央を探る。
 そんなことを何回も繰り返すうち、ヤラの表情が緩み、下腹部をあにぃに委ねるかのように目をそっと閉じた。あにぃはヤラの表情を確認すると、穴に指を入れてゆっくり出し入れし始めた。 
 馬と同じ穴だ、この間あにぃに描いてもらった絵とも同じだ。最終的にはあそこにぽを入れれば良いんだな、と俺は理解した。
 あにぃは穴の大きさを測るように1本から2本と指の数を増やし、3本指を入れた。あにぃの指は糸巻きを転がすように中をまさぐっているのだろう、ヤラの下腹部があにぃの手でゆっくり回転させられている。
 しばらく続けているうちに、さっきまで身を固くしていたヤラの身体全体が次第に緩み、ヤラの息が大きく深くなってくる。
 さっきまであんなに暴れていたのに、もう気持ち良くなるものなのか。乳牛をよがらせるにはこうすれば良いんだな、と俺は学習する。
 
 あにぃは身体を離し、前に回ってヤラの轡を外した。
 「外して大丈夫なのか?」とシンがあにぃに声をかけた。
 「もう大丈夫。ヤラの鳴き声も聞きたいしね」とあにぃは答える。

 あにぃがさらに続けていると、ヤラの呼吸はしだいに荒くなり、四肢から力が脱けて肘と膝がだらしなく開いてきた。足首を束ねられているので、肘と膝が開くとまるでハエが逆さまになって手足を擦っているような、滑稽な姿になる。
 立派で見栄えのする身体をして、連れてこられた時には、あんなに毅然とした風格を身に備えたヤラだったのに、今はハエのようにだらしない姿で、あの穴を丸出しにしてあにぃに手を突っ込まれてよがっている。
 おまけに、そんな滑稽な姿を種付け相手のあにぃだけでは無く、トンにもシンにも、そして知ってか知らずか俺の目にまで晒してしまうなんて・・と俺は思う。いくら乳牛が生殖だけのために生まれて来たものだとはいえ、これは気の毒すぎる図だ、と思った。
 これが乳牛では無く、馬や犬だったとしても、俺は同じように気の毒な気がしただろう。
 
 しかし、気の毒だなどと思いながらも、俺のぽは勃ってきてしまう。
 あにぃのぽも勃っていた。
0112砂の岬68 Beauty And The Beast (ワッチョイ bf7a-C0NU)2018/08/03(金) 03:43:12.13ID:0CU9u9KW0
>>111
 「手足も解くか?」とシンがあにぃに声をかける。
 「いや、良い具合に湿ってきてるからこのままで良い」とあにぃは答える。
 あにぃはヤラの四肢をヤラの頭側に持ち上げ、むき出したヤラの穴にぽをゆっくりと入れ、ゆっくりゆっくりと抜き差しし始めた。高く掲げられたヤラの四ツ肢が、あにぃの腰の動きのままに揺すられる。豊かな白い乳房もゆさゆさと揺れる。
 ヤラはなかなか鳴かない。「ふっ、ふっ」と荒く激しい息の音を発するだけだ。息遣いとともに、ヤラの意識がどんどん穴の中の一点に集中していくように見える。ヤラの息に合わせるように、あにぃは腰を動かす。あにぃの息も荒い。
 あにぃの腰がヤラの下腹部を浮かせたり沈ませたりするたびに、汗と体液でぬめった接合部が卑猥な音をたてる。ヤラが背中を反らせてのけぞった時、逆さまにのぞいたヤラが口を卵型に開けたり閉じたりしているのが見えた。ヤラの穴の中もあんな風に開いたり閉じたりしているのだろうか?
 身体全体は、あにぃに一方的にはずかしめられているように見えるのに、まるでヤラの穴の中の一点が強烈な意志を持ってあにぃに食いつき、あにぃを貪り始めているかのようだ。
 今のヤラをあにぃから引きはがそうとしてもはがせないと思う。ヤラは水をかけても離れない雌犬のように、あにぃのぽをくわえ込んで離さないだろう。ヤラの下腹部は、あにぃの体液を最後の一滴まで吸いあげる時を待ち構えていた。

 これは背徳などとはほど遠い。これを背徳などと感じたあにぃの同僚は、センチメンタルで感傷に過ぎる、と俺は思った。これは、もっとむき出しの何かだ。そしてこれに興奮させられてしまうのは、俺たち動物を創った神様が意地悪なのか、それとも動物が神様の意図に反してこういうことを始めたからなのか。
0113砂の岬69 Beauty And The Beast  (ワッチョイ bf7a-C0NU)2018/08/05(日) 06:38:25.93ID:xqGaE1zQ0
MASARUです   読んで下さっている方ありがとうございます

前の続きですが、ここに直接書き込まずに、倉庫がわりに使っている
下記のHPにUPしました(めんどくさくてすみません)

>>112
ttp://jellyfish-kyuuun.o.oo7.jp/beautyandthebeast.htm
今回UP分のみ 直通 (URL頭に h をつけて)

top page から入る場合は、ttp://jellyfish-kyuuun.o.oo7.jp/
TOPの 「奇跡の血量(new)」 ENTER タブ
または 
I左下 nfomation 最下段のENTER タブから入って下さい
(別タブには他のも入ってます 
そのうち時間ができたら昔書いてたもの(2ch以外)も増やすかもしれません)

こっちには、ほんとに短い軽いものを、書き込んでいこうかなと思ってます
(途中で中断してた 茂美バイト みたいなライト感覚のを)
そのほうが 他の人もSS書き込んでくれる可能性もあるかもですね ぜひどうぞ

上のHPはほんと倉庫代わりだし、グーグルなどの検索にもひっかからないし
BBSなど、感想など書き込みしてもらえる場所もまだ無いので 
それも もし良ければこっちにいただければ と

あと、エロとはなにか?SEXとはなにか?男色 稚児とはなどの雑談もあっても
よいのでは無いかと思っています

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
UPしてた「奇跡の血量」は結構長くなりそうなのですが、ある程度まとまったので
前に戻って話の設定自体を変えたりも含め(いろいろ、思わせぶり伏線とか
広がってきてしまったのに 収拾できない部分も出てきてるので)
いろいろ手直し始めるかと思っていたところ
この形だと難しいかも と知人に言われたので HPからの間接UPの形にしました
HPだと 思ったときに変えられるので そういう意味では便利ですね

はじめはもっと短いものを考えていたのですが、書き始めたら長くなる方向に
どんどん行ってしまったというのもありまして
0114There Is A Light That Never Goes Out (ワッチョイ ff25-hi+X)2018/08/05(日) 16:47:49.57ID:VEwmFJqo0
MASARUさま
都度拝読しています、MASARUさんの本編はHP、雑談や他の方のSS書き込みは本スレッドで、ということですね?
エロも含めて・・ガルシア=マルケス氏著の『エレンディラ』や『百年の孤独』みたいに、
未分化が自然発達し、到達点で結実・霧散していく運命の流れを、書き手さんにナビゲートされているような感覚を覚えています。
まるで、本当に神話のようですね。
これからもご自身のペースで、書き綴られていくことを期待しています。
0116名前はまだにゃい (ワッチョイ 3f67-hi+X)2018/08/05(日) 20:49:25.18ID:32PrQoLF0
>>113
さっそく、HP読ませていただきました。
これからも、書き続けてくださいね。
0117名前はまだにゃい (ワッチョイ 3f67-hi+X)2018/08/05(日) 20:50:44.25ID:32PrQoLF0
>>113
さっそく、HP読ませていただきました。
これからも、書き続けてくださいね。
0118名前はまだにゃい (ワッチョイ 3f67-hi+X)2018/08/05(日) 20:53:31.11ID:32PrQoLF0
>>117
二重に送信してしまいました。
どうもすみません。
0119名前はまだにゃい (ワッチョイ 3f67-hi+X)2018/08/05(日) 20:55:32.14ID:32PrQoLF0
>>117
二重に送信してしまいました。
どうもすみません。
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