酔いがすすむほどにどんどんだらしなくなっていくMASARUをからかいたくなり、
「そうよねえ、あの綺麗なお手手で、ぽぽを弄られたいよねえ、MASARUさんたらこんなにコチンコチンになっちゃったよ・・なんて言われて、胸のあたりをさわっと軽く撫でられる。
その一撫でもう我慢できず、彼を凶暴に押し倒す。そして彼のワイシャツを音を立ててビリビリと引き裂き、ズボンのぼたんを引きちぎり、力ずくで裏返し、そして・・・・なんでしょ?嫌だねえ男って本音のところでは慎みも情緒も無いんだから....」と露骨な言葉で煽ってやる。
 MASARUはしばらく怖い顔をして黙っていたが、おもむろに口を開いた。
「・・どうも根本から誤解があるようだ。君は俺が、単純に「やる男」の側だけに感情移入してると思ってないか?違うんだ。半分はそうだが、もう半分は逆だ。だから困っているんだ」
 なんだと??と私は驚いた。MASARUは「彼」の側に感情移入をするのか?ではその「彼と同一化したMASARU」は、いったい誰に姦られているの?
「いや、単純に俺が彼を姦る。そして俺が感情移入するのは、俺に姦られてる彼だ」とMASARUは答える。
「それはまたずいぶんと複雑な意識操作だこと...」
「俺は姦りながら、姦られてもいる。つまり俺は彼と同一化してしまうんだ・・俺の半分で彼のようにエロい男になりたいと思っている俺が居るからかも知れない。だから彼の身体を借りて一つの心になってしまおうとする。
これはなんだろう?いわゆる雌に目覚めてしまったというのとも、これは少し違うだろ?」と、日頃自分は男性ホルモン多いほうだ自分は男らしいんだと語っていたMASARUはベソをかく。