子供のいないダシャラタ王は盛大な馬祀祭を催し、
ヴィシュヌ神は鬼神ラーヴァナ討伐のためダシャラタ王の王子として生まれることとなった。
こうしてダシャラタ王の 妻であるカウサリヤー妃からラーマ王子が生まれた。
成長したラーマはジャナカ王を訪問した時、王の娘シーターと出会い、結婚した。
ラーマの即位を知ったダシャラタ王のもう一人の妻である妃カイケーイーは、
ダシャラタ王に ラーマ王子への猜疑心を起こさせ、ラーマ王子をダンダカの森に追放し、ダシャラタ王 とカイケーイー妃の子 バラタ王子の即位を願うように説得した。
ラーマはこの願いを快く受け入れ、シーターを伴って王宮を出た。
ダシャラタ王は悲しみのあまり絶命してしまった。
ダンダカの森にやってきたラーマは鳥王ジャターユと親交を結んだ。
またラーマは森を徘徊していた鬼神ラークシャサを追い払った。
ところが女鬼神シュールパナカーはこれをうらみ、兄である鬼神ラークシャサ王ラーヴァナにシーターを奪うようにそそのかしシーターをさらって逃げた。
このとき鳥王ジャターユが止めに入ったが、ラーヴァナに倒された。
ラーマはリシュヤムーカ山を訪れて、ヴァナラ(猿)族のスグリーヴァ(猿王)と親交を結んだ。
ラーマは王国を追われたスグリーヴァのために猿王ヴァーリンを倒した。
スグリーヴァはラーマの恩に報いるため、各地の猿を召集し、全世界にシーターの捜索隊を派遣した。
その中で、南に向かったハヌマーン(猿軍神)の1隊はシーターの居場所が南海中のランカー（セイロン島とされる）であることを教わる。
ラーマとラーヴァナとの間に大戦争が起きた。
猿軍は大きな被害を受けながらも次第に敵軍を圧倒していき、英雄たちの超兵器 「インドラの炎・インドラの雷」(※)を用いて ラーヴァナもラーマによって討たれた。