「王子」背後からナルサスが王子の肩を掴んだ。
「お前に王子は似合わない」
ナルサスの暗い眼差しに王子の体がピクッと震えた。
「な、ナルサス君」
だが、それ以上王子はなにも言えなかった。王子の口をナルサスの唇が塞いでいた。
鎧の下にナルサスの手が入ってくる。
シャツが引き裂かれ、逞しい胸板があらわになった。
俺をレイプする・・・それだけはしないでくれ、頼む!
王子のズボンが一気に膝の下まで下ろされる。
王子は激しく抵抗した。ナルサスの顔に爪を立て、胸を叩いた。
だが、突然自分の体から力が抜けていくのを王子は感じた。
「ナルサス、おりゅ?」
そう言うナルサスの囁きが、王子の体から力を奪った。
大きく足が広げられ、引き裂かれるような痛みが王子の全身を貫いていく。
王子は手の中で神聖結晶を握りしめた。