「んぎいいいいいいいいいいいいいいいいい」
と王子がまたしても金切り声を上げた。

一方で、俺のその弓術を見ていた少女たちから感嘆の声が上がる。
セーラ「ご主人様、すごい・・・。範囲が全然見えません」

シビラ「聖弓をいきなり使いこなすなんて・・・。
もしかしてナルサス様は勇者様でもあったんですか!」

ナナリー「勇者どころじゃないよー、神様にだってなれるんだからー」

「ち、ちくしょう! 返せ! 返せよ! 俺の神器を返せ!!」
そう言って王子が泣きじゃくりながら俺に迫ってくる。

「いや、もちろん返すさ。
ふう、まるで俺が弱い者イジメをしたみたいに思わるじゃないか。
そうだ、ちゃんと説明しておこうじゃない。
皆さん! 俺はいじめをしてるわけじゃありませんよ!!」

ナルサスはそう言って周りにイジメではないと大声で説明をする。

「や、やめろよ! 俺はイジメなんて受けてる訳じゃねえ!
い、いいから返せよ!」

「だからそう言ってるんだ。いじめなんて最低の行為を
俺はしてる訳じゃないから。周りの人たちにも言っておかないと。
皆さん! 断じて俺は王子君をイジメて泣かせた訳では
ありませんからね!」

「うわあ! やめろよおお!!」と俺を制止しようとしてくるミヤモト。