__          
         イ ´     `  、     
     ,∠´       T丶、  ヽ、   今日、食堂でミレイユさんの年齢の話題で盛り上がった。
   /"",ィ二><二二_Y_   `   ヽ   全員一致でBBAだと思っていたらしい。
  / / レ´ _ノ \、___丿゙¨i       ',    隅の方で千年ワインを啜っていたバル爺も吹き出していた。
  / {  ゝ'ソ    \   l、 l   |   | i   食堂を出ると、ミレイユさんが涼しい笑顔のまま、
 /   { i' / /'i l   /l } /l   l   l |   口元が引きつった状態でこちらを凝視していた。
7   l |ノ ノl / ィ  /l  ソ, |   |   | .|    年配女性の小じわをイメージしてしまい
{i   |ィ{1´|ノ// }  /ソイノ リ|   i   i .|    吹き出しそうなのを必死に堪えていたのだが、
/l i   | |示=ミ/' / /斗==ミァl ノ-y  l.|    横でロイさんが腹を抱えて大笑いしていた。
{ | |i  .| |l ol  /ノ   l  o} / /γ}  l!    逆撃の防陣を感じた私はすぐさまその場から逃げ出した。
{ ! |ヽ,  ',代 ノ      弋...ノ/ /} ソ |  ∧    後ろの方で、ロイさんの「まあ慌てなさんな。年の功は侮れんのですぞおぉ」という断末魔が聞こえた。
! ', ', ヽ, `ト  '___   ノ//ィ|´  |  ∧   この日以来、誰もミレイユさんの年齢の話をする者は居なくなった。
  ', ',  lヽヽ 、 ヽ ノ  , ィ,'/|  |. _|......._ ∧
   ' ゝ |ヽ、,r`- ┬ ´ __//_」∠´   0 `l ∧