顔踏みつけ…女性死亡 懲役11年6か月

東京・港区の飲食店で19歳の女性に暴行を加え死亡させた罪に問われた男の裁判で、東京地裁は、懲役11年6か月の判決を言い渡した。

伊藤英治郎被告は、去年、自身が経営する飲食店の従業員だった与島稜菜さんに対し、顔面を足で踏みつけるなどの暴行を加え、死亡させた罪に問われている。与島さんは2歳の娘を育てるシングルマザーだった。

30日の判決で東京地裁は、「無抵抗な被害者に対し、執拗(しつよう)に、手加減なく強烈な暴行を加え死亡させたもので、悪質性は高く、動機に酌むべき事情はない」と指摘し、懲役11年6か月を言い渡した。

最後に裁判長は伊藤被告に対し、「被害者のお子さんは小さく、一番、母親の愛情が注がれなければいけない時期に、大事なお母さんを失ったという結果を十分に考えてほしい」と述べた。