「ナルホドウさん・・・!」
いざ、臨戦態勢になったら彼は怖気づいた。やはり、相手の意思に反して抱くのはできず、ぼくの許可を求め、
この状況でイッキに事を進めない彼の弱さ、そして優しさが愛おしい。

誘うように彼の肩に腕を絡めると、まるで獣のようにぼくを貪った。
視線を戻し、初めて見た彼の肉体は
思った以上に筋肉がついていて逞しかった。

しかし、唐突じゃないか?

互いに果てたあと聞けば、
オレは嫉妬深いんです。と言った。
「君が、ヤキモチ焼くような事なんてあったっけ?」
「自分の事に関しては本当に鈍いんですね。」

あーもしかしてミツルギのことか・・
そういえば、あいつに言われたな、君の部下が私に殺意に満ちた視線を向けてくる。
君に気があるんじゃないのか?って
「気があるかどうか分からないから協力してよ」
ふざけてオドロキ君の前で抱きついたりしたっけ。

アイツに礼を言わないとなあ