裁判所はAさんを証人として呼ぶように命じました。
ところが、K教団はAさんを証人に出すことをかたくなに拒んだのです。
裁判所の呼び出しの通知書をご本人に送る事すら拒否しました。
理由は、Aさんの住所は明らかにできない、というものでした。
それなら、K教団からAさんに通知書だけでも手渡して、本人の意向を確認すればいいと思うのですが、それも教団は行いませんでした。
結局、証人喚問にAさんは出てきませんでした。
ちなみに、文芸春秋と私の側の弁護士はAさんの出廷を強く求め、粘り強く何度も交渉しました。
しかし、K教団はかたくなに拒み通しました。
Aさんがもし本当にこの陳述書にサインをしたのなら、本人を証人として呼べば、完全勝利するはずです。
それほどK教団にとって決定的に有利な陳述書なのです。
にもかかわらず、Aさんの証言をこばんだのがK教団側でした。
これは何を意味するのか?
(強姦が事実だ、ということ)
これは何を意味しているのでしょうか。
私はこの陳述書はK教団が自作したものであるのではと思います。
Aさんを証人に出すわけにはいかなかったのだと思います。
Aさんが私に話した内容を、話していないという内容の陳述ですから、そんなものをAさんが書くはずがありません。
だからK教団側が自作するしかなかったと、私は思います。
もちろん、K教団が用意していた文章に、無理やりサインだけさせたということも考えられなくはありません。
その場合、Aさんが法廷に出てくれば、この陳述書の嘘はすぐにばれますから、教団はぜったいにAさんを法廷に出すわけにはいかなかったでしょう。
私は、本当は週刊誌の記事が出る前にAさんに会って記憶を確認するだけでなく、記事が出ることの承諾を得たいと思っていました。