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発作により記憶を全て失ってしまった女性(出典:https://www.thesun.co.uk

記憶喪失により過去を全て忘れてしまうことは本人のみならず、周りの者にとっても苦しく辛い日々との闘いに違いない。
このほどてんかん発作が原因で過去の記憶を全て失った女性が、恋人の懸命なサポートで再び同じ彼と恋に落ちたという。
英紙『The Sun』が伝えている。

英ケント州タンブリッジ・ウェルズに住むジェシカ・シャーマンさん(20歳)は、14歳の頃からてんかんを患っていた。
昨年3月、ジェシカさんは恋人のリッチ・ビショップさん(25歳)と共にロンドンにある同じ職場へ向かう途中、電車の中で発作に襲われた。2人が交際して7か月目のことだった。

恋人のリッチさんは、ジェシカさんをなんとか会社まで連れて行き彼女の両親を呼んだ。
ところがジェシカさんはこの時全ての記憶を失ってしまい、一緒にいた恋人のことや駆け付けた両親のこと、そして自分自身の名前や顔さえも全く思い出せないという状態に陥ってしまったのだ。

これまでも何度か発作を起こしていたジェシカさんだが、全て忘れてしまうほどの状態になることはなかった。
母リサさん(49歳)と父のギャリーさん(56歳)が娘の記憶を呼び戻そうと過去の写真を見せたものの、ジェシカさんにとっては「見知らぬ他人」にしか見えず、親身にサポートする恋人リッチさんにさえも最初は恐怖と嫌悪感しか湧かなかったという。

両親はジェシカさんをロンドンの神経内科と脳神経外科が揃う国営病院へ連れて行った。
その後1週間の入院検査で「発作が原因で起こる健忘症」と診断され、医師からは記憶が戻ることがあっても少なくとも半年はかかること、そして50%の確率で再びすべての記憶を失う可能性があることを伝えられた。

家族や恋人はもとより、これまで親しかった人たちのことも思い出せないジェシカさんにとって社会生活は厳しいものとなった。
また「知らない人」となってしまったリッチさんに別れを切り出したそうだが、彼は諦めなかった。
ジェシカさんの両親が娘に料理や好きだったテレビ番組を教えたりとサポートするように、リッチさんも愛する人にもう一度自分のことを思い出してもらおうと根気強くジェシカさんを支え続けたのである。

「リッチは2人がお気に入りだったというレストランにも連れて行ってくれました。
そして私たちが過去、どのような交際をしていたかを全部話してくれたんです。
彼はとても我慢強く、情熱的に私を支えてくれています。
初めて彼に恋したことは忘れてしまったのですが、2回目、彼と恋に落ちたことははっきりと覚えています」

とジェシカさんは語る。

忘れ去ってしまった記憶を呼び戻すことは決して容易ではないだろう。
しかしジェシカさんは愛してくれる人たちに支えられながら、昨年9月からコールセンターで新しい仕事もしており、少しずつ自信を取り戻しているようだ。

以下ソース
http://japan.techinsight.jp/2017/02/ellis02100707.html

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