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―AV女優として活動していた大塚さんですが、“魅せる”という部分で創作活動とリンクするものはあるのでしょうか?

大塚:う〜ん、AVと絵に関しては自分ではリンクする部分はないと思ってます。
でも観ていただいた方には「エロティック」だとか「性的な印象を受ける」とよく言っていただきますね。
私の中ではリンクしていなくても、共通する部分が見えるみたいです(笑)。

―現役当時の思いや経験が作品に反映されることは?

大塚:今はないですね、
現役当時に書いた作品も今回展示しているんですが、その頃の作品はなにかしら反映されていたと思います。
その頃は現場で会ったコや事務所が同じコのことを考えたり、「なんであの子ここにきちゃったんだろうか」といったことを考えながら描くことも多かったので。
具体的な“誰か”を描いたというわけではないんですけど、そうやって描くことが当時はありました。

―大塚さんは現在写真家としても活動されていますが、絵を描くことと写真を撮ることに共通点はあるのでしょうか?

大塚:どうだろう、でもやっぱり違いますね。
写真は26歳頃に撮り始めたんですが、どうしても被写体や空間との兼ね合いもあるので、自由度が少ない。
椅子や体も形を変えることはできないじゃないですか。
絵は主観的に頭の中から湧いてくる感覚で、写真は客観的にその場を切り取る感覚です。
でも強いて言うならば……。世の中ってザラザラしているように見えるんです。
別に幻覚的な意味ではないですよ?(笑)。生き生きとしていないように見えるというか……。
それは、世の中にいろんな人のいろんな欲望が渦巻いているから、ザラっとして見えるのかなって思っていて。
だから、自分の欲も含めて、私が出会った欲望の記憶や思い出というか、創作中にそれらを自然と思い出してイメージが膨らむことは多いかもしれません。
そんなだからか、暗い絵や生命力がない写真が多いって言われるんですけど、本人は結構ハッピーな気持ちで描いてるんですけどね。
描くとスッキリしますし。本人は結構歌いながら描いてます。

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【大塚咲(おおつかさき)】
写真家、画家、モデル。’84年、東京都生まれ。’04年よりAV女優として活動、700タイトル以上の作品に出演。
’12年のAV女優引退後は、画家、カメラマンとして精力的に活動中。

終わり