[バンコク 6日 ロイター] - タイの娯楽産業では欠かせない存在のトランスジェンダーたちだが、この時期になると彼女たちを悩ませるある問題が訪れる。それは21歳を迎えたタイの男性が必ず出頭しなければならないタイ軍の徴兵検査だ。

タイでは戸籍上の性別を変えることは認められていない。そのためトランスジェンダーのカンフィチャ・サンスクさんは、男性たちに混ざって検査を受けなければならなかった。

サンスクさんは「公的な書類上、男性と記録されているというだけで、徴兵検査の会場に来なければならない。一つだけ良いことは、私たちが徴兵免除を求めることができる規定があることだ」と話した。

だが、徴兵免除を受けるためには屈辱的な過程を経なければならない。性転換手術を行ったことを医師が検査で確認するのだ。

軍は、トランスジェンダーにはプライバシーの保護を行っていると主張する。しかし、トランスジェンダーの権利擁護団体は当局に対し、戸籍上の性別の変更を認めるなどして、彼女たちが屈辱を受けなくても済むよう求めている。
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