アダム徳永のスローセックス

『恋愛は美しい誤解である』

これは、ある巧妙な作家の言葉です。
ある意味、核心をついているとは思います。

恋の恋する若い世代の女性たちは、ひとつの恋が終わったとき、まるで夢から覚めたように“美しい誤解”に気づくのでしょう。
実は、冒頭の言葉には続きがあります。

『結婚は、恋愛が美しい誤解であったということへの、惨憺たる理解』

さすが文学者の言葉だけに、この皮肉には妙な説得力があります。
しかし、私は別の考えを持っています。

『恋愛が“美しい理解”に育っていけば、おのずと未来は変わってくるはず』

だと。

確かに理想と現実は違います。
けれども愛し合う男女が理想を語り合い、努力して、理想を現実に近づけて欲しいと思うのです。
その過程で何よりも大切なのは、「私のことをわかって!」ではなく、「あなたのことがもっと知りたい」という温かくてやさしい気持ちです。

恋愛や結婚生活において、お互いの価値観はとても重要な要素です。
「同じ価値観の人と結婚したい」と一般女性の多くが思うのも納得がいきます。

実は私にも思い出があります。
画家を目指して渡ったアメリカで、元妻と貧乏生活をしていた頃の話です。

ある日、夫婦で美術館に行ったのですが、ある一枚の絵の前で私は立ちすくみました。
その絵画の素晴らしさに魅せられて、感動と感激で、その場から動けなくなってしまったのです。
ふと横にいる妻を見ると、なんと彼女も、その絵を見ながら涙を流していました。

私が感動したのと同じ絵で妻が泣いている。そのときの気持はうまく言葉にはできません。
今、思い出しても薄まらない感動を覚えます。

しかし私はこのエピソードと同時に、もうひとつの事実も記ししておかねばなりません。
それは私たち夫婦が一年三六五日、常に感動的な日々を過ごしてきたわけではないということです。

価値観という言葉で話すなら、一度目の結婚はお見合いでしたので、結婚したあとで気がついた価値観の違いは山ほどありました。
些細な意見の違いから犬も食わない夫婦喧嘩を何度もしました。
だからこそ、あの日の感動があったのだと思います。

こうした経験を踏まえて今の妻と再婚した私ですが、未だに犬も食わない喧嘩をしてしまいます。(笑)

カップルや夫婦で、価値観や感性の共通点が多いことはひとつの理想です。
けれども私は、価値観の共有よりももっと素敵なことがあると思っています。
それは、“価値観の違いを共有すること”です。

愛し合う男女とは言え、多くの場合、育った環境も違うでしょうし、そもそも性別が異なるわけですから、価値観に違いがあって当然です。
付き合ううち、自然と価値観が似てくるならともかく、自分の魂に嘘をついて、無理やり相手に合わせようとすると、幸せの本質から遠ざかってしまいます。

男女は違うから面白い、違うから一緒にいて楽しい。
そう思える相手を探すことが、“美しい理解”へ続く道なのだと私は思うのです。

以下ソース
https://night-woman.jp/article/post-869054/

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